第4話

昼ごはんの時間になり中華料理が運ばれてきた。

見ると3人前くらいの量があり田島さん、

堂本さんに一緒にどうですか?と声をかけた。


田島さんは弁当持参だったので堂本さんと2人で食べた。


今までずっと1人飯だったので2人で食べる時間が嬉しくなる。

それもアスリート系美人さんと、とびきり美味い中華。

エビチリなんていつぶり?フカヒレスープさんこんにちは!

って心に沁みる時間だったよ。


実に満たされた。

向かいに座る堂本さんが終始柔らかい笑みを浮かべてるし。


「なにか、可笑しかったですか?」


「ごめんなさい。美味しそうに食べる人だなと思って。

気にさわりました?」


もしかして食事配信もあり?ASMRの咀嚼音とか需要あるかも…


後は性欲。自家発電せずに

美味しい女体を頂いて退院できたら最高だ。なんて考える。


食後の一服をしてテレビを眺める。


朝からの自分の変化に対する混乱や、

今の世界変化に対する吸収と欲望。

味以外も感じた満足感と満腹感で少し眠くなってきた。


「昼寝してもいいかな?」


「どうぞ、ゆっくりお休みになって下さい」


うん、と肯いてベッドに行く。てか、なんで病室にダブルベッド?

布団は羽毛かよ。意識しなくても瞼がおりてきた。



目を覚ますとベットサイドに堂本さんが満面の笑みを浮かべて立っていた。


「なにか、ありましたか?」


「寝顔が可愛すぎて、見惚れてました」


そんなこと1度も言われたことない


「いびきかいてませんでした?」


「いえ、すやすやとお眠りでしたよ」


俺は前世で【トド】と言われたことがある。

いびきがトドの鳴き声みたいだからと

やっぱり標準体型って素晴らしいね


時計を見ると3時間くらい寝てしまったようだ。

寝起きの一服のためにベットを出る。


なんか息子が主張してるな。ションベンするか。


「あのぅ、なにか股間に入れてます?」


不思議そうな顔をして堂本さんが聞いてくる。


「いや、朝立ち?もうすぐ夕方だから夕立ち?」


「う、嘘…だって  だって 信じられない…あわわ」


「とりあえずトイレに行っても?」

コクコクと肯く堂本さん。


「スッキリしたぁ」

ソファに座ってタバコに火をつける。


「あ、あのぅ、朝立ちって本当ですか?

【男性の変化比較大辞典】にありましたが失われたメカニズムなんです」


月1の勃起なら朝立ちもしないのか

「へぇ、そうなんだ」


「護衛官の立場で言わせて戴きますと、早急に保護の強化を申請するべきです」


「そんな大事なの?」


「はい、前代未聞の事態です」


う~ん、面倒くさいな…


「わかったよ。明日岬さんが来た時に聞いてみるよ」


是非お願いしますの言葉を聞き流す。


私たちに普通に接して頂けるだけでも凄いのに。

伝説の朝立ちまで…

堂本さんがブツブツ言ってるが、これも聞き流す。


「堂本さん、ネット配信ってある?」


「はい、あります」


「あのさ、食事してるのを見る配信って需要あるかな?」


「も、もちろんあります。男性様が配信することは今まで無かったですから」

食いつき発言だ しかもあんなに美味しそうに…と言ってるし


「良かった。考えてみるよ」


まずは住環境が整ってからかな  

設備投資の金も無いしな


田島さんが顔を出す。

「18時の予定で夕食ですが、なにかご希望ありますか?」


「う~ん、鮭フライ食べたいかな。タルタルソースで。

イカリングも食べたいな。堂本さんは?」


「わ、私がまた頂いても良いのですか?」


「もちろん。嫌だった?」


「め、滅相もないです。お、同じものをお願いします」


「だってさ」と言うと田島さんは退出する。

いいな いいなとブツブツ言いながら

この部屋に来る人はブツブツ吐き病でも患ってるのか


入れ替わりに山花女史が入ってくる。


「体調にお変わりありませんか?」


そうですねと返す。


「食べ物以外で何か思い出した事はありますか?」


「いえ、何も。

ただ女の人って、こんなに綺麗な人ばかりだったかなと思ってるくらいです」


「綺麗?えっ 何を言ってるんですか」


「綺麗だとも素敵な人だとも思ってますよ」


「そんな真顔で言って!からかってるんでしょ。本気にしますよ」


「真顔でごめんなさい。でも本気で言ってるんで」


部屋内の2人共オーバーヒートしたように固まってる。


真顔でこれか?ニヤケ顔以外表情に乏しいとこあるからな。

笑顔の練習するか?

スマイル0円で入れ食いもあるのか?

入れ食いって響きは最高だけど、体力とチンりょくに自信ないし。

このままでいいか。


「本当に今の男性様像とかけ離れた男性様ですね。頭痛や不快感もありませんか?」

おっ、女史が先に再起動したよ。堂本さんはいまだ固まってる。

これで護衛管務まるのかね。


「頭痛も不快感もありませんよ。これからの期待感に溢れてるくらいで」


「男性様が期待感をお持ちになられてる事は大変素晴らしいです。

早く通常の生活に戻られるためにも検査のご協力をお願い致します。

堂本さん。堂本さ~ん」


堂本さんを再起動させて退出していく女史。


貴方様はもしかして私の王子様なの?とブツブツ言いだした。


アスリート系なのに脳内お花畑か?

ほっとくに限る。


田島さんが戻ってきて

「夕食前に入浴されますか?」と聞いてきたので、

それも良いかとダンボールから風呂用グッズを出す。

部屋を出て浴室へ向かう。

堂本さんは護衛だからわかるが、なぜ田島さんまで付いてくる?


「田島さんも入浴タイムですか?」


「当然です。男性様が1人で入浴する事はありませんから」

ん?なに?俺は介護の必要はないよ。


風呂場に着くとなぜか2人共入ってくる。


なんだろうねと思いながら脱ぐ。


2人も脱ぐじゃないか!おいおい!良いのか!だから風呂でかかったのか!


タオルとバスグッズを持って浴室へ


えっ、なんでスケベイスが病院にあるの?


とりあえず洗剤など並べる。


遅れて入ってきた田島さんがイスにシャワーをあて

「お座りください」と言うので座る。


「手を出してください。温度はこれくらいで大丈夫ですかと」確認される。


本当はもう少し熱めが好きだが、なんかわからないので肯いた。


装備の違いか堂本さんが遅れて入ってきた。そして傍で仁王立ち。


2人共全部見えてるんだが良いんか?


これがベーシックなのか?それとも最初から複数プレイ誘ってるのか?







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