第19話
やばい、と思った時にはもう遅く
「っ、」
ばったりと足音の2人と鉢合わせてしまった。
ブレザーの色は白
ということはつまり神の立場にいる人達だ
道を塞ぐんじゃねえなんて因縁をつけられないように私はいそいそと廊下の端に寄り、下を向きながらさっさと早歩きをする。
「家柄と顔だけでホイホイ寄ってくるなんざゴキブリ以下だろ」
「はは、言い過ぎ」
2人は私に目もくれず会話をしている
よし、いいぞその調子だ
そう思っていたのも束の間、すれ違う瞬間に軽く会釈だけする形でさらっと上級生の神との鉢合いを乗り気ろうと早足をより早足にしようと意気込んだ瞬間の事だった
「なあ、お前見たことないけど」
「っ…!」
私の背中に向かってかけられた声に肩を窄める。
ああ、終わった気がする。
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