第34話


「……、ズル賢い、よね?」



口元を歪ませる。




こんなズル賢くて、利己的な考え方しか持っていないのが、本当の自分なの。




最低な悪女。




ーーーーなのに。



「見ています、瑠璃さんの事を。」



そんな最低な瑠璃を、目の前のこの子達は、なぜだか受け入れようとする。





ズル賢くて。




打算と、計算だらけの自分なんかを。

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