第二十話
「弾買う」
オウサカに戻って開口一番
「なら、雑貨屋か?」
「どこでも売ってる」
「なら雑貨屋行こうぜ、俺ETC売りたいし」
雑貨屋で蒼月が不要なアイテムを売りに出すと思ってたよりお金がもらえた。
「
「強いから」
「そうだな、垢嘗・泥田坊に比べたら断然やりにくい
そんな話をしていたら蒼月にミルとメルから個別のチャットが入る。
「お兄ちゃん、今時間あるー?」
「装備出来たー」
どうやら頼んでいた物が出来たらしい。
「あいつら個別チャットまで二人で送ってくるのか」
「あいつらって?」
「あぁ、さっき紹介するって言ってた
蒼月は後に送ってきたメルに個別チャットに返信する。
「今オウサカの北側の雑貨屋に居るぜ。狩りもひと段落したから今から会えるけどそっちは?」
「会えるよー」
「北側の入り口辺りにいるー」
俺メルにしか返してないよな・・・?そんなことを考えつつもう一度メルに返信する。
「おっ、近いな。なら詳細な場所だけピン送ってくれないか?そこまで行くわ。後紹介したい人がいるんだけど、会ってもらえるか?」
「「いいよー」」
その後すぐにミルから現在位置を示すピンが届く。
「ミルからピンが来たよ。ほんと仲良いなぁあいつら。とりあえず
「ありがとう」
「おう、いいって事よ。んじゃいこか」
雑貨屋から北側の門までは1分もあれば到着する。
蒼月の姿を見つけると、ミルとメルがふたりで駆け寄ってくる。
「「お兄ちゃーん!!」」
蒼月は駆け寄る二人を受け止める。
「おう、昨日ぶりだなぁ。もう装備出来たのか?」
「「昨日ぶりだねー」」
二人はそのまま話を続ける。
「装備はシステムがやってくれるから工房にさえ行けばすぐ作れるんだー」
「昨日は他にもクエスト受けてたからそっち先にやってて遅くなったー」
「なるほどね、クエストも無事終わったんなら良かった」
ミルとメルと話していると、
「あぁ、すまねぇ。ミル、メル。後ろにいるのが、さっき言ってた紹介したいやつ
「「よろしくねー」」
「よろしく」
「
とりあえず顔合わせも終わったので、蒼月は
「
ミルがメルを指差す。
「あれ?逆だったか?すまん」
「
メルがミルを指差す。
「えっ?どっちだ。」
困惑する蒼月を見て、ミルとメルはニヤニヤと笑う。
蒼月は二人がニヤニヤと笑っていると気付き、イタズラされてるのだと理解する。
「はぁ・・・。お前らあんま揶揄わないでくれよな。
「ちぇー、なんで覚えてるんだよー」
「お兄ちゃんなかなかやるねー」
口を尖らせながら、ミルが前に出てくる。
「ははは、ゲームでの記憶力はいいんだよ。んじゃ
「はーい」
ミルは
その様子を見て、蒼月は一安心して、メルの方へ視線を移す。
「はい、お兄ちゃん、これ!頼まれてた装備渡すねー」
「えっ?これが渡してた、歯?」
蒼月はあまりの変貌ぶりに驚く。
それもそのはず。
メルが出したきたのはダイヤモンドのように綺麗な宝石が付いたペンダントだった。
「そうだよー、僕もびっくりしちゃったー。効果は歯の時に比べたら強くなった感じ。上位互換ってやつだねー」
メルが蒼月に装備を手渡しする。
蒼月はもらった装備の強さを確認する。
『血吸いのペンダント』
装飾品
装備中、敵を倒すごとにHPを多く回復する。
「確かに効果が強くなってるな」
元々は敵を倒すごとにHPを回復する。
だったが多く回復するになっていた。
「ねぇ、個人的な興味で聞きたいことがあるんだけどいいかなー?」
「ん?なんだ?」
「ワールドアナウンスでさー、討伐者には運営からプレゼントって言ってたけど何がもらえたの?」
「・・・?」
蒼月は何の話か理解できていない。
「プレゼントボックスにアイテム送りますって、ワールドアナウンスで言ってたよー?」
蒼月は腕を組み茨木童子との戦闘後何をしたか考える。
茨木童子との熱い戦いの後、蒼月は満足してその場に寝転んだ。
その後、依頼者が言っていた友達だろうと言う人を見つけて、そのまま連れて行き引き渡した。
そして装飾品が開放されたと聞いて、装備屋に移動。
そのままお嬢と合流して、なんか流れで色々あって、今の今まですっかりと忘れていた。
「忘れてた。エヘッ」
蒼月は舌を出して、頭を軽くグーで叩く。
「お兄ちゃんがやっても可愛くないよー!」
メルが舌を出し、おぇーと吐き出す動作をしながら話す。
「ならプレゼント見てみるか」
蒼月はUIを操作して、運営からのお知らせなどが送付される、メールタブを開く。
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