第17話 入学配信(上)

本日は2話更新させていただきます。メチャクチャで申し訳ないです


◇──────────────────◇


「こんばんは。バーチャル研究開発所からきました。夜桜美咲と申します」


:きたきた


:同期さん絶賛のハイスペ教授さん


:天然たらしとの見解もあるとのこと


:どこ情報だよw


:死ね


:土に還れ


:喋んな!


*コメントは削除されました


:もうアンチ湧いてんじゃんw


:早すぎだろw


「......少々お待ちを」


:ん?タイプ音かな?


:何無視してんだテメェなんか言えや


:返事しろや


「話せばいいのかそうでないのかはっきりしてからこちらにご相談くださいね......と、よし!先程は失礼しました。改めまして、バーチャル研究開発所からきました。夜桜美咲と申します」


:おう...?


:どうした?


:アンチbanされてる!?


:早えぇよ!?


:まさかのマネージャーさんじゃなくて本人が殺っていくスタイルw


:草


:他の同期さんはどうしてるのー?


「エレナさんと僕の担当は僕ですね。あとのおふたりはマネージャーさんが担当しています」


:すげ...


:これは新しいタイプのハイスペックVが出てきたぞ...


:ゲームをする方じゃなくて作る方か...


:ちなみになんでそんなテクニックをお持ちなので?


:おい、その話題はやめとけ


:身バレさせる気か...?


「いえ、別に大丈夫ですよ。私の前職はサーバーやそれに接続する人たちを管理する感じのプログラムを作り上げているプログラマーだったので、banなど容易いものです」


:おかしいな...プログラマーって聞こえたはずなのにな...


:何色とは言わんがとある色が聞こえたな...


:母は母...まさかそんな訳...


:なんだよその誤植w


「黒ですよ?blackブラックNoirノワールSchwarzerシュヴァルツァー


:ぎゃああああぁあぁあぁぁああ!?


:やめろおぉぉおおぉぉお!!


:草......なのか...?


:笑ってはいけない気がする


:24時


:なんやねんそれ...何がおもろいねん......


「まあ今は白なので、安心してください!」


:う゛ら゛や゛ま゛し゛い゛


:ウルセェ嫌味かこのやろう!


:嘲笑いやがって!!


「banですか?」


:アンチじゃないです


:ああ御身はなんと素晴らしい白さなのでしょうか!


:手のひらぐるんぐるんw


:草


「とりあえず、今はその話は置いておきましょう。入学配信でするお話ではありませんね」


:いやあなたが先に黒とか言い出した(ボソッ


:あなたが始めたお話なのでは(ボソッ


「.........(カタカタカタカタ)」(←キーボードの音)


:待って待ってごめんなさい


:嫌だああああぁあああぁ!!!!


:草


「冗談です」


:声のトーンが変わっとらん...というか無言ban振り怖い...


:と、とりあえず自己紹介してもらおうそうしよう


「そうですね、この話もここまでにして...私は夜桜美咲といいます。職業...今やってるのはバーチャル研究開発所の所長です。よろしくお願いします。リスナーの皆さん」


:なに!?ジョブスキル社人の特性/とても、異常なほど礼儀正しいが発動しているだと!?


:何なんだその物騒なスキル名と特性は...


:200%碌でもないスキル


「ジョブスキル: 社壊人

 獲得条件 :18歳以上、特定の社会集団に所

       属

 スキル特性:とても、異常なほど礼儀正し

       い


 ...といったところでしょうか」


:何まとめてんだよw


:さらに発展させるなw


:話ズレてる!戻ろう!


:そうだな、余計なこと言った...て所長もだろうが


「すみませんね」


:100%思ってないやつ!


「あはは...では、このチャンネルの...というか僕そのものですね、の活動方針について説明させていただきます」


:ほう?


:それで...?


:その方針とやらは何だね?


:何このノリw


「僕はですね、ゲームやVR、こういったものが大好きです。好きで好きで仕方がないくらいです。なのでみなさんにもこの楽しみをひとかけらだけでもいいから味わってほしい。それを目標にして就職しました。......初手は失敗しましたが。もちろん、ゲームやVRが好きでない人にまでやれとは言いません。楽しめる人に楽しんでもらいたいのです。」


:お、おう...


:早口...好きなもの...まさか、オタク(同類)!?


:草


「私は元...いえ、今もですがプログラマーです。ゲームやVRサーバーなどを作ることが得意なのでしれっと製作陣の名前一覧に紛れてたりしますが気にしないでくださいね。そういうものだと思ってください」


:お、おう......とはならんやろ


:うん、1番まともで1番やばい


:まじもんのハイスペックじゃん...


:今度はちゃんと黒じゃなくてプロって聞こえた...よかった...


:“そういうものだと思ってください”ww


:なんでゲームを作ろうと思ったの?別にゲーム好きならプレイ動画を配信すればいいんじゃない?


「甘い、甘いですよ皆さん...世の中に出回っているゲームが偶然自分の伝えたいものだった...なんてことがあるわけないじゃないですか。なのでそんなゲームがないなら作ってしまえばいいじゃないか、ということでプログラムを学び、それを仕事にしました。」


:執念...


:そこで夢を叶えるまでに昇華させるのは素直にすごいと思う(動機からは目を逸らしつつ)


:現代のマリーアントワネット


:処刑されるん?


:そうじゃない......


:草


「では次に、配信についてですね。先ほど言ったように、いろんなところを行ったり来たりしているので配信頻度は他の同期の皆さんと比べて若干少なくなると思いますが、裏で働いていると思って見逃してください」


:りょー


:あなたの能力は配信少なくなるとか関係ないレベルの話なんだけども


:そういう多芸な人っていいよな...俺も何か特技見つけようかな


:お前には無理だ。ソースは俺たち。Q.E.D.


:なんでだよ!何の証明にもなってないじゃねえか!探せばあるはずだ!


:ここでVTuberの配信を見ているお前にはそんな時間などない!


:.........くそぉ!


:はい論破w


:周りにも自分にもダメージを与える...その技の名は諸刃の剣(自爆)


「もっと言えば......やめときます。自爆でした」


:草


:なんだよ気にな......らないわ、やっぱ言わないで


:だから草


「では、タグとリスナーさんの呼び名を決めましょうか。実はタグについては“#バーチャル研究開発所”でいいと思ってるんですが、リスナーさんの呼び名に関しては決まってないんですよね...」


:いいじゃんそのタグ


:気に入った


:じゃあリスナーの呼び名決めだな


:はいはーい!“実験体”とかどう?


:おいそれはやべーだろ


:MADな研究所の方だろ


:じゃあ“被験者”で


:だから薬系じゃねえか


:もっと開発系にしろよ


:変わってねえじゃん


「じゃあ...“体験者”ってのはどうでしょうか?ゲームも、VR世界も、新しいこともみんな“体験”って言いますし」


:...いいじゃんそれ


:賛成


:やっと開発っぽくなった...


「ではこれでいきましょう。タグは#バーチャル研究開発所、リスナーさんたちのことは体験者さんと呼ばせていただきます。これからよろしくお願いいたしますね、体験者の皆さん」


:よろしくな教授!


:あれ?所長じゃないの?


:自称ギャルお姉さんが教授って言ってたからてっきり教授呼びなのかと


:どっちなんですかー?


「...教授でいいですよ...」


:よっしゃ、よろしくお願いします教授!


:前3人濃すぎるから大丈夫かなって思ってたけど全然大丈夫だったわ


:1番濃いしなw


:そろそろいいですかい?


:早く色々と質問したいんだが


「そうですね、では質問コーナーとしますね、お好きな質問をどうぞ!」


:待ってました!


:ひむろんのこと好きなの!?


:付き合ってる人はいるので?


:久しぶりにひむろんと再開した時の感想をお願いします!


:ひむろんとどういう関係で!?


「...ぇえっ!?」

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