星1の、小説指南

沼津平成

第1話 小説って何か。

 仮に、「主人公がりんごを拾ったことから色々奇跡が起こって裕福な生活を送るようになる。」という物語を書くとします。

 さて、極端な話、ショートショートは、

「彼は、りんごを拾った。そして裕福な生活を送った。」

 の二文では成り立たないんです。ここで1つの勘違いが生まれます。

 新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末——ショートショート三原則を引用するとこのようになります。この中で「彼はりんごを拾った——。」に当てはまるものを探しましょう。


・新鮮なアイデア——何かを拾う(きっかけ)→人生大逆転(結果)、ファンタジーや童話では王道と言えるかもしれません。

・完全なプロット——いまのところきっかけと結果しか書いていないのでこれも無理です。しかし手法としてはアリです。

「あえて」するなら。(また、その場合途中経過も三日おき3行などでいいのでとにかくなんか書くこと。)

・意外な結末——【新鮮なアイデア】の項でも話した通り展開は斬新とはいえないため、ここもこなしていません。



 結果、完全なプロットが少し可能性があるだけで、他は可能性もこれっぽちしかないわけです。


 ここで、「主人公がりんごを拾ったことから色々奇跡が起こって裕福な生活を送るようになる。」というあらすじを短編や中編に置き換えてみましょう。

 短編(仮に20枚)は途中経過を一日おきに2ページ書くのが目安だと思われます。例えば——「主人公のだらしない生活(BEFORE)」3ページ、「リンゴを拾うシーン」2ページ、「一日2ページとしてそれからの生活を3日間」6ページ、「転機」4ページ「素晴らしい生活(After)」4ページ「まとめ」1ページ——といったふうにまとめることができます。

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