第11話

「ああ、女みたいな名前の3人組ですね」




「そうそう、確か…高坂菜月タカサカナツキ幸田理央コウダリオ江口椎菜エグチシイナだっけ?」



全員女の子みたいな名前をしているけれど、全員れっきとした男子。


それも、親が超お金持ちで超権力者の七光り達だ。



「ええ。よく知っていますね。パーティーで会ったことがおありですか?」



「んー、顔見たらわかるかもだけど記憶にはないかな。灰田がその3人の話をよくクラスでしてるのよね」



灰田はその3人に敵対心があるのか知らないけれど、よく愚痴を大声で溢している。



あいつらはただの七光りだ

俺の家の方が凄い

3人で群れることしかできない能無し



とかなんとか言っているけれど、いい加減に自分が1番能無しなことを理解するべきだと思う。



「灰田陸がですか。可哀想ですね。おそらく彼はこちらの3人に認知すらされていないでしょう」



お疲れ様だね灰田

君の一方的な片思いだったみたいよ

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