ファイナルファンタジー8
FF8 プレイ前
シリーズで一番売れたタイトルらしい。プレイしようとは思わなかった私ですら、当時の熱気を覚えている。発売日が近づくと、テレビからフェイ・ウォンの歌うテーマソング「Eyes on me」が流れない日はなかった。本屋に行けば発売前から各社が最速攻略本を出版していた。発売後はバグについての注意喚起が(ゲーム雑誌だけでなく)普通の新聞に掲載されたりもした。まさに社会現象である。
その一方、クセの強いシステムや、シリーズとしては初めて「青春恋愛もの」を全面に押し出したストーリーは強い賛否両論があった。いや、否定的な意見ばかりが目立っていた気がする。他にもキャラの等身を高めたせいでグラフィックが潰れがちだとか、ディスク4枚に分散させたせいで最終盤では行動が著しく制限される(要はムービー以外の部分を徹底的に切り詰めた結果)など、グラフィック至上主義がゲームに影響を与えていることが指摘されたりした。
当時、自宅でインターネットに繋ぐようになったので、直接プレイしていなくてもリアルタイムの反応を断片的に見た覚えがある。「おハロー」「ハグハグ」などは、今で言えばちょっとしたネットミームみたいになっていた気もする。もともとアンチ(当時の)スクウェアだった私は、そのような悪評を「ざまあみろ」的な気持ちで見ていた気がする。
転機は、個人サイト「CrownArchives」を偶然見かけたことだった。DQ・FFシリーズのシステムやシナリオの考察を行っていたサイトで、特に力の入ったコンテンツが「今だからこそFF8」であった(これを書いている現在、部分的にミラーサイトが残っている)。そこで解説されていた文章を見て、にわかに興味を持ったのだ。
しかし長いことプレイ環境がなかった。後にPSPを購入してDL版を入れたものの、PSPの小さい画面ではまともにプレイできたものではなく(あと容量面でメモリースティックがきつかった)、そのまま10年近く放置していた気がする。PS3を手に入れて、ようやくまともにプレイ環境が整った。
とはいえ、当時のRPGはとにかく高カロリー(時間や精神的リソースを食うという意味で)。環境は整っても、実際にプレイしてやろうと決心するまでにはさらに年単位を費やすことになる。今年で発売25周年とのことなので、節目としてちょうどいいかなと思ったのだ。
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