星降る公園

８

テスト当日ーーー。

「用紙くばるぞー。頑張れー」

「勉強してねーよー！」

「せんせー！1枚足りなぁい！」

「今日の獅子座は1位！勘で乗り切る！」

ざわつく教室も教師の「はじめ！」の声に

静まり返る。

俺は、ペンを握り、問題をじっと見つめる。

問題文を読み進めていくうちに

「……くっ！」

俺は思わず唸ってしまう。

「……ダメだ……」

頭を掻きむしり、外を眺める。

「はぁ……」

大きく息を吐く。

俺はペンを握り直して問題文に目を通す。

問題を見ながら、ふと

（なんでこう上手くいかないんだろ）

と疑問を抱く。

（どうして、上手く伝えられないんだろう……）

俺は心の中で呟く。

「はぁ……」

俺はもう一度溜息を吐く。

その後、何とかテストを終え、帰路に着いた。

帰り道

俺は公園に立ち寄ることにした。

ベンチに座り、空を眺める。

「……」

暫くの間、空を眺めていたが、ふと

「結梨……」

彼女の顔が頭に浮かぶ。

「どうすりゃいいんだよ……」

俺はぼそっと呟く。

「どうすれば……」

俺は空を見上げながら呟く。

「はぁ……」

溜息が溢れる。

「……」

「ねぇ」

「……っ！」

声を掛けられ、ビクッとして振り返る。