第11話
野球がthemeの小説、漫画、アニメ、etc も、いろいろと見聞き?してきた。
色々ある中に、”輝かしい金字塔”みたいに燦然とあるのは、やはり「巨人の星」だろうか。原作が梶原一騎で、作画が川崎のぼる。主人公は「星飛雄馬」という名前で、アニメの最初はまだ少年。父は元巨人の三塁手だったが、得意技?の、”魔送球”(一塁への送球がビーンボールみたいに走者の顔を掠めて、走れなくしてアウトにする。まあ本当にそんなのあれば当然走塁妨害になるだろうがw)が、走者に当たって、あやまってあやめてしまい、で、球界を追われたという暗い過去を背負っている、「星一徹」。
アル中と戦いつつ、一徹は、自分の夢だった”「巨人の星」をつかむ”という大望を、息子の飛雄馬に託す。飛雄馬は、「大リーグボール養成ギブス」という鍛錬用の器具を常に全身に巻いていて…というようなストーリーなんですが、知っている人は知っているし、詳細は興味があればマンガを読んでください。
「巨人の星」のストーリーは、「アメリカに追いつけ、追い越せ」という高度成長期の日本の社会の気分にちょうどマッチしていて、それで人気を博したという面もあるかな? 所得倍増政策、の頃で、「ガンバラナクッチャー」というCMが流行ったりしていた。国を挙げて、歯を食いしばって、根性で頑張ろう!というので、「スポ根漫画」がトレンディだったんやな~
星一徹の「トラウマ」は、第二次大戦の敗戦の罪悪感、隠喩かも。それを乗り越えて、スケールの大きい地球(世界)=「星」、の新しい「Human」、スター。そういう希望の象徴みたいな意味が主人公にはあったのかな?とか思う。
で、”球質が軽い”という投手としての致命的な欠点を乗り越えんがために、”大リーグボール”を、飛雄馬は自分で考案して、大活躍して、また、その魔球の打倒を目論むrivalたちと死闘を繰り広げる…非常に迫真的で感動的な大巨編で、眼の中にメラメラと炎が燃えている、という投打の対決のクライマックスの描写は、大げささが?よくジョークになっていた。
当時は「大リーグとワールドシリーズを戦う」という、巨人軍の究極の目標自体が遠い夢物語だったですが、それから半世紀経過して、”ショーヘイ”選手がベーブルースをも凌駕するような破天荒な?活躍をしている…
マッタク?ホンマに?今昔の感がある…
ボクも自分で小説を書き出してから、左腕でサウスポーで、やっぱり球質が軽いので滅多打ちされて、で、魔球を体得してrevenge する、という投手の話を連作で書いたりして、これはどこかで星飛雄馬のイメージがあったのかも?ですが、こっちは若いアイドルっぽい女子選手という設定で、書いたときに頭にあったのはむしろ、水原勇気という別の野球漫画のヒロインでした。
またご笑覧下さい😊💓
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