第8話

そんな学園での私は、分厚い眼鏡をかけて、腰まで伸びる黒髪をおさげにしていて、地味で平和な毎日を過ごしている。




「高校生として終わってる」



「オシャレって言葉を知ってる?」



悲しいことに、私の恰好を批判する友達が多い。



それで結構!



昔、顔のことで虐められてたんだから(泣)



ちょっとしたトラウマなの!



でもでも、自分で言うのもあれだけど、決して暗い子ではないと思う。




多くはないけど、友達もそれなり。



まあまあ、男子とも話す。



勉強もちゃんとする。(中の上くらい)




そんな訳で、




私は、赤星学園普通科に通う、ごく普通の!高校2年生。




みんなと違う所と言えば、



それは兄弟が芸能科にいる。



そして、そしてさらに残念なことに



兄が『No name』の一員だということ。

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