3日目~4日目・昼
◆ 3日目:6時 ウ-D【36:時計塔屋敷】 ◆
さて、今日はまず情報収集……の前に、前日の処理忘れを。
クエストで、マーシアの手紙を【63:魔女の占いの店】に届けて欲しい、というものを受けたので、イベントフラグにチェックを入れておく。
ヴァイスシティ、このイベントフラグ管理が細かにされているのが特徴的で面白いところだよな、と思うと同時に、処理を忘れると後々とてつもなく面倒なことになるので気をつけないとな、という気持ちにもなる。
改めて、行方不明者についての聞き込みをしよう。150Gの情報料……とするのは場所的にあれなので、ティエラへの礼金ということにして。
「エルフの神官……あぁ。昨日か一昨日に、東の鍋底へ向かったのを見たような」
判定は無事成功。再びD66を振り、そこがゴール地点になる(コロコロ)(パラグラフ配置:【44:鍋底】→ウ-E)
「鍋底?巨大な鍋の遺物でもあるんですの?」
「ああいや、そう呼ばれてる低地があるのよ。ここの真隣、市街地の中央門から出てすぐのところね」
買い物をしに街へも戻りたいし、丁度いいな。今日の第一目標はこれに決定。
「では、先にそちらを片付けて参りますわ。日が沈んだ頃に戻らせて頂きます」
未明の時間帯までに、★を5個回収。行方不明者捜索で3個取れるので、あと2個をどこかで拾えれば大丈夫だが、さて。上手くいくだろうか。
◆ 3日目:7時 ウ-E【44:鍋底】 ◆
◇ ランダムイベント:なし ◇
「でっか……街の目の前にこんなに大きな崖があるって、凄い立地ですわね」
広がるはクソデカ低地、その底を埋めるは森と湖。
徒歩一時間で通過できる程度の空間に、どうやってこんなもんが詰め込まれているんだというツッコミはさておき、まずはパラグラフの内容から確認しよう。
「粗い作りですけれど、関所がありますわね……あそこからしか低地には降りられなさそうかしら」
その関所を守っているのは(コロコロ)〔アローフッド〕が2体。バトロワ系FPSによくある光景みたいになってしまった。
もっとも、彼らは襲いかかってくることはなく、低地から出ていこうとする際に通行料をせびる、というやり方で金を稼いでいるようだ。つまり、降りなければ特に何もされずに済む。
行方不明者探しには特に関係ないし、降りる理由も無いので、ここは挨拶だけして後にしておこう。
さて、本命の捜索作業。まずは探索判定……目標値12かぁ。無理そうだが(コロコロ)まあ無理だよね。
失敗した場合、クライマックスイベント表というものを振る。なんだか仰々しい響きだが、要するにミッションやクエストの締めで使われる、汎用イベントだ。
今回は(コロコロ)〔パープルアント〕からの不意打ちを受けることになった。ボス格の敵であるため、〈剣のかけら〉が2個ついてくる。
† † †
不意打ち回避は失敗、魔物知識判定は6ゾロで知名度突破。物理ダメージ+2は非常にありがたい。
ボス戦は今後もダイスを振りますと宣言しておき、1ラウンド目。アントの攻撃が命中し、3点くらう(HP:18/21)。反撃のメイスは空を切る。
2ラウンド目はお互いに攻撃を外す。3・4ラウンド目はアントの強酸がヒットし、ツィスカに4点を2回(HP:10/21)。
5ラウンド目、強酸がクリーンヒットして10点受ける(HP:4/21)。不味い、初死亡目前だ。
返しのメイスは8点を与えるが(敵HP:14/24)、これは厳しい展開。
6ラウンド目、アントの強酸は回避。ツィスカのメイスはまさかの一回転をして13点(敵HP:1/24)。
運命の7ラウンド目、強酸は……外れた。ヴァイスシティの洗礼、どうにか回避できたか。
「こんな大蟻ごときにやられることだけは、絶対にっ……嫌だってんですわ!」
ラストヒットは【ブラッドブランデッド】で、確実に2点を与えて終了。
戦利品は30G、そして〈剣のかけら〉2個。15個集める間に、穢れがひとつふたつ増えてしまいそうな予感がする。さっさとチェザーリの元へ向かいたい。
「お、終わった……もう。危うく私も行方不明になるところでしたわね」
戦闘終了後、エルフ神官のナナを発見し、同行させる。
本来であれば、魔物や罠に殺されないことをお祈りするフェーズなのだろうが、ここから亡者亭までの道のりに危険は一切ない。実質ミッション完了である。
そのままナナを連れて、市街地へと進む。ついでに回復と買い物を済ませていくとしよう。
◆ 3日目:11時 【固定A:新市街地】 ◆
まずは戦利品を売り払う(50G)。獲得品の万年筆は……クエスト品として納品できれば、二倍のガメルに加えて★も1つ付いてくるからなぁ。そのためには、最低もう2個の獲得品が必要になるが、一旦売らずに残しておくか。
続いて買い物。〈バックラー〉を売り、代わりに〈カイトシールド〉を購入する。これで1点だけだが防護点が上がり、安心感が増した。
あとは命綱として、〈ヒーリングポーション〉を2個購入。〈救命草〉1個でHPを9点回復(HP:15/21)し、ひとまず戦える状態に。
準備を終えて、亡者亭へ向かう。ミッションの受注・報告のついでに食事も済ませられるの、実はかなり便利なんじゃないかと思い始めている。
◆ 3日目:13時 イ-B【34:死にたがりの亡者亭】 ◆
いつものカウンター席に着き、ボルドーと共に食事をする。ナナを引き渡し、報酬の400Gと★3個を獲得。
そのまま新たなミッションを受注。今回は『ミッション22.治安活動』。指定された6つのパラグラフから、ランダムな2箇所にボス格の敵が配置されるので、それを倒してこいというもの。
選ばれたのは(コロコロ)【45:紫煙漂う路地裏】に〔匪賊の雑兵〕、【51:つながれた浮遊岩】に〔フーグル〕。どちらも知らないパラグラフだが、浮遊岩は時計塔屋敷のギルが詳しいという話だったか。
記述的に、配置を決定することにはならないようなので、該当のパラグラフを発見できるまでは放置になるか。
「ま、それはそのうちやるとして……御存知の通り、ここの店主が絶賛求人中だそうですけれど、女給候補に心当たりは?」
「ふむ。それでしたら……貴女が昨日契約なされた、時計塔屋敷。そこに住んでいるミニーという方なんてどうでしょうかね」
「……どこでそれを?」
「言ったでしょう?"色々なところから"仕事を請け負っている、と」
「……深入りしないほうが身のため、ということね」
きちんとイベントフラグを立てたことで、ミニーに会った際に女給への転職を提案できるようになった。時間的に、今日会うことはできないだろうから、明日以降か。
仕事の話も終えたところで、昨日と同じルートを通って屋敷への帰還を目指す。
◆ 3日目:15時 ウ-B【41:常夜紅城】 ◆
◇ ランダムイベント:6
相変わらず不気味で物騒な町中を歩いていると、向かいから一人の少女が走ってくる。外見年齢は十代半ばで、雪のように白い肌をしている。希少種なる存在が登場している現在であればスノウエルフを疑うところだが、発売当初にそんなデータが作られる予定はなかっただろうから、ただ透き通るような肌をしているだけだろう。
「お、追いかけられてるの。一瞬だけでいいわ、匿って頂戴」
「ちょっ、返事も聞かずに……はぁ。いいですけれど、何に追われているので?」
「黒剣騎士団。でも、絶対に素直に私のことを話しちゃ駄目。いい?」
そんな少女は、有無を言わさず話を進めると、近くに積み上げられていた木箱の影に身を隠す。
程なくして、彼女の宣言通り、黒剣騎士団の者が数名、ぞろぞろとやってきた。
「失礼。そこの君、この辺りでエルフの少女を見なかったか。雪のように白い肌をしていて、人間であれば十代半ばほどの外見なんだが」
「そう言われましても。あいにくこの雑踏の中では、すれ違った者すべての顔など、とても覚えてはいられませんわよ」
「ご尤もだ。済まない、失礼した。……やれやれ、相変わらずの俊足であられるよ……」
言われた通り適当にはぐらかすと、騎士たちはとぼとぼとその場を離れる。
やがて、人混みに完全に紛れた頃、先程の少女がちらりと様子を窺う。
「ふぅ、助かった。ありがとうね」
「どういたしまして。……ところで、つい助けてしまいましたけれど。騎士団に追われるなんて、一体何をしでかしたんですの?」
「あー、それは……まぁ……あんまり詮索するものではないわよ。えぇ」
「ま、いいですけれども。……いえ。やっぱり、後で何かあった時のために、お名前だけ教えて頂いても?」
これで指名手配犯かなにかだったら、改めて憲兵なり騎士団なりに密告しにいけばあるいは、という考えである。
すると少女は、ぎこちなさを隠さぬ様子で、
「な、なまえ?…………ゆ……ユーニよ。じゃ、急いでるからこれで!」
そう告げると、逃げるようにして人混みへと消えていってしまった。
「雪というよりは、吹雪のような人でしたわね。……雪、エルフ、ユーニ……はて」
もっとも、この情報だけで、その正体にはなんとなく察しがつくというもの。
次に会えた時を楽しみにしておくとして、イベントの報酬の★2つを頂く。
引き続きイベント処理。まずはこのパラグラフのランダムイベント(コロコロ)蛮族の追い剥ぎが不意打ちを仕掛けてくる。が、危険感知判定に成功して無効化。
「お客様が多いですわね、っと……闘技場に行くだけのつもりが、道草を食わされてばかりですわ」
そのまま、襲ってきた〔フーグル〕との戦闘に。
ただの殴り合いだったので結果だけ書くと、こちらが2ダメージを受けたが、とどめに【ブラッドブランデッド】を使用したので、MPが2点減ったのみで済んだ。
剥ぎ取りは30G、それ以外の獲得物は特になし。
現在時刻は……16時か。まっすぐ時計塔屋敷に向かえば18か19時に到着、そこから6時間寝て未明に起きれば、通り魔退治を消化できそうだ。
★自体は5個貯まっているが、成長処理のトリガーになるイベントやミッションをこなす時間は無い。仕方ない、〈たいまつ〉を一本使ってなんとかしよう。
そういう訳で、闘技場には寄らずに大神殿跡へと移動する。
◆ 3日目:17時 ウ-C【13:始祖神の大神殿跡】 ◆
◇ ランダムイベント:5 ◇
好みにぴったりの娼婦に声をかけられる。……好みの娼婦……?あいにく、今回のPCはストレート(※)なんですが……
※昨今のLGBTへの配慮による影響か、異性愛者を「ノーマル」と表現するのはよろしくないという意見があるらしい
「そりゃあ、汚らわしい男とまぐわるよりかは、貴女のような女性の方が良いですけれど……そもそも、そういうこと自体、あんまり興味ありませんわね」
というかよりにもよってライフォス神殿の跡地でなにしてんだこの娼婦は、という声はそっと抑えておきまして。
誘いに応えないのであれば、時間の経過も何も起こらないので、実質イベントなしで処理を終える。
続いて、神殿の捜索……は、どうするか。〈たいまつ〉を使えばいいとは言うが、不意打ち食らったり先制取られたりすると、盾を持っていない状態で1ラウンド耐えないといけないので……それこそ通り魔退治のような、絶対に夜間でないと駄目な状況以外ではやりたくない。
ので、今日も神殿はスルーして時計塔屋敷へ帰還する。ここのクエストを消化できる日はいつになるのやら。
◆ 3日目:18時 ウ-D【36:時計塔屋敷】 ◆
「ただいま戻りましたわ。丁度いい時間、ですかしら」
「おや、お帰りなさい。そうね、ここから日がまた昇ってくるまで、ってところ」
「意外と余裕がありますわね。では逆に、先に眠ってから向かうというのも良さそうですわね」
ボルグ共が出没するのは18時から5時まで。回復がてら、先に今日の分の睡眠を取れば、その後スムーズに動ける。
……ところで、当然のようにボルグに勝てる前提で話を進めているけど、レベル1で勝てるのあれ?(ついでに魔物知識判定を振る。知名度止まり)うーん、結構ギリギリ……か……?
こちらは命中も回避も固定値5、出目勝負的には有利だが……ものは試しか。
覚悟を決めて、まずは睡眠。6時間後の0時、微妙に全快しきっていない(HP:19/21)状態で起床。さらについでだから、いつでも会えるというサイモンのクエストを確認するか。
(アイテムリスト確認)どれもとんでもないこと書いてある上に、対して副作用もないのか……もしかして、ヤク中スタイルでプレイすることが推奨されてる?
とりあえず、すべての薬を受け取るだけ受け取る。選べる五種類、効果はそれぞれ『器用度と敏捷度2倍化』『筋力2倍化』『HPMP全回復』『生命・精神抵抗と生死判定自動成功化』『魔法の消費MP-5』。どれもぶっ壊れアイテムなのに、2本ずつ貰えるのだから恐ろしい。
「こんなあからさまに危ない薬、できれば頼りたくないですけれど……」
一番事故が起こりやすい序盤のうちこそ、これらを雑に使って切り抜けるべき……かなぁ。合計10本もあるので、ボルグ相手に1本ぐらい使ってみてもいいか。
〈たいまつ〉も炊いて、準備ができたところで出没地点へと赴く。1dを振っているとそのうち会えるらしい(コロコロ)2回目で会えた。楽で助かる。
「ティエラさんの予想通り、ボルグと……隣にいるのはグレムリンにゴブリンかしら。魔法使いがいるのは困りますわね」
情報通り、お供を連れているが……よりによって〔グレムリン〕か。【ブラント・ウェポン】を通されたらそのままゲームセットなので、ここは大人しく逃走するのが賢明だろう。
魔物知識判定はゴブリンのみ弱点突破(魔法ダメージ+2)、先制はこちらが奪取。
ということで、開戦と同時に逃走判定。無事に成功し、1時間経過して屋敷に戻って来る形に。
「───という訳ですので、もう少し実力をつけてから戻ってこようかと」
「そうねぇ。一人でその数を相手にするなら、もっといい装備とか、魔法の選択肢とかが欲しいわね」
システム側で、かばう盾とシンプルなプリーストのフェローが用意されているが、雇用費がそれなりに高い(各種報酬の半額)からな……しかし金欠で苦しくても、頼らないと先へ進めなさそうなのも確か。
とにかく、ミッションなりイベントなりをこなして、次の成長処理に辿り着くことを目標にしよう。
「とはいったものの……今達成できそうな依頼というと、はて」
残っているミッションは、女給募集か治安活動か。しかしミニーと会話できるのは昼の僅かな時間だけだし、治安活動も目的地の位置が不明だ。
残る選択肢としては……治安活動を破棄して、こなせそうな依頼を引けるまでガチャか。仕方ないな。
ということで、ミッションを変えるために亡者亭へと向かう。道中のランダムイベントで無駄に消耗する可能性を考えて、鍋底→市街地→亡者亭のルートにて。
◆ 3日目:2時 ウ-E【44:鍋底】 ◆
◇ ランダムイベント:1 ◇
大きな荷物を運んでいるお婆ちゃんと遭遇する助けると1名誉点を貰えるが、1時間が経過してしまう。あまりにもメリットが無いので無視。すまんな。
相変わらずアローフッド兄弟が検問をしている関所を横目に、そのまま市街地へ。
◆ 3日目:3時 【固定A:新市街地】 ◆
丁度いいので、ここでかばう盾フェローのタスク君を雇うことにする。
クエストとミッション報酬の半額を持っていかれるが、それに見合うだけの仕事はしてくれるだろう。……たぶん。
◆ 3日目:4時 イ-B【34:死にたがりの亡者亭】 ◆
「そういう訳ですので、別の依頼を見繕って頂けないかと」
「ふむ。ま、場所が分からないのであれば仕方ありませんね」
そもそもパラグラフ名だけじゃなく位置まで教えてくれよ、と思うところ。
そんなクレームを入れつつ、ミッション再抽選。選ばれたのは再び『ミッション23.行方不明者捜索』。パラグラフをちゃんと配置してもらえる奴だ、当たりだな。
タビットの学者が(コロコロ)(パラグラフ配置:【11:ドワーフの火祭り亭】→エ-A)にいるはず、らしい。少し遠いし、未配置のパラグラフをひとつ通過する必要もあるが、これくらいならなんとかなるか。
ランダムイベントの発生を回避するため、神殿市場を経由してそちらへ向かう。買い物などは特にないので、そのまま不明なパラグラフへ。
◆ 4日目:6時 イ-A【56:ミルタバル神殿市場】 ◆(移動のみ)
◆ 4日目:7時 ウ-A【33:石の街】 ◆
◇ ランダムイベント:8
ガラクタを並べている露天商と出会う……が、ひとつ2000Gと大変お高いため、特に何も買えなかった。
「ま、もともと市街地で売るつもりだったからな。こんな辺鄙な場所じゃなくて」
「辺鄙な……言われてみると、不気味なくらいに静かですわね」
彼と遭遇したのは、まるで巨大な彫刻作品のような、すべてが石でできた街の中だ。建物はもちろん、人も、生け垣も、すべてが白い石材で作られているようだ。
思わず見惚れてしまいそうだが、鼻を突く硫黄に似た臭気が、この場に留まる気を失せさせる。
「あんまり長居しない方がいいぜ。あの石像たち、もともとは生きてたって噂だ」
「言われなくとも、踏み入りませんわ。用事があるのはこの先ですから」
彼らの仲間入りをする前に、さっさとここを立ち去ることに。
するが、通過しただけでこの呪いだか毒だかの影響を受けるようだ。(コロコロ)目標値20という馬鹿げた生命抵抗に失敗し、3時間の間、敏捷度が-6された。
「石化、かしら……対策無しには、調査もできそうにありませんわね」
用事ができたとしても来たくないような場所ではあるが、記憶に留めておくくらいはしておこう。
◆ 4日目:8時 エ-A【11:ドワーフの火祭り亭】 ◆
「宿屋、ですわね……でも、アパートを借りている今、無駄に宿泊費を払う必要はありませんわね」
寂れた通りにある小さな宿屋は閑散としており、お世辞にも儲かっていそうだとは思えない。
ひとまず店内に入ってみると、仏頂面の壮年の男がひとり、カウンターにどかりと腰掛けている。
「……らっしゃい。泊まりか?部屋ならいくらでも空いてるが」
「いえ、人捜しをしていまして。この辺りで、シフォンというタビットの学者を見かけてはいませんかしら」
情報収集の結果、(パラグラフ配置:【24:処刑台公園】→エ-B)にいることになった。物騒な名前だが、そんなもん今に始まったことではないか。
消耗も特にしていないので、このまま公園へ移動する……と、敏捷度が下がったままか。朝食だけ頂いていって、時間の調整をしておこう。
◆ 4日目:10時 エ-B【24:処刑台公園】 ◆
◇ ランダムイベント:7 ◇
ランダムな罠が設置されており(コロコロ)それに引っかかったので、8点の魔法ダメージを受ける(HP:11/21)。追加効果への抵抗は成功。
そして、罠を仕掛けた張本人であろう〔匪賊の雑兵〕が襲いかかってくる。
「卑怯な、とは言いませんわ。この街で道徳を説くだけ無駄だということは、分かりきっていますし」
あまりにもよく出会う相手なので、戦闘ログは割愛。
結果としては、運悪く一発もらってしまったので、実験薬19号(HP・MP全快)を一つ使った。そのうえでもう一発もらい、最終的にHP17/21にて戦闘終了。剥ぎ取りは何も得られず。
無事に済んだところで、パラグラフのイベント。公園の中央には堂々と処刑台(イラストを見た感じだと絞首台)が備えられており、現在も公開処刑の最中であるようだ。(コロコロ)〔シールドフッド〕が一匹、処刑台に罪人を連行している。
台の周辺に置かれている粗雑な作りの看板には、『ナグーザーバラ様への反逆罪』とだけ書かれている。あのドレイク、闘技場なんて経営しているだけあって、やはり影響力は高いみたいだ。
「その名の通り、という治安の悪さですわね───あ」
眺めていると、同じくこの様子を見守っていたひとりの少女が、フッドに向かって石を投げつけた。当然、フッドは少女を睨みつけ……処刑を中断し、私刑を優先することに決定したようだ、ずかずかと歩み寄ってくる。
「何をやってるんですのよ……。でも、あの蛮族をぶっ飛ばすのを手伝ったら、彼女に恩を売れませんかしら」
冒険者とは合理的な生き物であり、計算の上で人助けをするものである。よく読むファンタジー系ラノベはだいたいみんなそう言っている。
ここはひとつ、処刑を止めるためではなく報酬をせしめるために、少女の味方をすることに。
† † †
戦闘中、少女は〔匪賊の雑兵〕のデータで、味方として動いてくれるみたいだ。命中が4(11)、フッドの回避が3(10)なので、毎ラウンド確実に一発入れてくれる。戦力としては充分だ。
魔物知識は知名度止まり、先制は自動失敗。ま、硬いだけの雑魚ならば、一手渡すくらいは問題なかろう。
攻撃先はランダムに決めるものとして、1ラウンド目。まずはツィスカが大盾での殴打を回避。
こちらの手番。タスクは威力表ピンゾロ、少女は打撃点決定でピンゾロと散々な有り様だが、ここは少女に[剣の加護/運命変転]を切ってもらい、9点与える。ツィスカもそれに続き2点(敵HP:8/19)。
2ラウンド目、フッドの攻撃が少女に当たり7点(少女HP:13/20)。
タスクは《かばうⅠ》を……少女でいいか。その少女はフッドに1点、ツィスカは3点与える(敵HP:4/19)。
3ラウンド目、フッドがツィスカを狙うがギリギリ回避。
タスクと少女で計3点与えた後、何度目かの【ブラッドブランデッド】による止めで締めて、戦闘終了。剥ぎ取りは70Gとそこそこ。
† † †
「た、助かりました。気がついたら、石を放ってしまっていて……」
「感情的ですわね。気をつけないと、今回みたいに命を落としかけますわよ」
「お……仰るとおりです。……はぁ。やっぱり私、冒険者向いてないのかも」
冒険者というか、この街で生きるのに向いていないだけだと思うが……それは黙っておくとして。
「もう、剣を振るのも怖くなっちゃいました。……よし、決めた。引退するので、〈黄金の盾〉まで、その……護衛してもらえませんか?」
「冒険者が冒険者の護衛というのも、なんだかおかしな話ですけれど。構いませんわよ、報酬さえ支払ってくれるのなら」
かくして、『ミッション07.リーリャの護衛』を受注。報酬はひとり800G、つまりタスクにも支払ってくれるので減額なし。これはとても有り難い。
「では、早速……向かう前に、引退を飾る最後の仕事として、ひとつ手伝って頂けないかしら」
イベントを終えたところで、行方不明者の捜索をする(コロコロ)探索判定は失敗、クライマックスイベント24、罠の解決と人族の強敵を相手にする。
まず罠の対応。魔法攻撃の罠が仕掛けられていたが、無事に発見して回避。
舌打ちをしつつ現れたのは、〔機転の利く軽戦士〕。少々手強いが、人数の暴力でなんとかなる……か?
† † †
人族相手なので魔物知識判定は割愛、先制はこちらから。
……うーん、命中と回避が5(12)か……実験薬、使っておくかな。6ラウンドの間器用度と敏捷度が二倍の36に。
タスクが攻撃を命中させ、賊に4点(敵HP:18/22)、リーリャは当たらないし避けられないので後方エリアで待機。
賊の行動は……ランダムに決めた結果、リーリャへナイフ投擲となり7点(リーリャHP:7/20)。もう一発飛んでくる可能性があるが、気絶止まりで済んでくれればなんとか……
……と思ったが、ソロなんだから〈アウェイクポーション〉も〈気付け薬〉も買ってないに決まっていた。最悪そのまま見殺しにするしかないかも。
2ラウンド目、素早く倒すために〈ヘビーメイス〉を両手持ちに。ツィスカの攻撃のみ当たり、賊に4点(敵HP:14/22)、反撃は(コロコロ)やべ。ナイフ投擲がリーリャに飛び、しかも6ゾロで16点(リーリャHP:-9/20)。生命抵抗の値を生死判定と同値として考えて、4(11)あるので辛うじて生きてはいる。
戦闘が終わった後、応急手当をしてあげるとしよう。
3ラウンド目、ツィスカは賊に8点(敵HP:6/22)、タスクはツィスカを《かばうⅠ》。賊の攻撃は回避。
4ラウンド目、ツィスカが9点与えて無事に戦闘終了。剥ぎ取りは成果なし。
「なんとかなりまして、と……まだ息はありますわね」
そしてすぐさま応急手当判定、無事に成功。しかし、罠かなにかに掛かったらそのまま死にそうだな。
「……他人に勧めるのは、少し気が引けますけれど。こちらをどうぞ」
「は、はい……ポーション?ですか?」
「えぇ。私が借りているアパートの方が作っているものですわ」
「……なんか、すっごく怪しい色をしてるんですけど」
「大丈夫。さっき飲んだけど、身体に異常は起きませんでしたから」
彼女にも実験薬19号をプレゼントし、全快してもらう。これで2本使って、19号の分のクエストは完了。報酬でもう2本貰えると書いてあったので、こちらも早めに報告しに向かいたい。
その後、シフォンを発見して同行させる。後は亡者亭まで連れていけばミッション完了、ようやく能力成長ができる。
そのために、今しがた部下をしばいてしまったナグーザーバラの根城を通過しなければならないのは、なんとも気まずいところだが。
文字数約1万という数字が見えたので、一旦ここで区切る。次回は【41:常夜紅城】へ移動したところから。
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