三十五話 神殺しは迷宮の中で 其の陸
ガラ空きでありながらも踏み込めば再び大太刀が振るわれる。バサラは壁に吹き飛ばされてはいるものの受け身をしっかりと取れており、
(大太刀での攻撃は目視で避けれる。だけど、問題は彼との距離を詰めた瞬間だ。振るっていたはずの大太刀がいつの間にか手元に戻っている。そこから一撃が比べ物にならないほどの速度になって、自分に攻撃が当たる直前は目では追うには困難な状態になる。どうしたものか)
手付かずの状況の中、そんな彼らの沈黙を
「カラカラカラ! 痛かったぞ! 強者! だが、日の本の強者あれば! 断つぞ! 断つぞ断つぞ断つぞ断つぞ!」
壁を飛び台にし、再び
一撃を躱し、追撃を飛び跳ね、大太刀の連撃をアクロバッティックに避け続けた。そして、その隙を突き、
手元に戻った大太刀を
バサラと
(大体、こんな感じ。
(バサラ殿も同じ事を考えていると信じるか。カラカラカラ! さぁ、さぁ、頭を空っぽにして参ろうぞ!)
互いに言葉は要らず、呼吸を合わせると二人同時に
両翼から迫る
雑に見えながらも正確にバサラと
だが、それらをバサラと
間合い入った途端、大太刀による殺意が過ぎるもバサラは
本運命と合わぬ共鳴器を使えば、真価を発揮するどころか死すら自分から向かい入れるものでもあった。だが、
その本質は復帰。能力は主人への生命の危機に瀕して大太刀の攻撃をリセットすることとリセット同時に攻撃の速度を跳ね上げると言うもの。
先ずはバサラへとその一撃を打つけた。何故、バサラなのか、それは彼が自身を物理的に破壊すると思わせるような凄みを纏っており、
その行動の選択、それが、それこそがバサラと
バサラが防御を取ると
刃と刃が交じり、火花が舞うとその直ぐ上に
既に構えは終わっており、その時点で
「その首、頂戴いたす。
その継承者、
故に、断つと決めた首は必ず断つ。
バサラによる破壊の一撃か、
「お見事」
その一言を呟き、彼の首は空高く宙を舞う。
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