第12話

「その3人はどんな人なの?てか藍のクラスってどんな雰囲気?」



「そうですね…。まあその3人を一言で表すならばアイドルが妥当でしょうか。クラスの奴らは全員その3人を崇拝していますね。一種の宗教ですよあれは」



アイドル…宗教…



「なんかそれちょっと不気味ね」



「ええ。ほかの神達ですら彼らには敬語ですし、残忍なことをしようが顔がいいのと飴と鞭の使い方が上手いのとで恐怖の対象にはなりづらいようですよ。典型的なDV男の洗脳の仕方と同じですね」



DV男の洗脳…か



「顔がいいって言ったって、そんなのに釣られるのは女子だけじゃない?」




「いいえ、奴らの色仕掛けは男にも効きますね。」



なんてことだ

そんなに色男達なのかその3人は



うーん、そんなにカッコいいならパーティーで会っていれば覚えているはずだし、おそらく私はまだ会ったことがない



それならそれで好都合だ。



私は平民として入学しているから、上流階級のパーティーにいたことがバレればそれはそれは地味に面倒臭いことに成りかねない。

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