第3話
「こんにちは、ギルマス。」
挨拶すると、彼は口を開いてこう言った。
「よう。急だが、お前ら、一体ダンジョンで何をしてたんだ?2ヶ月間、お前らがいないせいで、グラマスから、心配されて、更に国王陛下にも、声をかけられたんだぞ?お前らは自分たちがどんな立場か覚えていなかったのか?」
なにも言い返すことはできない。
「すいませんでした。レベル上げのために張り切りすぎて、どのくらい潜っていたのか気づいてませんでした。」
ギルマスは、呆れたようにため息を吐いた。
「はあ、それならレベルはどのくらい上がったんだ?2ヶ月もいたんだから、かなり上がっているだろうな。」
そう言われ、ステータスを確認すると、かなりの上がり幅で、俺は驚愕した。
レオン・リュート 勇者 Lv 152
HP 20000/20000
MP 35000/35000
ATK 16384
DF 19528
S 3000
天使召喚 聖剣召喚 自動回避 魔特攻 起死回生
称号 ボススレイヤー(ダンジョンボスを100体以上倒すことによって獲得、ダンジョンボス、魔物の王などに対するダメージ×1.5)
勇者のレベルは、公開するのが義務となっており、過去の勇者の最高レベルは、先代の100だった。それを大幅に超えており、称号という、初めて出てきたものもついている。
とりあえず、ギルマスに恐る恐るレベルを打ち明けると、驚きすぎて発狂してた。
「レオン、お前そんなにレベル上がってたのか?それなら俺達ももっと上がっていると思うんだが。」
ウッドが、そんなことを聞いてくる。
「俺も、75くらいだと思ってたな。もしかしたら、2,3個まとめてレベルが上がるときはまとめて上がるんじゃないか?それなら、お前たちもそれなりに上がっていると思うぞ。」
そう言うと、パーティーのみんなはほぼ同時にステータスを開き、同じようなリアクションで驚いていた。
「プッ」
あまりにもシンクロしていたのでつい吹き出してしまったが、気づかれずに済んだ。
「俺らは情報共有したほうがいいと思うから、レベルを教えてくれないか?」
彼らが落ち着いたところでレベルを聞いてみると、こんな感じだった。
ウッド 戦士 Lv 120
アイシャ 魔法使い Lv 115
リース 暗殺者 Lv 110
ユーリ 白魔道士 Lv 100
インフレしすぎだろ。スキルや職業によって違いはあるだろうが、先代よりも強いやつばかりじゃねえか。
これなら先代が失敗した魔王討伐も成功するんじゃないか?
注(この世界には魔人の王が100年前にあらわれ人類に進行を始めた。、勇者召喚によって魔人王を討伐しようとしており、 主人公は2代目。とはいえ、今は魔人王は活動をやめており、勇者達も討伐に消極的)
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