第2話
「プロ野球」は、日本の社会の娯楽の王様というか、そういう地位にながくあったと、そんな感じもあった。
終戦のあと、焼け野原で、皆が虚脱していたような状態の中から、じょじょにいろんなかつての文化的な娯楽というかそういうものが復興してきて、プロ野球もその一つで…こういういきさつはcontemporaryに体験したわけでないものの、なんとなく言い伝えの神話みたいに聞いている。
川上の赤バット、大下の青バット。沢村栄治の三段落ちのドロップ、ゲーリックとの対決とか、水原三原のライバルの対決。西鉄ライオンズとか金田長嶋とか、一本足打法の王貞治とか、懐かしいセピア色の世界だが、もちろん現実には総天然色だったのだろうが?w
ぎりぎりに長嶋茂雄の現役のプレーも見たことあって、「燃える男」とうキャッチフレーズも知ってる。晩年で、長嶋が打率3割に届けない、というのが野球週刊誌では定番の話題だった。で、いつも2割6分9厘、とかそういうもどかしい感じを覚えている。野球中継の童貞を?破られたころですw
テレビでもよく野球漫画のアニメ、を放映していて、熱中しました。星飛雄馬とか番場蛮とか、時代を如実に反映していて、で、なんというか「本気で?」作っているという雰囲気があった。仕事ではなくて、ひたすら純粋に情熱をぶつけるというか、そういう気概があって、で、面白かったんかな?と思う。
「巨人の星」は、巨人軍憲章?というものを踏まえていて、「巨人軍は強くあれ、巨人軍は紳士たれ、巨人軍は大リーグとワールドシリーズを戦う」だったと思いますが、当時は大リーグ自体が「夢」で、星飛雄馬は「大リーグボール」を投げるが、話に大リーガーは出てこなかったと思う。
だから、30年位前から、野茂英雄とかイチローがメジャーで活躍したこと自体が、ホンマに夢のような話だったんですが、そこからどんどん日本のレベルが上がって、とうとうベーブルースを凌駕するような純日本人の選手すら出現した…
こういう現今の状況は、昔なら野球漫画でも荒唐無稽でちょっと描きにくいような設定というか、世の中でも現実でもいろんな、想像を超えるようなことがいろいろありうるということの見本かと思う…
大げさになりましたが、生涯ずっと、連綿とプロ野球ウォッチャーだったからこそこういう感慨もわくということなのですが?
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