第7話:勾玉渡したの・・・マズかったかも。
「実は親父は単身赴任でドバイに行っちゃって、おふくろは親父がいないと
寂しいって言ってドバイまでおやじを追いかけて行っちゃったんだよ 」
「俺一人残してね」
「そうなんだ・・・え?遊星はなんで行かなかったの?」
「俺は学校があるし・・・言葉も分からない海外になんか引っ越したくないから」
「ひとりのほうが自由で気楽だしね」
「それに、今日からめちゃ可愛い彼女と一緒だし・・・」
「彼女?・・・いつから私、遊星の彼女になったんでしょ?・・・友達からじゃ
なかった?」
「調子に乗ってると黄泉の国に飛ばしちゃうよ」
「って言うか、私、遊星んちでのんびりしてられないの」
「たまたま遊星が電車に飛び込もうとしてるところに出くわしちゃったけど、本当は知り合いと約束してて、待ち合わせしてたの」
「私が現れないから、きっと今頃イライラして待ってると思うの」
「だから、私行かなきゃ」
「え?来たばっかなのにもう行っちゃうの?」
「まだいいじゃん・・・俺たちどんどん交流深めていって今晩、俺んちに泊まって
って友達から恋人に発展して・・・でさ、一緒に風呂に入って同じベッドで
寝ちゃったりなんかして・・・ふたり重なって」
「なんで、そう言う流れになるわけ?」
「私のお友達が地上に降りてきてて、私そのお友達を頼ってきたの・・・だから」
「友達は逃げていかないよ」
「遊月ちゃんが行っちゃったら俺、すぐ呪文唱えるから・・・」
「・・・・勾玉、返して」
「返なさい・・・勾玉返しちゃったら、まじで遊月ちゃんと会えなくなるもん」
「そんなことになっちゃったら俺、死んじゃうよ」
「またそうやって私を脅迫しようとする・・・ずるいよ遊星」
「しょうがない・・・じゃ〜もう少しだけいるから・・・」
実は
さんが人間界にやって来てるらしい。
とくにその神霊さんと人間の男子とのノロケを聞かされて、自分も神霊さんのような強くてカッコイイ彼氏が欲しいと思って勝手に人間界にやってきたわけ。
まあ、その神霊さんのことも気になったが
言って遊星のことを気に入っていた。
だからその神霊さんのいる場所に週間移動すれば、すぐだったけど、勾玉が
遊星の手にある以上、つかつには移動できない状態だった。
「簡単に遊星に勾玉渡したの・・・マズかったかも・・・」
師匠(
「遊星に勾玉渡したってことは今は私の主人は遊星ってことになるからね」
「まだ友達でいいのに・・・」
「自殺願望のチャラ男・・・選ぶ男、間違えちゃったかも」
つづく。
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