第10話
「絲様はまるでわかっていない。この学園は危険なことが沢山あるのですよ。白いブレザーに今からでも変えるべきです。聞けば、絲様のクラスには灰田陸が居るそうじゃないですか、危険です」
灰田陸、その名前を聞けば先程の行為が頭によぎる。
そうなんだよな。私の1番の計算ミスはクラスに灰田が居たことだ。
灰田陸はあまり素行がよろしくないと社交界でも有名だったし、様々な事件を起こしているけれど家が大きすぎるあまりに全て親が揉み消しているのだ。
灰田さえ居なければ私のクラスは比較的安全圏だと思う。
逆に言えば灰田1人にクラスをめちゃくちゃにされている。
教師ですら寄り付かないレベルだ。
白いブレザーを着ているからと言って全ての人が横暴に振る舞っているわけではない。
やっぱりそれなりに教養がある人たちばかりだから、上手く平民や家畜を利用しつつも残忍なことはしないという人がほとんどだ。
灰田みたいなのは寧ろ珍しい。
そんな灰田に当たった私達は運がないんだきっと。
けれど、そんなことを言うならば
「灰田もそうだけど、藍のクラスの人は?噂の3人組がいるでしょう?」
藍のクラスにいる神もなかなかヤバいと聞く
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