第19話
倉庫のドアを閉めたようとしたその隙間。
ヒイロが飛び降りた窓から、3人の女子生徒の顔がちらりと見えた。
「ヒイロ君、どこ行ったのかな?」
「せっかくメルアド教えてもらおうと思ったのに!!」
「まだ、近くにいるかも!探そうよ!!」
彼女たちは、女子特有の足音をさせてその場から立ち去った。
その足音が聞こえなくなるまで、倉庫の中でヒイロと待った。
私は足音が消えたのを確認して、ヒイロに喋りかけた。
「あの肉食系女子たちと友達なの?」
「何、その答えにくい質問…」
がっつく男子のことを肉食系と言い当てるならば、彼女たちはまさしく肉食系女子じゃないか!!と思う。
けど、まずはそんな彼女たちから逃げて来たヒイロに労いの言葉をかけた。
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