ss ハーレム主人公達から見た中山と田中さんの評価


中山の場合


 夏瀬海星


「中山君のことをどう思ってるのかって?うーん、安直な言葉しか思い浮かばなくて申し訳ないけどカッコいい人かな。あんまり他人に興味無さそうだけど、結構周りを見ていて、春野さんでも見逃している困った人を助けてるんだけど、やり方が変に相手が気を負わないように配慮するのが上手いんです。僕もあんな風になれたら良いんですけど、人を助けた時はいつも締まらなくて、実はちょっと尊敬してます。後は、趣味が合うのでゲームや漫画の話が出来る良い友人ですかね?この間教えてもらった漫画が凄く面白くて。えっ、タイトルですか?『インキャな俺が髪を上げてから異様にモテる件について』ってやつです。なんか凄く共感できて面白いんですよね。まぁ、でも主人公に対してヒロインが分かりやすく好意を見せてるのに頑なに気付かないところだけは理解できないですね。普通気が付きますよ。あれ、どうしてそんな目で僕を見るんですか?変なこと言いました?」


 春野美果


「中山君のことをどう思ってるか?それは、ズバリ男友達だね。海星と同じくらい気軽に話せる相手。いや、最近海星に話しかけるのは少し緊張するから、一番話かけやすいかも。ちょっと恥ずかしいんですけど、私のこと好きにならないの?って聞いたことがあるんですけど、『タイプじゃない。でも、友達にいると嬉しい奴』って中山君は言ったんですよ。最初は当然疑ったんですけど、以降話してても恋愛感情を向けられている感じがしなくて。その時『あぁ、本当に友達だと思ってくれてるんだな』って理解しました。ちょっとムカつきましたけど、男友達って海星を除いたら初めてだったのでちょっと不思議な感じがします。あっ、最近恋愛相談にも乗ってもらっちゃったりもして色々助けてもらってるんですよ。まぁ、そんなわけで最高の友人ですね」



 夏瀬莉乃


「中山先輩ですか?すいませんお義兄ちゃん以外の男に興味がないのでよく分かりません」


 秋月円


「中山君?そうだな〜、生意気な後輩ってところかな。私の方が年上なのに全然敬わってこないし、あー、その、海星君のことで揶揄ってくるところは好きじゃないね。でも、まぁ、嫌いではないし、そこそこ気に入っている。私のことを特別扱いしない数少ない男の子だし、口こそあれだけど根は真面目で仕事熱心だからね。私のことばかり見て仕事をしない副会長とぜひ変わって欲しいよ」



冬空冷乃


「中山透、誰それ?……あぁ、あの人畜無害な人ね。私の胸を見てこないから、他の男共よりもちょっとだけマシって感じかしら。それ以上は特に何もないわ」



田中さんの場合


 夏瀬海星


「田中さん良い子だよね。真面目で優しくて──ひっ!?悪寒が」


春野美果


「田中さん?純情でめっちゃ良い子だよね。誰かの悪口を言ってるところとか全く見たことがないし、女子だけで勉強会の時とか困ってる子がいたら文句も言わずに分かるまで教えてたし、かくいう私もお世話になったけどすごく分かりやすかったよ。恋愛関係の話になると一々反応するところとか本当可愛い!ついつい揶揄っちゃったよ。後はそうだね。あの大きいおっぱいかな。多分、冷乃ちゃんよりも大きいよね。それなのに垂れてなくてすごく触り心地が良くてとにかく凄いね、あれは」


 夏瀬莉乃


「田中先輩ですか?もしや、新たにお義兄ちゃんを狙う女ですか!?……違う?なら、どうでも良いです」


 秋月円

「田中さんはどうなのかって?ごめん田中さんは学校に多くて誰が誰のことだか。中山くんと同じクラスの。あーなんかこの顔見覚えあるな〜!あっ、会長の妹さんだ。思い出したよ。会長が凄く良い子だ、自慢の妹なのってよく話してくれたっけ。勉強が出来て料理上手なんだよね。性格は会長に似てないといいなぁ。あの人破天荒で手がつけられなかったんだよ。あっ、でもこの間話した感じ落ち着いた雰囲気の子だから多分大丈夫かな?」



冬空冷乃


「純──田中さんについて?……そうね、良い子だと思うわ。誰にでも優しくて頑張り屋さんで、それでいてとても繊細な子。やけに詳しいって?まぁ……中学校が同じだから、それだけよ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る