第10話

「お家で芹待ってるの寂しい」


どこか拗ねたように言う璃星を抱き上げた。


浴槽の縁に腰かけて、その上に璃星を向かい合わせに座らせる。


ポタポタと雫が落ちる感触が少しくすぐったい。


「芹…?んんっ……」


何度喰べても飽きることない唇を柔く噛んで舌を這わす。


両手で掴んでもこぼれ落ちる胸を優しく揉みしだいた。


「ぁ…芹っ……」


「んー?」


恥ずかしそうにゆっくりと視線を合わせると、ほんの少し潤んだ瞳を近づけた。


「ベッドがいい……」


風呂場だから声が響くのが恥ずかしいらしい。


耳元で囁かれる甘い声に、俺の理性は終わりを告げた。

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