第10話


がっくりと、肩を落とす。




…………何、やってるんだろう、自分は。




こんな無防備になるなんて。




「…………っっ、」




周囲か、見えていなかった。





最低、だ。




ひどい、自己嫌悪。




「あっ、と、皆、お帰り?」




取り敢えず、車に戻って来た皆を出迎える。





笑顔を浮かべて。




「……瑠璃さん、何かあった?」



「え?」




どきりと、胸が跳ねた。

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