宇宙域の設定<火星公転軌道内>
火星
~~~~ 地球圏からの移住先として注目される惑星 ~~~~
直径 6,794km (地球 12,756km の53%)
重力 3.71m/s^2 (地球 9.807m/s^2 の37.8%)
自転周期 24時間39分
この地球よりも少し小ぶりな惑星は、
月面とムーン・イースト/ムーン・ウェストを合わせた地球圏の人口が
約260億人を超えて、超人口過密な状態になっている中で、次の移住先
として注目されており世界政府が巨額の投資を行って開発を促進している
状況にある。
これは水星や金星とは異なり、大規模なテラフォーミングを行わなくても
通常の宇宙スーツで屋外活動できる大気圧、温度環境であることが一番の
理由だ。
また北極と南極の極冠と呼ばれる分厚い氷の層ががることにより、
水資源が豊富で水に関しては、火星内で自給できるというのも移住先の
第1候補となってきた理由の一つである。
世界政府のこの移住促進の方針もあり、火星の人口は急増して17億人
まで増えて来ているが、まだ太陽系の総人口の6%強という程度である。
火星の表面積は、地球の約4分の1であるが、地球の陸上面積と
ほぼ等しく、その意味では移住先の星として十分な居住エリアを確保が
できる予定である。
そのため火星には、まだまだ未開発の土地が多く都市と都市の間には
荒涼とした台地が広がっている状態で、都市間がリニアチューブ式
トレイン網で結ばれている月面とは異なり、人や物資の移動には
宇宙機が用いられている。
【火星の地方政府について】
火星には各地方の移住地と同様に地方政府が定められている。
現在の火星地方政府の知事は、パメラ・ランドリアーノというやり手の
女性知事である。
火星への最初の入植が始まって以来、百年以上が経つが、世界政府の
移住推進方針に関する火星地方政府のスタンスは、歴史的にやや微妙な
関係に有る。
地球圏中心の考え方を優先する世界政府は、地球圏の人口過密状態を
解消するために、火星に人々を移住させたいという考え方になっており、
必ずしも火星に移住した人々の幸せを考えての政策では無かったという
点が、『微妙な関係』の根本原因となっている。
火星地方政府側としては、居住地の開発や、水資源の流通網の整備などの
インフラ整備に追われる中で、人口がどんどん増えるのに合わせて、
医療、教育などあらゆる公共サービスも増やす必要が有るため、世界政府
の希望通りの移住受け入れは不可能であるとの立場を維持してきている。
また移住してきた人々の働く場を作るという意味で、火星地方政府は
地球圏の企業からの火星への工場の誘致や設備投資を呼び込もうとは
しているが、地球圏から遠く離れた火星との物資輸送コストの問題や、
地球圏に比べて人口がまだ少なく地球圏で投資するよりも不利だという
観点で、思うように企業の誘致が進んでいない。
このような民間企業の考え方も、火星への宇宙移住促進の一つの
障害となっている。
【火星の観光業】
一方、地球圏の企業で火星への投資を惜しんでいないのが、旅行企業
である。地球再生プログラムのため地球の大自然を楽しむことのでき
ない地球圏の富裕層は、火星のオリンポス火山を始めとする多くの
観光スポットへの旅行を希望しており、観光需要が多く見込まれていた。
2年2ケ月に1回だけ地球と火星が接近するという時期は、
その限られた期間にのみ楽しむことができる期間限定の『火星旅行ツアー』
が大人気を博し、大勢の観光客を乗せた大型旅客船が火星を訪れるように
なっている。
それら富裕層の観光客が、火星に大量に訪れる経済効果は大きく、
火星地方政府にとってもウェルカムの状況では有るが、受け入れ口となる
宇宙ステーションが<マーズ・ワン>一つしかないというような
インフラ整備の遅れがネックになっている。
(火星の観光スポットについては、火星についての詳細設定で記載します)
【火星の宇宙防衛部隊 SG4】
宇宙防衛隊SGの火星部隊は、太陽系第4惑星の『4』をとってSG4と
呼ばれている。
(SG4シリーズは、このSG4に所属するケンイチ・カネムラを
主人公とした小説でSG4メンバーの活躍が描かれている)
SGは世界政府の直轄組織であり、SG4も火星の地方政府下の
組織ではない。このため、SG4のアルバート・ヘインズ司令官が、
トップとしてSG4の活動をほぼ全て取り仕切っているが、
ヘインズ司令官と、ランドリアーニ知事は良好な関係を保っており、
お互いに協力して火星を守るという協力体制が築けている。
例えば、宇宙ステーション<マーズ・ワン>は、火星の玄関口として
重要な役割を担っているが、ここの主な運営は火星地方政府ではなく
SG4が担当している。
これは火星移住が始まった当初は、火星地方政府の組織が固まっておらず
世界政府が開発を進めていたからであり、SG部隊が隕石防衛を兼ねて
宇宙ステーションのコントロールを担っていたという歴史的な背景もある。
SG4は地球圏を防衛するSG3部隊より遥かに小さい規模の部隊であり、
地球圏のSG3が五つの大隊で構成されるのに対し、SG4には
大隊の構成が無い。
SG4の航空部隊は、第14中隊までしかなく、約180人規模であり、
これはSG3の月の防衛大隊(ES大隊やBS大隊)よりもかなり
小さい規模である。
SG3が多くの人口を防衛しないといけないという人口比率では、
この差も妥当と言われ兼ねないが、月と火星では大きさも異なり、
衛星フォボスや衛星ダイモス、そして宇宙ステーション<マーズ・ワン>
も含めた防衛エリアの広さという意味ではSG4のほうがかなり
広くなっている。
★火星についての詳細設定はまだまだありますが、別章で記載します
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