第33話
「愛しているわ。」
甘く囁き。
番犬達の、その優秀な能力を利用した。
「本当よ?」
愛おしんだのは、本当。
慈しんだ、自分のこの気持ちに嘘はなかった。
瑠璃の為に動き、どんな命令をも聞き、期待通りの働きをする番犬達。
「大切に思わない訳がないでしょう?」
残酷なまでに、己の為に他者を利用した。
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