第5話 信頼できる家臣
「あっっ//」
遥の細い声があがる。
「兄上!!!!」
悲鳴を上げて実道に詰め寄ろうとしたとき、蹄の音が聞こえた。
それもたくさんの。
天実組の一人が外を確認すると、その軍勢は初老の家老、菅間光之(すがまみつゆき)のものだった。
急いでとりあえず現場を隠そうとするお馬鹿さん達。
いまさらしても遅いのに、、、
案の定不審に思った菅間が来て実道に問いただす。
「若様、これはなんお騒ぎですか?」
「反抗するものを懲らしめているところだ。何か悪いか?」
と、キレ口調で唾を飛ばす。「反乱分子をなくすのはいいことだからなぁ」
「しかし、洛様も遥様もたいそう困っているかのように見えますが、、」
「こいつらが反乱分子なんだから仕方が無い。だろ?」
「なるほど」
日頃の兄弟の確執を知っている菅間は僕と遥を不審な目で見ながらそのまま城に入る。そういえば菅間も実道贔屓だったな。
とはいっても、お馬鹿さんどもの視線が菅間に向いている今は好機。
遥と目配せすると、ダッシュで逃げる。
そこではたと気がついた。家燃え尽きてるじゃん。
仕方なく、僕ら2人の守役であり、大宮家中の浜地聖蓮(はまぢしょうれん)の家に向かう。浜地は信頼できる。浜地の家まで辿り着けたら勝ちだ。
後ろから矢がひっきりなしに飛んでくるが、そんなのが当たるはずがない。僕らを誰だと思ってるんだ? 舐めないでもらいたいね。
浜地の家に無事に着き、遥はまずきれいな服が準備されて腫れた部分を手当された。
白い肌に残る赤い線がなんとも痛々しい。
浜地家の風呂に案内された僕は、そこで浜地に状況をとりあえず報告する。
「カクカクシカジカ」
それを聞く浜地の目がどんどん見開いていく。風呂に入っていることもあり顔は真っ赤だ。茹で蛸みt、、
全てを聞き、遥の傷も確認している浜地は憤り、
「止めないでください!殴り込みに行きます!」と叫ぶ。
近くの浜地家の家臣たちと一緒に浜地の興奮を一度鎮める。
「遥、すまないが寝てるままでいいから少し話を聞いてくれ」
「はい」
浜地が声を低くして言う。
「このまま御兄上が当主になられると宮津は必ず滅びます。
今こそ決起すべきです!」
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読みづらい文章ですが、読んでいただきありがとうございます!
これからもよろしくお願いします。
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