第4話


 野球に限らないが、「昭和の文化」という、一連のいろんなアイテム?があって、ボクは26歳くらいまで昭和だったから、人物形成がそういう昭和の文化、社会のムード、人事風俗、そういうものとともにあったわけです。


 「ちびまる子ちゃん」という漫画に典型的ですが、まあビンボーくさい感じはあった。生まれたころはうちのお風呂は山で拾ってきた枯れ枝をたきぎにしていた。母は川で洗濯していた。桃太郎の世界そのままであるw


 窓はがたがたで建付けが悪くて、水洗トイレはまだなかった。クーラーもカラーテレビも車も、そういう3Cはだいぶ成長するまで家にはなかった。


 が、考えてみると父が存命なら98歳くらいで、200年前だともう江戸時代のさなかなのです。江戸時代だともっとなーんにもなかったに違いない。年貢を納めるとか、士農工商とか、馬とか牛とか、そういう時代である。よほど退屈で、情報とかもなんにもなくて、よくまあご先祖たちは生きていられたな?とか思う。何を考えていたのかなとかも想像のほかである。盆や正月は祝ったんだろうが、米を作って食べること以外は普段は無為徒食というか、ただネズミとか鹿とか素朴な存在とあんまり違わない主観で平和にのんびり過ごしていたのか。今とそういう生活がどちらが幸福かはわからんが、今の自分がいろいろ不満たらたらで人やら世間を憎むことも多いが、文明というものの恩恵をたくさん蒙っていることも否みようがない。知恵の木の実を食べたアダムとイヴ、というたとえはありがちですが、原子爆弾がなければ、原発もなくて、現今の電力供給が成り立たないのかもしれない。


 自由連想ぽくいろいろ書き散らしましたが、今の時代を物質社会とかいいだして、それも歴史が浅いのに、もう地球自体がなんだか人間に食いつぶされそうになっていてピンチ、そういう趣きもないではない。産業革命が起こってから急速に、微分のスパイラルというか、アキレスと亀のパラドクスぽいような急激な文明の逆説が生じて、もう人類社会が存続の危機に面している、とも言いうる。現にボクの生まれる前後にはキューバ危機というものがあり、人類が滅びかけたらしい。


 最近はそういう終末論を言うこと自体に人々が食傷しているというのか、?それともかなり状況が改善しているのか?…そういうことは、誰も言わないので寡聞にしてというのか、全く不明で、情報の封鎖だか操作がされているのかとかもわからない。


 意識の高い人と、愚かしいエゴイストがいるのはまあわかるけど、情報が多すぎて?錯綜していて?なんだか五里霧中みたいになっているのだろうか?

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