第十九話
翌日は9時に起きて、シュババっとエナジードリンクを摂取しログインする。
「おはようございます!」
「おは」
「お兄ちゃんおはよー」
「お兄ちゃんおはよー」
フレンド登録したみんな挨拶をくれる。
「おはよ!!」
蒼月が返事を返した直後に
「暇?」
「まぁ、暇ではあるぜ」
ログインした直後で何をするかまだ決めていないってのが正しいが、暇で間違いはない。
「何処?」
「今か?マップでいうとオウサカの左下の方にある門付近だぜ」
「分かった」
「分かったってなんだ?今から会いにくるのか??」
蒼月が送るが
「マイペースなやつだなぁ。とりあえず待っとくか」
蒼月は道の真ん中で待っとくのも嫌なので通路の端に寄って待機していると、3分くらいで
「来た」
「おう、よく来たな。んで今日はどうした?」
「狩りしよ」
「いいけど、どう言う目的の狩りだ?レベル?ETC?お金?」
「レベル。ステータス上げたい」
「おっけー、なら泥田坊でいいか?」
「蒼月何レベ?」
「質問を質問で・・・。まぁいいか俺は17だけど」
「ならもうちょっと強いとこ」
「俺、餓鬼と泥田坊と垢嘗しか知らないんだよなぁ」
「んじゃ、教える」
「了解!じゃあいくか!」
蒼月の返事を聞いて
「・・・」
「・・・」
蒼月は居心地の悪そうに
「・・・」
「・・・」
モンブランとどこかに狩りにいく時はモンブランが一方的に蒼月に話し続けているが、
道中ずっと無言でただ目的地に進んでいくので、気まずくなり蒼月から話しかける。
「
「掲示板見てるから」
「攻略掲示板って奴か。俺は当分攻略見ないでやろうって決めたから見てないんだけど、噂では超能力はいらない扱いになってんだろ?」
「うん」
「
「思ってない」
「おっ、なら超能力肯定派?」
「今はまだ分からない。けど一つ言えることはどっちも使えるに越したことはないと思う」
「まぁ、そうだよな。俺銃使ったことないから使ってみようかなぁ」
「無理に使う必要は無い」
「このゲームサイキックリングが片手武器扱いだから持とうと思ったらハンドガンとか近接武器になるんだよな」
「サブマシンガンもある」
「マジ?そんなの店売りしてた?」
「店には売ってない。
「
「知り合いにいるの?」
「ん?いるぜ
「紹介できる?」
「
「うん」
「あぁ、別に紹介するのは良いけど、仲良くなれるかは
「うん、分かってる」
「
「決めた」
「なるほど!だから
「うん」
「ちなみに聞いても・・・?」
「ダメ。内緒」
「だよな!」
それから話が途切れたが、すぐに目的地に到着した。
「ここ」
「おぉ、明らかにそれっぽいのいるな」
「倒せる?」
「んー、分からん!一回やってみるわ」
蒼月は
「当たったけど、結構集中力いるな。」
蒼月はとりあえず錫杖の
「あれ・・・。おかしいな無敵とか言う可能性ある・・・?」
「どいて」
「倒せる」
「なるほど、確かに倒せるな。てか銃変えたんだな。めちゃいいじゃん」
「まぁね」
「とりあえず、電撃で倒せるかやってみるわ」
蒼月は電気を腕に纏い、錫杖に向かって放つ。
5発ほど錫杖に当てたところで錫杖はポリゴン化し、消滅する。
「あれ?あっさり倒せたな」
「だね」
「火の玉だから爆発っていうか、火っぽいやつが効きにくくなってるのかもしれないな」
「ありそう」
「まぁ、倒せることわかったし、狩るか!」
「おー」
数体倒したところで、
「上がった」
「えっ?早くね?」
蒼月が
「11レベになった」
「11レベか、ならもしかしたらこいつらかなり格上の敵なのかもしれないな」
17レベの蒼月は数体倒した程度じゃレベルは上がらない。
「こいつら名前なんてんだ?」
錫杖の
『二魂坊の錫杖』
私に出来ることそれは対話すること
私に出来ることそれは憎悪すること
「なんて読むんだ・・・?にたまぼう?ふたつたまぼう?」
「にこんぼう」
「にこんぼうね!確かにふたつたまぼうだったらあまりにも
「最低」
「あっ、すまん・・・。控えるわ・・・」
「ステ上げたから自分のとこ戻って」
「ういっす!」
蒼月は元いた方へ戻っていく。
二つとも避けてしまえば、火の玉を補充する時間があるのでその間は殴りたい放題だ。
なので攻撃をすること自体はかなり楽なのだが、いかんせん錫杖に攻撃を当てないと体力が減らないので、そこに集中力を使う。
3時間くらい狩ったら蒼月は20レベに上がっていた。
蒼月
Lv20
HP 440/440
【VIT 5】
【STR 5】
【DEX 5】
【AGI 52】
【LUK 5】
【PSY 71】
装備
頭 【追放者の頭巾】
体 【追放者の服】
右手 【サイキックリング】
左手 【サイキックリング】
靴 【追放者の草鞋】
装飾品
【無し】
【無し】
【無し】
超能力
模倣Lv1(
上がるペースがかなり早い。
「どうだ
「うん、街戻る」
「オーケー」
二人はオウサカに戻る。
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