第2話

優しくて可愛い子だったなぁー 又会えたらいいなぁーとか一人ニヤけて僕は家に帰った


次の日も又次の日も僕は残業が有りその子には会えなかった


というよりその子も毎日同じ電車に乗らないか…とか考えながら一日一日過ぎていた




数日後 会社はかなり忙しく僕は疲れた


あの時ふと笑ったあの子の顔を思い出し 僕はあの子が降りたあの駅で何故か降りてしまった


クタクタで早く帰って寝たいのに 何故降りたのか自分でも分からない


降りて缶コーヒーを二本買い この前あの子と話した待合室に僕は入った


そして 僕は自分の目を疑った

端っ子に座っている子あの子じゃないか!

僕はおそるおそる聞いてみた


(男性)「あのー」


本を読んでたその子は驚き顔を上げた


(女性)「あ 今晩は」


(男性)「覚えていてくれたのですか?」


(女性)「ええ 覚えていますよ」


(男性)「こんな遅い時間に こんなところで何やってるのですか?」


(女性)「本読んでますけど」


(男性)「いやぁー 普通読まないでしょ? 遅い時間に女の子が一人危ないよ」


(女性)「待っていました」


(男性)「待ってたって誰を? あっ彼氏か ハハッ」

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