第2話
1に家柄、2にお金と言われるこの公明高校では寄付金を多く学園に払っている人が優遇される。
優遇される順で言うならば、ブレザーの色が白、赤、黒の順である。
40人編成のクラスのうち、10人ほどが白で20人ほどが赤、残りの10人が黒
割合は必ずどのクラスもこうだと決まっている
白ブレザー組は主に政治家や医者、大企業の社長子息令嬢などで構成されていて”神”と言われる
赤ブレザー組は中小企業の社長子息令嬢などで構成されていて”平民”と言われる
そして黒ブレザー組は学園に一銭も寄付金を出していない家庭、世間で言う一般家庭の息子娘で構成されていて”家畜”と言われる
どうして親が偉いだけなのにそれが子供に反映されなければいけないのかといささか疑問ではあるけれど、それがこの学園の掟だからしょうがないのだとか
神は平民や家畜をどれだけぞんざいに扱おうが、なにもお咎めなしでやりたい放題。
平民は神には逆らえないけれど、大体の平民は神の金魚の糞のように引っ付いて回って神の機嫌を損ねないようにヘラヘラしながら家畜に手を下す
家畜は問答無用でパシリにされたり、暴力を振るわれたり、少し顔が良ければ性を強要されたり。
そんな扱いを毎日受けていればすぐに退学者が出てもおかしくないけれど、学園がそれを許さない。
退学したものには莫大なお金が請求されるのだ。”退学金”という名の賄賂を渡さなければ逃げることすらも許されない。
一般家庭が払えるような額ではないことは確かなので、家畜達は退学したくてもできないらしい。
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