【助かる話】天野蒼空


 天野あまの蒼空そら、という人がいます。またの名を鳴人ガァんちゅとも呼ばれています。


 グーグル検索してもヒットする配信者の女性です。


 ずばり「空色杯そらいろはい」と「進捗しんちょく配信」がアツい。他にも氏の活動の中で好きな配信テーマはたくさんありますし「文字でスケッチ」とかいう神企画が近頃なくて寂しい(ここ、天野さんへのクレーム)ですが、まずはこの二つに絞りましょう。


 空色杯は視聴者参加型の短編企画でして、掌編しょうへん小説と呼ばれるコンパクトな内容や五千文字以内で執筆する読み切りなどを各々おのおのが応募します。このもよおしは毎回「テーマ」が決まっていて、それに沿った作品を書くのも読むのも楽しい。そして配信内で愛のある取り上げ方をしてもらえます。


 筆者が初めて処女作以外の「別な話」を作ってみたいと感じたのも「空色杯」がきっかけで、そして「声」による感想が嬉しくむせび泣きそうになったのもまた、昨年の十一月に開催された空色杯に関する配信を眺めていた時でした。


 当時の僕の観測範囲は公募に向けて熱心に取り組む人や閲覧数に強くこだわりギラついたスタイルの人が多い印象でしたが、空色杯に触れることで「こういう楽しみ方もあるのか」と新鮮な気持ちになったことを昨日のことのように思い出せます。


 もうすぐ一年つのか、としみじみ感じつつ二つ目の「良さ」を。


 毎週日曜の午後八時から行われる「進捗しんちょく配信」は、こちらは確か昨年の今頃から「楽しそうだな」と思い、関わりはじめたと記憶しております。


 #ぺんさん進捗ここです


 というハッシュタグを添えて短文投稿サイトに呟きを書き込めば、それを天野さんが紹介して下さるという構成の配信。


 活動開始からしばらくの間は、ほぼ誰とも話さず絡まず執筆のみを楽しんでいた僕ですが、やっぱり人との関わりや交流が増えたり「何か」を褒めてもらえるのは嬉しいです。


 そう、褒め上手なんですよね天野さんは。またの名を鳴人ガァんちゅは。


 氏が「百を超える応募作品を全て朗読する」という常軌を逸脱した企画を敢行していた際も、およそ褒めるところなどないであろう事故レベルの長編導入を読みながら、朗読後に作者すら気付いていなかった「良さ」を語っていました。


 なお、その「事故レベルの長編導入」は僕の作品です。楽しく書けましたが納得いかない部分も多々あるのでリメイクを執筆しております。


 そんなわけで「天野蒼空さん」は、とてもオススメです。


 ガァ……ガァ……というきたねえカラスの鳴き真似も得意な、多才な人です。

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シン・助かる運転 トモフジテツ🏴‍☠️ @tomofuzitetu

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