第9話

私はHR中、心の中で舌打ちした。



(2人とも、余計なことを言って…)




キーンコーンカーンコーン



チャイムがHRの終わりを告げる。



騒がしい中、私は帰る準備を着々としていた。



「真綾、もう帰るの?」



そんな私に、名残惜しそうに声をかける。



「うん、今日はバイト」




「そっか、頑張って。」




「ありがとー、また明日」



いつも通り、別れの挨拶をして教室を出た。



学校から家まで歩いて10分の距離。



駅前を通り過ぎる時に、また彼らと目が合う。



「ばーか」

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