第3話
田島さんが戻ってきた。
「フロアの案内って今できる?」
大丈夫と言うので案内してもらう。
個室が4つ。
ランドリースペースに浴室。この浴室が凄かった。
大人3人が余裕で入れる湯舟にジェットバス
これも個室なんだよ。
フロア中央にナースステーション。診察室、検査室、
自販機コーナーがあった。
ナースステーション前で声を掛けられる。
なんと通販で頼んだものがもう配達されていた。
男性様最速便なるシステムだそうだ。
個室に戻り箱を開けてボクサーパンツを取って部屋の隅で病院着のズボンを脱ぐ。
「ヒャァ~ な、何をしてるんですか?」
と田島さんがまた叫びだした。
「いや、パンツ穿いてないからさ。落ち着かなくて」
さっきも見られたし、もろだしで答えたけどヤベッ
もう1人居たんだった。
後ろ向きでサササとパンツを穿きズボンも穿いてまたしても苦笑い。
「もう!襲われても知りませんよ!」とか言ってるし。
襲われるわけないじゃん。いや、待てよ。
逆レイプ物がトップにあるんだから、そうとも言えない…
「隙っていうかお尻やオチンポ様の露出なんて誘ってる以外の何があるんですか~」と叫んでいる。
堂本さんに目を向けると目を見開いたまま固まってた。
この2人なら襲ってくれてもいいんだけどな。
オナニーの心配しなくて良いじゃん。
うん、間違いない。今の俺に失うものは無い。
「する?」
「えっ、えっ なに言ってるんですか。大人をからかってるんですか?ふぅ ふぅ」真っ赤な顔してプルプルしてる。
ヤベ、やらかしたか?空気変えるか…
「ふざけてごめん。ところでお昼ご飯って何時から?」
「へっ」
しばしの間が空き「12時です。何が食べたいですか?」
「う~ん中華ってある?」
「はい。ご用意致します」
田島さんが退出したが堂本さんはまだ固まっていた。
「堂本さん、堂本さ~ん」
「は、はい!」
「大丈夫ですか」
「は、はい」
「教習で生オチンポ様を見たことはあったのですが、あまりのビッグさに…」
「またまた~喜ばせようとして~並でしょ並」
「いえいえ、(夢のディルド)サイズでしたよ」
夢のディルド?
「まっ、ごめんね。いきなり見せて」
「いえいえ眼福でした」
モジモジ「あっ濡れちゃったのでパンツ変えてきても良いですか?」
「えっ、全然かまわないよ」
見ただけで取り替えるくらい濡れるって… すげぇな。
さて、つけっぱなしのテレビでも見るか。
これはワイドショーかな。なんで女しか出演してないんだ。
他の局はっと バラエティか。ここも女ばっかじゃん。
しかも午前中から下ネタ炸裂してるし。これ大丈夫なんかね。
田島さんが戻ってきた。
「聞きたいことがあるんだけど、座ってもらってもいい?」
対面に座ってもらう。
「説明の中でわからない言葉があったんだよね。
そうそう、テレビ見たら女の人ばかりだったけど男のMCとかいないの?」
「その記憶もなかったですか?そうなんです。
今、この国、いえこの世界の人口比は男性が極端に少なくなってます。
女性50人に対して男性1人くらいになります。
しかも年々男性出生率が下がり、生殖能力も下がっています。
なので生殖可能な男性で言えば70、80人に1人くらいになると思います」
おっ、やりまくれる?俺の時代が来た?
「そのような事情により13歳から40歳までの男性には搾精義務があります。
搾精による人口受精で人口を支えている現状です」
「義務って毎日じゃないよね」
「とんでもないです。そんな義務だと男性様みんな死んでしまいます!
2月に1回です」
なら楽勝だな
「何日か前から射精禁止とかある?」
「いえ、そもそも男性の精力は弱いので射精回数は2週間から1か月に1回ペースの方が大半です」
へぇ~やり放題できるなら逆にそんなガマンできねぇな。
「精子ランクってなに?」
「精子ランクは5年に1回搾精頂いた精子を精子量、活動値など検査してランク付けしております。
ランクが高いと売精金額や待遇が変わります」
まっ、最低でも月30万もらえるなら、なんとかなるだろ。
「夢のディルドってなに?」
「人口比は覚えてなくて夢のディルドは知ってるなんて…
夢のディルドというのはアダルトグッズで標準サイズより大きいものです。
由来は2050年より前の息子サイズを模しているものです。
今の標準サイズは8センチくらいで人口比もさほど変わらずに男性から口説かれる時代のサイズに夢を馳せているから着いた商品名です」
それでビッグサイズって言われたのか。
なんか俺おだっちゃうな。
ははぁ~ん。そんな環境なら逆レイプになるのか。
「キワドイ事聞くんだけど、今の状況ならみんなオナニーするよね。
オカズは何が主流なの?」
「な、なんで男性様がそんなことにご興味を…
ふぅ ふぅ 動画、マンガ、同人誌とかですね」
「マンガか同人誌って俺が手に入れれるかい?」
「ま、まじめに言ってるんですか?」
「うん。大マジメ。おススメ教えてほしいな」
「マンガなら私のスマートフォンにありますよ」と堂本さん。
この答えにまた真っ赤な顔でプルプルしながら「明日同人誌持ってきます」と田島さん。
「おっ、ありがとね。じゃマンガ見せて」
「私のオススメは【王子様なんていやしねぇ】です」
どれどれ 学園物か この人口比で共学ねぇ
なにこれ 男は俺様デブばっかりじゃねぇか
はぁ転校生がイケメンねぇ
いきなりヒロインと見つめあってるよ
イケメンはイケメンだけどナヨッてるし
なるほどリードできないから王子様まではいかないのか
アクシデントでキスするのって定番なんだな
「ねぇ 全部読んでないけどさ、これどこでオナれるの?」
「それ聞いちゃいます?はぁはぁ共学のアオハルですよ。
キスしちゃうんですよ。これではぁはぁしないわけがない」
そんなレベルなんだ…それだもんチンポ見ただけで大洪水なのもうなずける
同人誌に期待だな
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