第18話 入学配信(中)

:ひむろんのこと好きなの!?


:付き合ってる人はいるので?


:久しぶりにひむろんと再開した時の感想をお願いします!


:ひむろんとどういう関係で!?


「...ぇえっ!?な、なん、で」


:おい!?めっちゃ動揺してるぞ!図星か!!


:素の声なのかな...?


:焦ってる焦ってるw


「ちょ、ちょっと待ってください...何を根拠にその情報を...?」


:9割ひむろん本人からだぞ


:本人が言ってるぞ、お墨付きだ


「〜〜〜っっ!?............どうしよ...」


:どうしよw


:ガチ焦りじゃん...頭抱えてるし


:で、好きなんだ?


「その、今はおいておいてくれませんか?まだ決着をつけなくちゃいけないことが残ってて...」


:そ、そうか


:(否定しなかったな)


:なんでそんなに焦ってるん?


「...ライバーとして、そういう話題に発展するのはダメなのではないかなと...ましてや僕は新人ですし...」


:うん、間違ってない。教授の考えは正しいと思う。


:その上で教授は間違っていると言わせてもらおうか!


「......?どういうことですか?」


:ホロスクールVはアイドル営業をしていない。それは企業も公表している。


:その上向こう側はVTuberにアイドル性を見出すリスナー──いわゆる「ガチ恋勢」はお断りだったしな。仮に誰かと付き合ってたりしてたとしてもそれが盾になる。


:つまり騒ぐ奴らは“企業や本人の意向を無視して勝手に自分の思想を押し付ける人”になるわけ


:それは言い過ぎかもしれんがな、まあそういうことだ。何も心配することはない!!


:なお、全て個人の見解によるものであり、実際は異なる可能性があります


:草


:台無しじゃねえか


:ちなみに配信当初のアンチは違法ガチ恋勢の成れの果てだぞ


:違法とか言うなよw


「そうなんですか......というか、冷静になって考えてみたらなんでみなさん僕が彼女のこと好きな前提で話してるんですか」


:え?違うの?


:どう考えても好きな人の反応だったよね?


:実は今内心ほっとしてるんじゃないの〜?


「......っ...はい!もうこの話やめやめ!なんで質問コーナーの初手の質問が本人の話じゃないんですか...」


:いや、本人の話でしょ


:当事者だもんね〜


「......話変えましょう」


:草


:顔真っ赤だぞ


「う、うるさいです。さっさと話変えてください」


:つ、ツンデレだと!?


:違うだろ...


:じゃあ質問いきまーす!年齢は23歳ですか?


「えっなんで知ってるんですか...?」


:忘れたのか教授?こっちは知ってるんだぞ?


「な、何を...?」


:あんたがひむろんと幼馴染だってなァ!


「...そういえばそうでしたね......で納得すると思ってますか!?なんで同い年だってわかるんですか!学年が違うかもしれないじゃないですか!」


:いや、そこは本人からずっと一緒のクラスだったって報告が


:草


:プライバシーがないね


「.........」


:ついに無言になっちゃった


:教授ー、好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてくださーい


「...好きな食べ物は唐揚げかな...嫌いなのは納豆とかオクラとかかな。ネバネバは×」


:ネバネバ×なのはわかるわー


:えー?それが納豆の美味しさなんじゃないの?


:納豆談義は別のところでやってくれ


:なんで唐揚げが好きなん?


「昔よく食べていたからですねー...今でも自分で作ったりします」


:自分で!?


:ってことは教授、料理できる系男子!?


:そこまでして作るのか...


:すげえ...料理とか全くわかんねえ...


:いつも何してるの?


「...むずかしい質問ですね...少し前まではプログラムonlyって答えられたんですが」


:黒い話は聞きたくない


:白でお願いします


「じゃあその時のオフィスビルの色も白だったので、その中の雰囲気とかをこと細やかに...」


:やめろおぉおぉおおおぉ!?


:そんなの聞きたくない


「冗談ですよ...最近はですね、少し時間もできたことですし、他のライバーさんの配信見たり、FPSゲームしたり、料理したり、図書館行ったりと楽しいですよ」


:......さっきの話の流れのせいで嫌味にしか聞こえんのだが


めっちゃ人生楽しんでて草


:裏山


:充実してるようで何より...背後に気をつけろよ


「なんでですか......」


:で、何のFPSをやってるんですか?


「C◯Dをやってますね」


:.........もうこれ確定でいいよな


:絶対そうだろ


「何のことですか?」


:はっ!?まさか...

唐揚げ→かつてのひむろん作

料理→ひむろんへの憧れ?

配信見る→ひむろんのやつ

FPSゲーム→ひむろんから学んだor一緒にやりたい

なのでは!?これは学会にほうこくうわなにをするやめr


「お前は知りすぎた...いや何を邪推してんですか」


:草


:実際割といい線いってるんじゃないの?


:からあげ!からあげだけでもいいから!教えてくださいこの通りです


「............まあ、あってる、とだけ」


:うおおおおおおお!!


:初の教授側からの自白ゲット!


:早く付き合っちゃえよ!


:見ててもどかしいんだよ!


「こっちが何をしようがどうだっていいでしょう!?というかまだあなたたちそんなに僕のこと見てませんよね!?......と、そろそろ時間ですね」


:ん?まだ1時間残ってるぞ?


:もう終わるの?


「いいえ、まだですよ。入学配信最後の企画として、これから5期生みんなでクイズをします」

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気まぐれになったVTuberの先輩が幼馴染だった よっしー @JusYbook

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