帰り道

いつもの帰り道、知らない道が増えていた。

よくあるような道。

でも、何か、少し、ぞくっとする感覚があった。

この前までここに道はなかった筈なのに、ある。


恐怖に興味が勝った。


知らない道に向かって歩いて行く。

なぜか大量にある標識。

錆びていて何を警告しているのかわからない。

でももうここまで来たら戻れない。

怖い。


後ろを振り返る。


道が無くなっていた。


獣道のようになっていたとかではなく、完全に「無」になっていた。


無以外の言葉では表せない空間。


私はもうこのまま帰れないのかな。このまま前に進み続けるのかな。後ろに行ったらどうなるんだろう。


後ろに、1歩踏み出す。








































































空白は思っていたより少なかった。













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