第6話 マタイ教課
「四年前、世界各地にモンスターの大群が現れ、占拠した土地をダンジョン化して支配するようになった。東京でも東大附属病院や上野公園、東京タワーなどいくつかの主要施設が占拠されダンジョン化している。その他、日本でダンジョン化している場所がいくつかある。石原、わかるか?」
「……わかりません」
「北海道札幌市全域、東北の白神山地、京都の御所、九州の桜島だ。ダンジョン付近は封鎖区域になっていて一般人は近寄れない。ダンジョンからモンスターが漏れないように周囲をマタイの治安維持課が包囲している。この中にも治安維持課を希望しているものが何人かいるだろう」
教室には全部で十三人。
見た感じの年齢は誰も蓮と同じくらい、つまるところ高校生かそこらくらいだった。
「しかしそれでも一部のモンスターは街に出てしまうし、そもそも街に突如現れるモンスターもいる。それらの退治に当たるのが討伐課だ」
テキストにメモを書き込みながら蓮は必死に頭に叩き込む。
これまで勉強をしっかりしてこなかった蓮には全てが新しく覚えることばかり。
あまり頭を使うのが得意でない蓮はパンクギリギリだった。
必死に食らいついていると、終礼のチャイムがなる。
「それでは今日の授業はここまで。石原、よく自習しておけ」
「はい……」
初日にして既に目をつけられてしまったらしい。
大きく息を吐きながら蓮は机に突っ伏した。
久しぶりにガッツリ集中をしたので、いつもと違う疲労感に襲われていた。
「全然分からん……」
「カリキュラムの途中からの参加ですし、最初は仕方ないですよ」
弱音を吐く蓮を励ますのは、隣に座って授業を受けていた芽依だった。
「授業は受けつつ、空いた時間で自習して追いつきましょう! これから毎回授業が終わったあと、別途私が教えていきます。やった範囲の復習として課題も渡すので、それをやって次の授業の時に持ってきてください。わからないところがあればまた教えます」
「あ、はい。スパルタですね……」
「半年で合格を目指すので、きついかもしれませんが頑張ってください! 私も全力を尽くします!」
「うん、ありがとう」
初日から挫けそうな蓮だが、芽依に励まされて気を取り直す。
一通り話し終えると芽依は荷物をまとめて席を立った。
「それじゃあ次に移動しましょう! 次は蓮さんお待ちかねだと思いますよ」
芽依と連れ立って移動した先は訓練所。
これから戦闘訓練が始まると言うことらしい。
先ほどの教室から同じく移動してきた人が数名。
教室にはいなかった人も何人かいた。
そのうちの一人を見かけると芽依は声をかけて近寄っていく。
一応他にすることもないので、蓮もついていった。
「小早川さん」
小早川と呼ばれて一人の青年が振り返る。
手には木刀が握られていた。
「お疲れ様です」
「あぁ」
丁寧な挨拶をする芽依とは対照的に素っ気無い返事を小早川は返す。
だが芽依は気に留めた様子もない。
芽依は蓮を見上げて、
「こちら小早川慎也くんです。高校一年生で、私たちと同じ五番隊の教課生です。いろんな武器を使えてとっても強いんです」
そしてそのまま慎也に向き直り、
「こちらは石原蓮さん。私たちと同じく半年後の隊員試験合格を目指してます」
「石原だ。よろしくな!」
握手を求めて手を出す。
しかし慎也は蓮を下から上まで検めるように見て、そして一言だけ。
「どうも」
蓮の手は取られることなく、慎也はそっぽを向いて行ってしまった。
行き場を無くした手を迷って引っ込めた。
「すみません、彼は……ストイックなのでいつもあまり話さないで鍛錬してるんです」
芽依は気まずそうな顔でフォローをするが、言葉を相当選んでいるのは明らかだった。
慎也を見ると少し離れたところでもう素振りを始めていた。
「全然気にしてねぇよ。すげー真面目なんだな。やっぱ強いのか?」
「そうなんです! 小早川くんは正規隊員にも引けを取らないくらい強いんです。年齢制限で今まで隊員試験を受けれなかったんですが、ついに高校生になった今年は受けるそうです! 小早川くんの実力なら合格間違いなしです!」
「へぇー」
周りを見ても慎也は少し幼い。高校生になったばかりだと言う。
それでいて合格間違いなしの実力ということは相当なのだろう。
「座学の方は出てなかったみたいだけど」
「それはですね、人によっては普通の学校に通いながらとか、仕事しながらっていう人がいて、座学は受けてない人もいるんです。隊員試験に受かるための予備校みたいな位置付けなので、受ける授業を選べるんですよ。小早川くんの場合は、お家がモンスター退治に力を入れてる家系でして、座学は専属の家庭教師がいるみたいなんです。こっちの戦闘訓練に出てるのは、八重さんの指示ですね」
「そうなのか。お坊ちゃんってやつか」
芽依の分かりやすい説明で、慎也のことの理解が深まった。
説明を踏まえて周りを見てみる。
確かに先ほどまでいなかった人の方が年齢が高そうに見える。幼く見える人は慎也しかいないということは、討伐課の中でも珍しいのかもしれない。
「私は戦闘が苦手なので、ここではお役に立てないんですけど、困ったことがあったら小早川くんを頼ってもいいかもしれません。愛想はあまりないですが、実力は確かなので」
「おう、わかったぜ!」
「同じ隊ですから、話す機会はいつでもありますよ」
「楽しみにしとくか」
他の人についても簡単な紹介を芽依から受けていると、先生がやってきて訓練が始まった。
他の皆はいつも通りのルーティンで訓練を始めたようだが、蓮は先生に声をかけられて一人だけ隅に来ていた。
生徒たちへの指示を終えた先生が、蓮の元へやってくる。
「お前が新しい犬か!」
「犬……?」
突然の犬呼ばわりに蓮は目をパチクリとさせて驚くが、先生はそれを無視して続ける。
「私はマタイ討伐課二番隊副隊長、朝宮シノだ。よろしくな!」
「あぁ、石原蓮っす。よろしくお願いしゃす」
「…………久しぶり」
「…っ先輩!? なんでここに!!!」
蓮が頭を下げると、そういえばずっと背にいた麗がシノに挨拶をした。
それに動揺して声を上擦らせるシノ。
何事かと顔だけあげてシノの様子を伺うと、恐ろしいものでも見たかのように目を見開き、ガタガタと身体を震わせていた。
「麗さんお知り合いなんすか?」
「……うん、私の後輩。……いろいろ教えてあげてた」
なんとはなしに、至って普通に言う麗だが、シノの方は思うところがあるらしい。
麗に聞こえるか聞こえないかくらいの声量で。
「…あれは教えるなんて生やさしいものじゃ……!!」
頭を抱えて今にも発狂しそうだった。
なんだか大丈夫なのかと不安に思っていると、麗がシノに声をかける。
「……シノ」
「はいっ!」
今度は打って変わって直立で微動だにしないシノ。
過去の何かしらの恐怖を今目の前の恐怖が超越した瞬間だろう。
それでもシノの視線は斜め上を見ていて麗を直視できていない。
一体この二人はどういう関係性なのか。先輩と後輩というが、それだけでこんなになるだろうか。
「……最近の調子はどう?」
「はいっ! それはもうお陰様でビシバシと後進育成の指導に当たらせいただいております!」
「……うん、私が教えてあげた甲斐があったね」
「その説はありがとうございましたっ!」
空気を切る音が聞こえそうな勢いで頭を下げるシノ。
どうやら過去の指導が原因で間違いなさそうだ。
ほとんどこの小さくて眠そうにしている麗しか見ていない蓮にはあまり想像できないところはあるが。
「……シノがまだ正規隊員じゃなかった頃は私が面倒見てたの。……その頃はこんな感じじゃなかったけど」
「こんな感じっていうのは見た目とかすか?」
「……そう。……見た目とか、話し方とか」
言われてシノをちゃんと見てみる。
髪は金色に染められていて、肩あたりで切られている。髪の隙間から覗く耳にはピアスが幾つも開いていて、制服も他の人に比べて改造が施してあるようだ。いわゆるギャルというやつか。
そして話し方も、最初麗に気づくまでは強気で高圧的な印象を受けた。
麗が出てからはしゅんと縮こまったように見えるが。
「…………昔は髪が黒くて前髪も長くて、スカート丈は膝下だったし眼鏡かけてて猫背だった」
「ちょ、やめてくださいその話はっ!」
「想像つかないくらい別人じゃないすか」
まるで正反対の人間だ。
それがこうなってしまったのには件の指導が関係しているのだろうか。
「……私が頑張ったおかげで立派な隊員になれた」
そう、フンスと鼻を鳴らして自慢する麗。
それはとても可愛らしいのだが、恐れ慄くシノの姿が対照的で印象深かった。
「あのっ、先輩! そろそろ授業進めないといけないので!」
「……そっか、頑張ってね」
この場から逃げるためか、言っていることが本音なのか。
シノがそう言うと、麗は蓮の背中から降りると壁に寄りかかって座り、寝息を立て始めた。
シノはそれを確認して、ふうと一息つくと。
「よし、それじゃあお前の武器を決めていくぞ!」
最初の調子を取り戻して言った。
「あぁ、なんか既視感あると思ったら大人姿の麗さんに口調が似てんのか!」
「な、なんだ急に!」
「あ、いや。なんかずっと気になってたんだよなぁ。指導受けてたのと関係あんのか?」
「ま、まぁ、あれだ。さっきも先輩が言ってた通り、私はもともと根暗だからな……いろいろ気合い入れるために先輩の真似したりしてんだよ!」
この人情緒不安定だなと思う蓮は、少し無理しすぎではと心配にならなくもないが。
気にされる方が嫌そうだったので黙っておいた。
「それでお前、なんか気になってる武器はあんのか?」
「武器……わからん! そもそもどんなのがあるんだ?」
「ふん、それもそうか。じゃあひとまず銃から試してみるか」
「了解っす」
言われて訓練場の隅にあったブースに入る。
細長い部屋になっていて、入り口入ってすぐはカウンターテーブルのようになっており、その向こう側の離れたところに人やモンスターを模した的があった。
シノは壁にかかっていた銃を一つ取って蓮に渡す。
「これってピストルか?」
「あぁ、ゴム弾を使った模擬銃だけどな。それでも重さとか反動は本物に寄せて作ってある」
「なんかマシンガンとか、そう言うの想像してたわ」
「ああいうのは普通の軍隊ならあるだろうが、マタイにはない。弾の消費が激しいからな」
壁にかかっている模擬銃を見てみると、ピストルか、スナイパーしかない。
蓮は銃について詳しくないが、おそらく連射式の銃はない。
「人間に向ける銃みたいに弾の量産はできないんだよ。モンスターの素材から作られるから」
「へーそうなのか」
「モンスターを倒すにはモンスターの素材からできた武器が必要だ。剣とかも、例えばモンスターの骨とかで作られてる」
そういえば座学の予習として課せられた範囲にそんなことが書いてあったような気がする。覚えることが多すぎて昨日は途中からあまり記憶がないが。
わかったフリをして蓮は大仰に頷き、手元の銃に視線を落とした。
「それで、これはどう使うんだ?」
「まずセーフティを外して、狙って構えて撃つ」
「こうか?」
言われた通りに銃をいじり、モンスター型の的を狙って構える。
「そうだ。そうしたらあとは引き金を引くだけだ」
「よし」
狙いをすませて蓮は引き金を引いた。
パーンという破裂音と共に射撃の反動が手から腕へと伝わる。
銃の跳ね上がりが思ったよりも大きく、危うく肩が外れるところだった。
因みに弾はというと。
「……お前は銃じゃなくて近接にしよう」
的どころか途中で壁に何度もぶつかってあられもない方向へ飛んでいったらしい。
「さっきも言ったが弾は貴重でな、まず外さないことが絶対なんだ」
「それは向いてないかもな」
自分で言うのもなんだが、蓮はすこし大雑把なところがある。
神経を研ぎ澄ませて一つ狙いを定めるのはあまり得意ではない。
二人とも同じ意見で射撃ブースを出た。
「銃はどうでしたか?」
ブースを出た蓮に声をかけてきたのは芽依だった。
どこか期待するような眼差しで蓮を見上げている。
「いやー、全然ダメだ。俺には向いてねぇや」
「そうですか……」
蓮の返答に芽依はしょんぼりとしおらしくなる。
その腰元にはホルスターが巻き付けられていた。
「もしかして芽依の武器は銃なのか?」
「そうなんです!」
「すげーな」
さっき中で話していた内容的には、銃を武器とするにはまず弾を外さないというセンス、集中力、正確性が求められているらしい。
それを芽依は持っているということになる。
蓮からしてみればすごい才能だ。
「ありがとうございます! 銃を使ってる人って少なくて……仲間が増えないかと思ってたんですが」
「そうなのか」
「マタイの中でも片手で数えられるくらいしか使い手のいない武器だぞ」
「マジか。芽依ってやっぱすげーな!」
シノ曰く、マタイの中でもエリート中のエリートだと。
褒められて芽依は恥ずかしそうにはにかんで。
「ちなみにマタイで一番の銃の使い手が八重さんですよ」
「は? 嘘だろ?」
あんなおちゃらけたやつがマタイ一の銃使いとはとても信じられない。
しかし芽依は笑って本当です、と言うと。
「しかも、とてもでかいスナイパーです。八重さんに撃たせたら百発百中ですよ。私は銃が武器なので八重さんがいる五番隊に配属されたんです」
「あいつがそんなにすごいやつだったなんて……」
どうしても信じがたいが、芽依が言うからには本当なのだろう。
少しは見る目を変えなければならないかもしれないと、柔造の姿を思い出して、やっぱり変えるのは諦めた。
「何か秀でてないと副隊長にはなれないからな。あんなヤツを褒めるのは癪だが、実力は間違いない……」
ぐぬぬ、という声が聞こえてきそうなほど嫌そうな顔で柔造を褒めるシノ。
この人は五番隊に何かと想いが強すぎではないだろうか。
いつか胃に穴が開きそうだなと心配しつつ、蓮は一つ思い当たる。
「てことはセンセーもなんかスゲェ技持ってんのか? 副隊長なんだよな?」
最初の自己紹介で二番隊の副隊長だと言っていた。
と言うことはこの人も相当な実力者のはずである。
しかめ面を解いたシノは不適な笑みを浮かべた。
「なんと私はな、テイマーなんだよ」
「おぉー」
「……なんか反応薄くない?」
「テイマーが何かわかんなくてよ……。タイマーの聞き間違いじゃないよな?」
「テイマーっていうのはモンスターを使役、あー、従えて戦う人のことです!」
「マジか。モンスターっていうこと聞かせられんのか?」
「限られたごく一部の人だけですよ。現役の隊員で言えば、それこそ二人しかいないので銃より少ないです」
「おぉー、やっぱお前もすごいんだな!」
「そっ、そうだろう!」
一度は格好がつかずに落ち込みかけたシノだが、芽依のサポートによって自尊心が保たれたようだ。
シノは腰に手を当て、鼻を高くしている。
それにしてもモンスターを従わせるとは驚きだ。
今まで見てきたモンスターは人間を見ればすぐに襲ってくるものばかり。そんな人の言うことを聞くようには思えなかった。
蓮が感心していると、シノはしかしと続けた。
「現役で二人、と言うように誰も彼もできるわけではない。本来モンスターの調伏はモンスター討伐でも最古参の二条家だけに伝わる門外不出の技だ。しかもそれは家督を継ぐものにしか伝えられない。言ってしまえば一つの時代にテイマーは一人というわけだな」
「でもお前の苗字って二条じゃなくて朝宮だよな? それにテイマーは二人いるって」
「そう、私は二条家の人間ではない。だから二条家のテイマーは別にいる」
もともと二条家として本家本元のテイマーはシノではないと。そういうことだが、ではなぜシノがテイマーとなっているのか。
「私の場合は特殊も特殊でな。犬好きが昂じた結果なんだ」
「犬好きが……?」
全く予想できない理由に蓮はそれまでに作っておいた真剣な顔でよくわからないセリフを吐かされた。
合わせてシノも劇画になりそうな真剣な顔で。
「いろいろなストレスを犬をモフることで発散していたんだが、それが行きすぎて犬型モンスターすらもモフるようになったんだ。そうしたら何故か、懐かれた」
「すげぇ……」
「普通モンスターをモフるなんて出来ませんからね……? シノさんはモンスターを使わなくても一線級の実力者なので……」
二人だけが謎のタッチで入り込んでいたところ、思わず芽依が口を挟んだ。
人を襲うはずのモンスターをモフった挙句、従わせるほどに懐かせてしまうとは、とても常人にはできないのだろう。
「だから私のは二条家の調伏とは違って、懐いた犬っころたちしか使えない。二条家は特殊な調伏で様々なモンスターを従えてるんだ」
シノ曰く、今は犬小屋に預けてあるらしい。
まさかモンスターを従える人間がいるとは驚きだ。
しかも二条家はいろんなモンスターを操れる。
「あれ、だったらその二条家とかいうやつにモンスターを全部手懐けてもらったらいいんじゃねぇのか?」
そうすればモンスターによる被害は無くなるのではないかと、蓮は思ったのだが。
シノは口をへの字に曲げて残念そうに。
「詳しいことは分からんが、調伏するには何日もかかるらしい。しかも二条家はその技を家の外に出そうとはしない。だから調伏で解決とはいかないみたいだ」
「そーなんか」
いい案だと思ったのだが、そううまくはいかないみたいだ。
「少し話が逸れすぎたな。お前の武器をさっさと選んで訓練に入ろう。佐藤も自分の訓練に戻れ」
「はい!」
そう言えば蓮の武器を決めようとしていたのだった。
芽依は元気よく返事をして、先ほど蓮たちが入っていた射撃ブースへと入っていった。
蓮とシノは倉庫のようなところに行き、いろいろな武器を引っ張り出して試す。
日本刀や槍、麗さんと同じレイピアなど、いろいろな武器を試した結果、普通の西洋剣が一番しっくりきた。
「お前の武器はそれで決まりだな。お前はもともと体は結構がっしりしてたからな、その武器も使いやすいだろ」
「おう!」
日本刀のように繊細な技術が必要な武器は蓮には向いていないようで、力があればある程度の技術でなんとかなるこの剣が扱いやすい。
あとは訓練でこの剣に慣れて、戦闘の動きを身につけていくだけ。
武器を決めた蓮は他の生徒に合流し、基礎訓練を受けた。
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