4日目・昼~5日目・未明

 ◆ 4日目:14時 ウ-B【41:常夜紅城】 ◆

 ◇ ランダムイベント:なし       ◇


 護衛対象が二人もいる状況では、流石に闘技場に寄っていく気にはならないので、ここは通過するのみにしておき、そのまま亡者亭へ。


 ◆ 4日目:15時 イ-B【34:死にたがりの亡者亭】 ◆


 『ミッション23.行方不明者捜索』を完了し、★3つと400G……の半分、200Gはタスクの財布の中へ。ま、200G分の仕事はしてくれていたか。

 そしてようやく2回目の成長処理へ。★9個と討伐経験点180、ピンゾロボーナス150で、合わせて2130点獲得する。


 ☆  ☆  ☆


 能力値成長は筋力or生命力。HPが多くて困ることはないし、ここは生命で。

 技能成長、ファイターとスカウトを2、エンハンサーを1取って【キャッツアイ】を習得。タスク君がいてくれるおかげで多少は耐久面が安心できるので、命中を確保することを優先しておく。

 あと550点あるが、アルケミストを取ったところで〈アルケミーキット〉も〈マテリアルカード〉も用意できないしな……これは残しておくか。


 さて、今日の分の食事は済ませているが、ミッション再受注のためにもう一食していこう。リーリャやタスクの分は考慮しないで良いらしいので、変わらず10Gでいつものメニューを頼む。

 選ばれたのは、またも『ミッション23.行方不明者捜索』。楽だしパラグラフも埋まるからいいんだけどね。

 今回の最初の目的地は(パラグラフ配置:【65:黒鉄城】→オ-B)。公式リプレイの最終目的地点だった記憶はあるが、あれは導入2の場合の話なので、今回関係があるかどうかは不明だ。


 では。やることも済んだので新市街地へ。


 ◆ 4日目:18時 【固定A:新市街地】 ◆


 もう少しで街の門をくぐり抜ける、というところで、一行を追いかけていたのか、ゴブリンが一匹迫りくる───左脚にはおよそ生物のものとは思い難い、噴出孔のようなものが見え、そこからうっすらと瘴気が漏れ出ている。


「魔神化、というやつかしら。それでも、所詮はゴブリンですけれども」


 ヴァイスシティ限定ルールである、魔神化。PCにも敵にも適用されることがあるもので、見た目がナイトメアやアビスボーンを超えて異形に近づく代わりに、能力の強化が施される。

 こいつが持っているのは、補助動作で同エリアの敵の回避力を-2させるもの。「達成値3(10)/精神抵抗/消滅」だし、打撃点は結局変わっていないので、そこまでの脅威にはならなさそうか。


 そんなゴブリンは、共通語……は話せないので、書面かなにかで訴えたのだろう。『そこの女をこちらに寄越せ』と。

 大人しく指示に従い、リーリャを見殺しにするのであれば、戦闘を回避できるようだが。もちろんそんなことはしない。


「どちらがより魔神の力を使いこなせるのか、決定戦といきましょうか」


 †  †  †


 先制はゴブリンから。前線には当然ツィスカが立つ。


 1ラウンド目、ゴブリンはさっそく魔神化能力である瘴気の霧を放つ。抵抗には失敗したが、攻撃は辛うじて回避成功。

 反撃でツィスカは4点、タスクは1回転して18点(敵HP:9/31)。やはりこの男を雇ってよかったかもしれない。

 リーリャは無理に前に出す理由もないので、そのまま待機させる。


 2ラウンド目、再び攻撃を回避。反撃で11点与えて無事に撃破。剥ぎ取りは30Gと〈剣のかけら〉2個、〈アビスシャード〉1個。なるほど、魔神化した個体を倒すとシャードを回収できるのか。

 これでかけらとシャードが合計8個、意外と15個貯められそうだ。チェザーリがいくらで許可証を売っているのかは知らないが、ギルドで発行してもらう方向で考えてもいいのかもしれない。


「なんとかなりましたね……あらためて、ありがとうございました」

「どういたしまして、ですわ。……ちなみに貴女、女給のお仕事に興味があったりはしませんこと?」

「女給?は……うーん、あんまり考えてないですね……」


 残念ながら、そんな都合の良い話はないらしい。報酬の800Gと★2つを受け取って、このミッションは完了となった。


 さて、現在所持金が1135G。レベルも上がったことだし、そろそろ魔神召喚用の供物でも買っておくか。インプ召喚用のコウモリの羽(60G)を2つ購入。

 3レベまで上がれば、非常にコスパの良いエルビレアとジャレーカを呼べるようになるが、3レベの召異魔法は弱いからな……優先度を低くするので、だいぶ先の話になりそうだ。

 それから、〈ソフトレザー〉を売って〈アラミドコート〉を購入する。回避1の防護点2、これのために《防具習熟A/非金属鎧》を選んでおいたのだ。

 最後に、〈ヒーリングポーション〉を念の為もう1本。


「ここまで装備を整えれば、ボルグもなんとかできるかしら……」


 丁度日も沈み、奴らが現れる時間になったので、〈たいまつ〉を炊いて時計塔屋敷へと帰ることにする。


 ◆ 4日目:21時 ウ-E【44:鍋底】 ◆

 ◇ ランダムイベント:10 ◇


 黒剣騎士団が、魔神の群れと戦っている。手助けすれば貢献度を稼げるようだ。

 北門を利用するための許可を貰いたいし、助太刀していくか。


 †  †  †


 相手は〔コンフューザー〕、ヴァイスシティ初出のレベル1魔神が2体。

 たいして強くもないので、適当に蹴散らそう。ログは省略。

 回避で1回ピンゾロして4点受けたが、まあ問題ないだろう。


 剥ぎ取りは成果なしだが、騎士団への貢献度3点と★1つを獲得。

 鍋底でやっていくことは特にないので、そのまま先へ進む。


 ◆ 4日目:23時 ウ-D【36:時計塔屋敷】 ◆


「さ。リベンジと参りましょうか」


 到着、即通り魔出没地点へ。1時間ほどして、再び会うことができた。

 先制を無事に奪取して、こちらの手番から。


 †  †  †


 ボルグはHPが38もあって時間がかかるので、まずはゴブリンからか。

 こいつら相手にインプを呼んで……意味はありそうか。“異界の門”を開き、初めての魔神召喚を行う。

 そして三人でゴブリンへ猛攻撃、1ターンキル。この調子で頼むぞみんな。

 敵の手番、グレムリンの【エネルギー・ボルト】は抵抗して4点、ボルグの攻撃は回避(HP:15/25)。


 2ラウンド目、タスクはスカウト運動判定(いらない)、インプは【マナシンク】(グレムリンに固定値で弾かれる)、ツィスカはボルグに6点(ボルグHP:32/38)。

 グレムリンは【ブラント・ウェポン】、抵抗失敗。面倒なことになった。

 ボルグの攻撃は無事に回避。出目4で避けられるのでかなり余裕はあるが……


 3ラウンド目、タスクは《かばうⅠ》、インプは攻撃を外す、ツィスカはボルグに2点(ボルグHP:30/38)。

 グレムリンの【エネルギー・ボルト】はタスクが防いでくれて、ボルグの攻撃は回避成功。


 ……という感じの戦いが9ラウンドほど続き、無事勝利。最終的に、グレムリンの攻撃を1発もらいつつ、【ブラッドブランデッド】を2回使って、HP16/25、MP5/20の状態に。


「さて、魔神を呼んだ後は……送り返すか、殴り飛ばすかなんですけれども」


 インプの送還判定の目標値は11。しかしツィスカの基準値は3しかなく、失敗すると2d+2点の確定ダメージを受けてしまう。正直やりたくない。

 それに、一回に10分かかるので、時間の経過も発生してしまう。

 ので。


「リスクを考えれば、当然の選択ですわ。構えなさい」


 呼び出したインプとの延長戦に突入することに。

 魔物知識判定は失敗(呼び出しておいて失敗ってどういう扱いになるんだろう)、先制はこちら。


 1ラウンド目、タスクの攻撃で9点、ツィスカは外す(敵HP:7/16)。インプの攻撃は回避成功。

 2・3ラウンド目、ここは全員が攻撃を外す。4ラウンド目、タスクがまたも1回転を出して16点。無事に戦闘終了となった。

 当然ながら、召喚した魔神を倒しても経験点と戦利品はもらえない。そうじゃないとデモルラPCがレベリング施設と化してしまうのでね。

 先に倒した蛮族どもからは30G分の戦利品を頂き、さらに獲得物『薄汚れた普及品の絵画(350G)』を回収。うーん、薄汚れたシリーズでダブってしまった。この部分が異なるものが3つ欲しいんだが。


「とりあえず、これで依頼は解決ですけれど……報告はティエラさんではなく、ギルドの方なんですわよね」


 すると、また鍋底を通らないといけないか。

 ランダムイベント、あんまり起こしたくないんだけどな……なんか最後のひとつに「無条件で死ぬ」って書いてあるので。


 しかし、市街地に入るにはどうしても1,2回はランダムイベントを起こさないといけない配置になってしまっているので、腹をくくって鍋底へ向かうことに。


 ◆ 4日目:1時 ウ-E【44:鍋底】 ◆

 ◇ ランダムイベント:なし ◇(通過のみ)

 ◆ 4日目:2時 【固定A:新市街地】 ◆


 〈黄金の盾〉へと直行し、依頼を報告。1500G(ひとりあたり。嬉しい)と★3つを獲得し、ようやく『ミッション4.ティエラの困り事』完遂だ。

 早くも★が6つ貯まっていたので、三回目の成長処理に入る。獲得経験点は合計で1360点。


 ☆  ☆  ☆


 能力値成長は筋力or精神、18に到達するので精神を選択。

 技能はデーモンルーラーを2にして、残り890点。ファイターとスカウトを同時に上げるとすると2500点か……ここはキープしておこう。


 お買い物は特に無いが、戦利品280Gを売却しておく。これで所持金2020G。

 西街区行きのゴンドラは片道200G、往復で400だから、許可証が1600G以下であれば購入できるが、おそらくそんなに安いことはないだろう。

 それに、6時から17時の間でないと運航していないので、今日はもう乗船できない。睡眠時間の問題もあるし、ここは……ギルドに泊まるのも癪だな。


「そう言えば、2号室のミニーさんは、14時から16時の間しか会えないとか、なんとか……ぁふ。屋敷に戻って、少し長めに眠ったら、丁度会えそうですわね」


 9時間くらい眠ることになるが、時間を潰す場所も思い当たらないし、それでいいか。そんな訳で、再び鍋底経由で屋敷へと引き返す。

 ……あ。たいまつ残り3本しかないや。尽きるのが先か、光源用の魔法やらを用意できるのが先か。


 ◆ 4日目:4時 ウ-E【44:鍋底】 ◆

 ◇ ランダムイベント:12 ◇


 歩いていると、メイドの格好をした十代半ばの少女が(コロコロ)シールドフッドに襲われていた。もちろん、見返りを求めて助太刀していく。


 †  †  †


 このメイドさんも、どうやらフェローとして参戦してくれるらしい。被弾を気にしなくていいので、フェローPCはいくらいても困らない。

 ……と思ったが、ポーション使用、スカウト観察判定、攻撃、スカウト運動判定という、あまりにも弱いデッキだ。出目5以外は戦闘に貢献してくれない。

 そしてこのメイド、名前にメアリーとあるな。市街地へ買い物へ向かった帰りとかなんだろうか。


 今度館に向かった際にでも話を聞くとして、今は戦闘だ。ログは省略するが。

 回避を上げに上げた今、最早恐れるに足らない存在だった。結果は被弾無しでこちらの勝利、剥ぎ取りは50G。


「お怪我はなさそうですかしら。もっとも、私が助けに入る必要もなさそうなくらい、戦い慣れているようでしたけれど」

「いえ、助かりました。……と、あれは……」


 戦闘終了後、メアリーと会話していると、どこからかエルフの少女……というかユーニがやってきた。


「友達を助けてくれてありがとう。しかし、また会うことになるとは。縁があるのかしらね、私達」

「かもしれませんわね。では、お気をつけて」


 しかし、ユーニ……もとい推定ユイニーは、確かモルガナンシン城にお住まいだったと思うが。茨の館のメイドと知り合いなのは、どういう訳だろうか。

 片や使用人、片や街の権力者。とても友達になれるとは思えないが。


「ま、この場で訊いても、はぐらかされるだけですわね」


 報酬の500Gと★3つを頂いて、それ以上は追求せずにこの場を去る。


 ◆ 5日目:6時 ウ-D【36:時計塔屋敷】 ◆


「あら、お帰りなさい。てっきり今日は帰ってこないものだと」

「私も、そう思っていたのですけれど。明日、ミニーさんに女給の話をするついでに、ここでぐっすり眠っておこうかしら、と」

「あぁ、そんな話もしていたわね。ピーター君のこともあるし、もっと身体を大切にして欲しいもの。私は大賛成よ」

「では、ティエラさんの推薦状付きということで、本人にもそう伝えさせて頂きます……ぁー、そろそろ限界ですわ……では、ごきげんよう……」


 既に日付が変わっており、行動判定へのペナルティが発生している。多分意識が朦朧としている頃だろう。

 システム的には、ここで6時間眠ればペナルティは解消するし、今日必要な睡眠を満たしたことにもなるが、RP的にもガッツリ寝たいところだろう。そのまま爆睡を決めて、8時間後の14時に起床。HPをほんのり回復(21/25)。


「御免下さいませ。先日5号室に入居した、ツィスカと申しますわ」


 そのままミニーのいる2号室に向かい、求人のチラシを見せる。

 するとミニーは、是非やらせて欲しい、と勢いよく食いついてきた。


「あ……でも、まずは娼婦を辞めるための手続きをしないと。職場までの護衛も兼ねて、付いてきてもらえませんか?」

「構いませんわよ。急ぎの依頼もなくって、暇でしたから」


 こうして、彼女の職場である(パラグラフ配置:【25:凱旋通り】→エ-E)まで付いていくことに。鍋底、無限に通過するな。


 ◆ 5日目:15時 ウ-E【44:鍋底】 ◆

 ◇ ランダムイベント:11 ◇


 ランダムなクライマックスイベントがひとつ起こる。今回は(コロコロ)お、当たりだ。探索判定に成功すれば、レアアイテムを獲得できる。

 ……が、目標値13は流石に無理だった。何も起こらずに1時間だけが経過する。


 ◆ 5日目:17時 エ-E【25:凱旋通り】 ◆

 ◇ ランダムイベント:14 ◇


 通りの露天商の中に、くじ引き屋を見つける。1回100Gで、当たりが出ればレアアイテムが手に入る。

 ……が、2dして6ゾロしろとか書いてあるし、1回につき一時間経過するしで、碌なことがない。無視して、ミニーの職場を目指す。

 そのまま何事もなく到着すると、娼婦組合の元締めである"暗夜公主"ことゾフィー(167歳エルフ)の部屋に通された。


「辞めること自体は問題無いんだがねえ。他の連中の手前、タダでとはいかない。代わりにひとつ、仕事を引き受けてくれないかい」


 退職するだけなのにタダではいかないということは、あまりクリーンな組織ではなさそうだ。まぁ、こんな街の娼婦の組合だ、まともな訳もないか。


「最近、迷惑な客がいるみたいでね。うちの娘たちに暴力を振るって、代金を踏み倒していやがるそうなんだ」

「それはまた、厄介な方ですこと。……で、それをどれくらい痛めつければいいのかしら」

「もちろん、二度とふざけた真似をできなくなるまで。殺してくれるなら最高さね」

「手加減しなくてよい、と。逆に気が楽になりますわね」


 そんな迷惑客が現れるのは、21時から3時までの間。また夜間での戦闘になる。

 しばらく待つ必要があるので、適当にここで時間を潰すか。ミニーは組合で待機しているようなので、一人で通りへと戻る。


「とは言ったものの……娼館に興味がない者にとっては、何もないのと同じに思えますわね、ここ」


 なにかいい暇つぶしスポットはないかとぶらぶらしていると、通りにそびえる凱旋門の門柱のひとつに、扉があることに気がついた。


「鍵は……まぁ、掛かっていますわよね。中になにか施設でもあるのかしら」


 普通に解除判定で開けるようだが、〈スカウト用ツール〉を買うのをすっかり忘れていたので、-4のペナルティがあるんだよな(コロコロ)(ピンゾロ)それ以前の問題だった。50点を頂いて、この場を離れる。


 この扉以外にめぼしいものは何もなかったので、21時まで待機した後、娼婦組合の元へと戻る。

 そして娼婦たちに案内されて、件の迷惑客の元へと。


「迷惑客……って、レッサーオーガじゃありませんの」


 ついでに、お供にダガーフッドが2体。忘れていたが、この街は蛮族も当然のように暮らしているんだった。

 まぁ、殺してしまえば人も蛮族も変わらない。さっさとやるとしよう。


 †  †  †


 魔物知識は知名度止まり、先制は敵側。オーガに〈剣のかけら〉が4個入っているので、HPが56とそこそこ多い。

 まずはそのオーガが……これ、また【ブラント・ウェポン】から嬲り殺しにされる奴な気がするな。抵抗は(コロコロ)できた。

 フッドの攻撃は当然回避し、こちらの手番。インプはあんまり仕事してくれなさそうなので、タスクと二人で戦うか。まずはフッドを一匹仕留めた。


 2ラウンド目、オーガの【ブラント・ウェポン】にまた抵抗し、フッドは回避。出目の調子が悪いが、【エネルギー・ボルト】と【リープ・スラッシュ】は燃費がなぁ……と、オーガ側のプランに少し悩まされる。

 反撃でもう一匹のフッドもきっちり仕留め、残るはオーガのみに。


 3ラウンド目、【ブラント・ウェポン】【パラライズ】【エネルギー・ボルト】の三択でchoiceを振ったが、またも【ブラント・ウェポン】。しかし今度こそ通ったので、choice神は間違っていなかったということで。

 して、こうなるとツィスカが攻撃を当てたとしても、あまりおいしくない。そもそも回避が5(12)あって、当てること自体大変だ。

 ここは【ブラッドブランデッド】でも振っておくか。タスクは《かばうⅠ》をしたので、2点与えたのみ(HP:23/25)(敵HP:54/56)。


 4ラウンド目、ツィスカへ【パラライズ(回避)】を入れることに成功。ここから先のラウンド、少々面倒になりそうだ。

 耐えることに専念するかなぁと、再び【ブラッドブランデッド】を行使。タスクは8点与えてくれた(HP25/25)(敵HP:44/56)。


 5ラウンド目、オーガの攻撃が直撃して11点(HP:14/25)。

 ポーションいっぱい買っておいてよかったなぁ、と思いながら、ここで一杯(コロコロ)(ピンゾロ)不良品だったらしい。タスクが《かばうⅠ》をしてくれたので、死ぬことはなさそうだが……


 6ラウンド目、タスクのおかげでノーダメージで済む。ツィスカは今度こそ〈ヒーリングポーション〉で8点回復、タスクはオーガへ8点(HP:22/25)(敵HP:36/56)。


 7ラウンド目、ツィスカは6点受ける(HP:16/25)。これなら一発は耐えられるか。

 【デモンズアーム】で防護点を稼ぎつつ、タスクはオーガへ一回転して19ダメージ(敵HP:17/56)。もうお前一人でいいんじゃないか。


 8ラウンド目、ようやく攻撃を回避。タスクは《かばうⅠ》、ツィスカは【ブラッドブランデッド】で2点ダメージ&回復(HP:18/25)(敵HP:15/56)。


 9ラウンド目、攻撃を受けるもブロック成功。MPが心もとない(5/24)のでツィスカもメイスを振るうことにし、5点与える。タスクは再び《かばうⅠ》(敵HP:8/56)。


 10ラウンド目、攻撃を受けるが1点に抑える(HP:17/25)。また《かばうⅠ》してもらいつつ、3点返す(敵HP:3/56)。


 11ラウンド目、攻撃はブロック。メイスで4点与えて、戦闘終了。

 やはりフェローの《かばうⅠ》、最強技のひとつだな。なんで魔法ダメージまで軽減できるのかは永遠の謎だが。

 剥ぎ取りは100Gと〈剣のかけら〉4個。……あ、シャードと合わせて合計15個になった。思ってたよりも早く集められたな。


「では、これにて解決ということで。本日付で退職、でよろしいのかしら」

「それで構わないよ。じゃあな、ミニー。次の職場では元気でやんな」

「は、はい。今までお世話になりました」


 かくして、退職手続きは完了。後は亡者亭までミニーを連れていけば完了だ、

 安全面もそうだが、渡河許可証の発行もあるし、市街地経由で行くとするか。今日何度目かの鍋底を目指す(たいまつ残り:2本)。


 ◆ 5日目:23時 ウ-E【44:鍋底】 ◆

 ◇ ランダムイベント:2 ◇


 魔神化したコンフューザー1匹との戦闘になった。……魔神が魔神化って、現象的にはおかしくないんだろうけど、文面だけ見ると違和感あるな。

 特殊能力は、補助動作と宣言特技を封じるものだったので、ツィスカ相手には実質効果なし。ステータスも脅威ではなかったため、無傷で終了。剥ぎ取りは成果なし。

 報酬として、名誉点1点と★1つを獲得した。


 ◆ 5日目:1時 【固定A:新市街地】 ◆


 〈黄金の盾〉に〈剣のかけら〉14個と〈アビスシャード〉1個を納品し、渡河許可証を手に入れる。これでようやく、エドワードのミッションを受注する権利を手に入れた。

 すると、金を貯めておく理由がなくなったな。ついでだし、さっき使ってしまった〈ヒーリングポーション〉を4本、〈救命草〉も4本ほど買い足しておくか。

 ……あ。あと〈たいまつ〉12本と、〈スカウト用ツール〉ね。


 ◆ 5日目:2時 イ-B【34:死にたがりの亡者亭】 ◆


「ということで。こちら、女給候補のミニーさんですわ」

「ふむ……容姿は悪くない。女給か、それに近い仕事の経験は?」

「あ、ありませんが……あの、精一杯頑張らせて頂きますので」

「ああいや、そんなに気張らなくてもいい。あと十日くらいは先輩が指導してくれるから、その間にしっかり仕事を覚えてくれ」


 無事にミニーの転職活動が完了し、★4つと1000Gを獲得。四度目の成長処理に入る。今回は★が8個、討伐経験点が100とピンゾロで100、計1800点。


 ☆  ☆  ☆


 能力値成長は器用or精神。お金の余裕もできてきたし、腕輪や専用化と併用しての実質器用B4を目指し、器用度を伸ばす。

 技能は、ファイターとスカウトを3に。戦闘特技は《回避行動Ⅰ》。レベル9まで行かないことは分かりきっているので、ファイターで取っても問題ない。

 あとは【ガゼルフット】と盾へのアビス強化ができれば、基本ルルブで用意できる回避補強ツールは全て揃う。このお手軽さ、やはりソロプレイは回避型に限る。


 キリもよいので、今回はここまで。

 次回は茨の館へ戻り、ようやくメインストーリーを進行する。

 ……本当にようやくだな。ここまでで導入が関係あったの、初日にエドワードに手紙渡したのが最初で最後だぞ。

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