第20話
「す、みません…」
できるだけ顔を見られないように俯きつつ、話しかけられてしまったものは仕方がないのでとりあえず一旦謝っておく。
「ネクタイの色的に下級生だな。」
「しかも赤ブレザーね」
っ、これは非常にまずい事態な気がする。
どう言い逃れよう、どうここから逃げよう。
逃げれたところで私にこれからこの学園で平穏な生活がおくれるのか定かではない
けどまあその時はその時で必殺七光を使えばいいのだけれど、とりあえずこの場をやり過ごさないことには何もできない。
「あ、のすみませんでした…。少し従者に用があったので、」
ここは変に嘘をついたら逆効果だと思った私は本当のことを言う。
「俺らのクラスにどっかの従者なんていたかよ椎菜?」
「居るにはいるね。けど確かそいつは多学年の神の従者だから平民の従者は居ないはずだけどな」
そうだ、ミスった
藍のこと私の従者だって公表してないんだった。
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