第2話 また夢から覚める
「ふゆ...マフユ!」
僕は叫びながら目を覚ました!
全身汗ぐっしょりになりながらも死んだ時の感覚は残っていた。
「はぁ...はぁ...。夢? いや...あれは...」
あの実感は夢であるとは言いづらい。
今でも氷が全身を壊死させて行くあの感覚は残っているのだから...。
僕は大きく深呼吸して辺りを見回した。
「ここは...セリアの部屋?」
ゲームの中で何度も見てきたので分かる。
ここは数日間マフユやメルと一緒に過ごした最初の村にあるセリアの部屋だった。
僕は急いでカレンダーを確認する。
「...やっぱり」
僕はこの手に現象に慣れているので直ぐに理解した。
「これはループに入った...と考えて良いだろう」
ループ物。
それは知っている人なら知っているだろう現象。
何かが起きたり死んだりすると最初の日に戻る現象だ。
取り敢えず僕は落ち着きながら自身のステータスを確認した。
(...もしかしたら上げたレベルも戻ってるかもしれない)
そう、デスコーン襲撃までに祭りの準備やそれまでのイベントを挟む必要がある。
デスコーン襲撃までに得た経験値は消えている可能性があるのだからステータスは確認しておいた方がいいだろう。
ちなみに僕のステータスはこんな感じだ。
セリア【少女剣士】レベル2
HP ・38
MP・12
力・15+5
守り・25+2
精神力・10
素早さ・30
知力・5
器用さ・12
攻撃魔力・0
回復魔力・0
妨害魔力・0
耐性『無し』
EXスキル『【メニュー】【剣の心得・初級】【回帰】』
攻撃スキル『【疾風の刃】』
魔法『覚えてないよ』
装備品
武器【少女の剣】
攻撃力+5
『夢を追いかけ続ける少女の剣。安物だが夢がいっぱい!』
防具【少女剣士の服】
防御力+2
『夢を追いかける少女剣士の服。安物だけど気合い十分!』
まんまゲームの時と同じ説明文なので少し微笑ましいが今はそれどころではない。
僕は家を飛び出してマフユのところへと向かうのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます