第5話

–蘭side–

 

私たちが今日から通うのは桜蘭高校。



現在の時刻は8時45分。

さっきの桜並木からここまでは

近かったからか、

まだ式までには時間に余裕がある。



この学校の3割の生徒は普通の一般人だけど、

残りの7割は不良。


しかも世界No.1の紅蓮ぐれん

その傘下の族たちが主である。





私たちとしては

あまりそっち側とは関わりたくないから、

静かに過ごしたい。



でも、あいつらは私の気も知らず、

ギャアギャア騒いで…。


ただでさえあいつらはイケメンで

目立っているのに、

うるさいからさらに注目をあびてしまっている…。





私たちは5人は幼馴染である。


昔からそうだけど、

私以外の皆はすごい美形だ。



そんななか

私だけ素朴でぱっとしない顔だから、

「何あいつ」みたいな目で周りからは疎まれ邪険にされてきた。

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