第5話 ユリビア王国騎士団

 朝、昨日までの騒がしさが嘘のようになくなって、でもこれからまた人間の活動の気配も感じる

昨日と同じようにパジャマから制服に着替える。でも今日は少し違って昨日買った下着を身につけた。これが案外ちゃんと固定されて悪くない。包帯だとかなり締めつけないといけないから息苦しくて大変だったけど、開放された気分だ。


「ユウキちゃん、今日も練習?今日は休みじゃないから早めに帰ってきてね」


「はい、アリス。早めに帰ってきます」


同じ道を辿って訓練場をに着いたが先客が来ていたようだ。


「今日も来たか」


「向上心の塊みたいな精神してるね」


グレンとルーシーが中央で私を待ち構えていた。しかも今回は訓練用の武器も持って。


「また人形が壊されるのは俺の胃に良くないので今日は俺達と一試合やるってので頼む」


「昨日できなかったからね!私ユウキの実力をよく見たい!」


2対1は大人気ないと思うけど。


「安心しろ、今回俺は防御しかしないし、ルーシーは防御魔法を使わない」


「まぁそれならいいでしょう」


条件をのむとグレンがまたコインを取り出してルールの説明をしてくれる


「初撃ルールで最初に魔法の攻撃を受けた方が負け、こっちは俺が防ぎきれずなくても負けだ。それじゃいくぞ」


コインが空高く打ち上げられて試合がもうすぐ始まる


「全力でいきます!」


「来い!」


コインが地面に落ちて試合が始まった。


水魔法 ウォーターバレット

風魔法 ウィンドカッター


同時に発動した魔法だが風の方が創生速度が早いためこちらの方が一手遅れた。

後手にまわるとそのまま削り取られる。

完全にペースを握られないように防御の合間に攻撃を仕掛けるが未完成の弾をぶつけるだけで全く有効打にならない。

お師さまならこんな時どうする?


『いいかい?もし相手との相性が悪いなと感じた時は無理をして自分の得意な範囲で戦わなくてもいいんだよ。魔法の相性は実力差をひっくり返すからね』


『それでは得意なこと以外でどう戦うのですか?』


『相手にとって不利な状況で戦うんだ。下手な魔法でもいい。言っただろう? 魔法の相性は実力差をひっくり返すと』


相手の不利な攻撃を...

風の不利属性は雷か土、正面で戦うなら発動が早い雷


雷魔法 サンダー


雷魔法の基礎中の基礎、当たってもちょっと痺れる程度の威力でもこれなら風でかき消されない!


効果付与 マジックブラストLv1


「弱いな。雷属性は苦手なのか?」


「お師さまダメでした!」


やっぱり防ぐか、水魔法ののやつを防ぐからこれくらい当然か


「2つの属性を使えるだけで優秀なんだよ?そんな事言わないの」


2人とも軽口を叩きながらもこっちへの攻撃を緩めることは一切なく。次第に攻撃も出来ないほど攻撃が激しくなってきた。お師さま助けて。

 この状況を乗り越えるお師さまの教えを思い出せ私!まだあるだろ魔法相性以外になにか!


『今日は2つの魔法の同時発動の知識だけを入れる。とりあえず今回はそれまでだ』


『はいお師さま。よろしくお願いします』


『2つの魔法を同時に発動するのに必要なものは至って簡単慣れろ』


『はぁ...』


『片方の魔法が意識せずに発動出来ればあとはもう片方の魔法を意識的に使うだけ、簡単だろ?』


『無意識までいくのにどれくらい時間がかかると思うのですか』


『まぁいつかは出来るさ。今は1つの魔法を使い続けろ』


2つの魔法の同時発動、防御魔法を発動したまま完成された水弾を撃つ、やれるかは分からないけど、やるしかないんだ。


 ある程度攻撃してたらユウキちゃんがその場から動けなくなっちゃった。


「グレンどうする?」


「まだ命中してないだろ?」


「でももうユウキちゃんは動けないよ?」


さっきの雷魔法はかなり驚いたけど威力もそんなあるわけでもなかったし、このままだとお互いの魔力を消費するだけ。それならもう終わりでいいと思うけど。正直ここから打開する方法があるなら知りたいね。


「ルーシー構えろ。なにかしてくるぞ」


「そんなこの状況で何が...」


様子が変わった?かなり広げていた防御魔法がいきなり小さくなっていく。しかし私の魔法はユウキに届いていない。無駄が無く完璧に防がれている。


水魔法 ウォーターバレット 速射


同時発動だって!?しかも弾がさっきよりも速い!私じゃあ相殺できない!


「グレン!」


効果付与 マジックブラストLv5


「まだ防げる!」


水魔法 ウォーターバレット 変化弾


グレンが1発を叩き落としてもまた何発も飛んでくる。そしてその弾は私達を囲むように曲がって全方向から攻撃してくる。


「ルーシー動くなよ!」


グレンが剣を振り上げると即座に弾が破裂して大量の水が私たちの視界を遮る。

これは奥の手を使わざるを得ないか


水魔法 ウォーターバレット


 勝った、2人は確実にこの攻撃を躱すことも防ぐことも出来ない。私の勝利を確信して魔法を放つがそれが2人に届くことはなかった。


「氷?なんで?」


2人の周りには氷が壁を作って私の魔法を防いだ


「あ〜 いいわ〜 この子の魔力超いい。癖になっちゃいそう」


すごく興奮したルーシーの声が聞こえる。


「こんな純度の高い魔力は初めてかも。上書きしがいがあるわ」


上書き?一体何を言っているのだろう? それより次の攻撃をしなければ


「次こそ!」


また魔法を放つが氷を砕くどころか逆に水が凍らされてしまった。


「ん〜 いいよ〜 もっと魔力ちょうだい?」


「おい遊ぶなさっさと終わらせろ」


「えぇ〜 分かったよ」


氷は次々と空中で1つに集まってやがて槍のような形に変化した


氷魔法 アイススピア


その槍は一直線に私のすぐ横を通って私の頬から血が流れた。あまりの衝撃で防御魔法すらも発動できなかった。


「は....え....???」


私が座り込んでいると2人が駆け寄ってきてくれた。


「ごめんユウキちゃん!怖かったよね?」


「お前危うく大ケガするとこだったぞ!その変態嗜好を早く治せ!」


私の腕を2人の肩に回して引きずられるように端の方へ移動する。移動する間に意識がハッキリしてきて壁にもたれかかった時にはちゃんと会話が出来るようになった。


「本当にごめんね」


「いえいえ、大丈夫です。私だって今生きていますし」


ルーシーが泣きながら私に抱きついてきて制服が涙と鼻水でシミができた。


「本当に申し訳なかった。私が試合をしようと言ったばかりに」


「だから大丈夫ですって。私もこの試合で得るものがありましたから」


「そういう問題じゃないんだよ。本来ならこの試合で血が流れることなんてないんだから。これも全て私達が未熟だった故に...」


「はいはい、そんなかしこまらないでグレン、元々は私が人形を壊しからですよね。それじゃあ私にも責任はありますから」


話が長くなりそうなのでここらでピリオドをうたないと永遠に終わらないと思ったから話題を変えよう。


「そういえばルーシーの魔法すごかったです。あれはなんですか?上書きとか言ってましたよね?」


ルーシーは話題をふられると顔を上げて説明してくれた


「あの魔法は魔力の上書きマジックオーバーライドって言って私の特殊魔法で私以外の魔力を私のものにできる魔法、あの氷は私の持つ特殊属性魔法です」


世界にはそんな魔法があるのか、ルーシーはかなりの実力者だと思っていたけどこれ程とは。


「本当に申し訳なかった。部屋まで送ろうか?」


「あんたが行ったら犯罪でしょ。立てる?私が送るよ」


涙を拭って手を差し伸べるので私は素直にその手をとる。その手はふれた瞬間に溶けてしまいそうなほど冷たかった。

 ルーシーとは部屋の前で別れて私は部屋に戻った。


「ただいま戻りました」


私が帰るとみんな固まってしまった。どうやら顔の傷がとても気になるらしい。


「どうしたのその傷!?」


「喧嘩か?喧嘩なのですね?」


「私達が仇をとってやる!」


「ちょっと待って!落ち着いて!」


少し騒いだけどみんなちゃんと落ち着いて話を聞いてくれた。グレンとルーシーの2対1で試合したと言ったらさっきよりもうるさかったけど私が止める前に静かになったし。

そして服がダメになったので替えのが必要で貸してほしいと言うと3人ともなんとも言い難い雰囲気になった。


「貸したいのはやまやまなんだけど私達さユウキちゃんほどある訳じゃないんだよね」


「最近足元が見えることにショックを感じてるんですよ」


「ここの人達は貧貧微しかいないから。あなたにはすごく小さいのよ」


「それは困るな、この服でも少しきついのに」


服はアリスの友達に貸してもらうことで決まりました


 ユウキちゃんと別れて廊下を歩いているとグレンがいた。イケメンだけど女子寮棟のすぐ近くで立ってると不審者ね。そして何やら考え込んでいるようだ


「そんなところで突っ立ってると騎士団呼ばれるよ。不審者がいるって」


「なぁ」


「ん?」


「ユウキの胸ってあんなに大きかったっけ?......ヘブシッ!」


殴った。さっきまであんなにに紳士的だったのになんで急変しているのよ


「あんたそんな変態野郎だったの?ホントに騎士団を呼ぼうか?」


「その場合来るのは俺だけどいいか?」


「もういいわよ。さっ、早く行くよ」


「今度もっと大きいサイズのものを支給してやるか」


 借りた制服に着替えるとこれがまたサイズがピッタリで胸の圧迫感も無くなった。なんだか気分が爽やかだ。


「ほら、行くよ。早くしないと朝食食べれないよ」


食堂に行くと朝食が用意されていて4人でまとまって食べる。今日の朝食はパンにイチゴジャムとコーンスープ、目玉焼きだった。結構美味しい。


「今日は何するんだっけ?」


「午前中は座学、午後からは訓練、あと夜に見回りですね」


「見回りの当番今日だっけ。めんどくさい〜」


「忙しいんだな騎士団は」


朝食を食べ終えたら移動して机と椅子が置かれた部屋に来た。ここで授業を受けるらしい。少しすると先生と思われる騎士が入ってきた。


「さて今日も授業を始めたいのですが、その前に新団員がいるのでその紹介からですね。ユウキさん、前に出てきてください」


先生がいきなり私を手招きしている。呼ばれるって私知らないんだけど。


「ユウキちゃん、行ってきなよ」


アリスな背中を押されて前に出る。

ダメだな最近いつもと違う時間を過ごしていたからこうして人前に出るのは少し恥ずかしく感じる


「それじゃユウキさん自己紹介をお願い」


「はい、私はユウキと言います。えっとぉ...み、見習い魔法使いです!」


部屋が少しの間静まり返った、けどすぐに笑い声で溢れていった。


「お前面白いな!」


「噂しか聞いた事なかっだけど結構可愛いじゃん」


「隊長が一目置くのもわかるよ」


良かった。拒絶されている訳ではないようだ。私が安堵していると先生が疑問を投げかけてきた


「ユウキさんさっき見習い魔法使いって言っていたけどなんで?」


「お師さまにまだ全然及ばないからです」


「それはあなたの魔法の先生?すごいお方なのね」


先生と少しお師さまのことを話して私は席に戻った。授業はお師さまに教わったことと同じで魔法の特徴、相性、性質の基礎から空間魔法などの上位の魔法の話もしていた。空間魔法は転移魔法の上位派生の魔法でこの王国でも扱えるのはルーシー1級魔法使いとグレン聖騎士隊長、それとアストロン光騎士団長の3人だけらしい。この魔法そんな品物だったんだ。グレンがあの時空間魔法の不意打ちを避けたのは自分も使えるからか。


「それでこの場合は風魔法をってもう時間か。はい、今日はここまでこの先はまた今度。課題忘れないでね」


 授業が終わってまた食堂に向かうとちゃんと昼ご飯が用意されていた。細長いくて黄色いヒモにトマトソースがかかったものがでてきた。


「これは?」


「スパゲッティよ。初めて?」


「うん。これどうやって食べるの?」


「これはねフォークを使ってこう食べるの」


アリスはフォークでスパゲッティをすくうと口に入れてスルスルと吸っていった。

なるほどスパゲッティはそうやって食べるのか


「こら、違うでしょ。ユウキに間違った食べ方を教えるんじゃありません。いいですかこれはこうやって食べるんですよ」


クルーはフォークとスプーンでうまくスパゲッティを巻くとそれを一口で食べた。なるほど、どっちが正しいのだろう?


「違うってクルー絶対こっちの方が美味しいもん!」


「いえ、こっちの方が綺麗です」


2人が喧嘩を始めてしまった。止めないと!


「あぁー 止めなくていいよ。いつもの事だから。食べ方は人それぞれだから気にしないで」


「そうなのか?」


「そうだよ。ほら口開けて」


マネスがスパゲッティをこちらに差し出してくる


「何してるの?」


「分からないんでしょ?食べさせてあげる」


「なるほど、ありがとう」


差し出されたスパゲッティを食べる。これもなかなか美味い。


「あー! ずるい!私もはい、あーん」


アリスも差し出してくるのでまた咥える。今度は一口で食べずに吸って食べる。すごい違いが何も分からない。どちらにせよ美味い。


「いや〜 両手に花とはこの事を言うんだね。ユウキ、あんたは幸せもんだ」


 お昼ご飯も食べて次は訓練の時間だ。朝行った訓練場へ向かう。訓練場は騎士団員が全員集まっているようでさっきの座学の時間の比にならないほどの人がいる。


「本日から訓練は魔族討伐に向けたものになる。先日魔族の種族が狼種であると特定された。数日後に討伐作戦を実行するためそれに向けて訓練を行う」


グレンが訓練内容を淡々と説明している。狼種ということで物理攻撃の対策と火属性の魔法攻撃の対策をするらしい。


「そんな簡単に対策できたら魔族なんて呼ばれないでしょ」


 まずは個人の防御力の確認、どれほどの魔法攻撃を1人で防げるか検証する。騎士は武器の効果付与で、魔法使いは防御魔法を使って防いでいく


炎魔法 フレイムランス


魔法自体は単純な直線攻撃、事前に構えていれば確実に競り合える。あとは個人の力量次第。


「次、ユウキ騎士」


私の順番がきたようだ。1人の魔法使いの前に立って構えるとやがて攻撃が飛んできた。最初は弱めのものから始まったが次第に強くなっていく。気づいたら1人だったはずの魔法使いが3人に増えていた。


 ユウキの検証が始まってすぐにある程度の実力者ならユウキの強さに気づいたようだ。時折俺に彼女の事について質問してくる者がやってくる。そいつらには後で話すとだけ言って俺は目の前の検証に集中する。おそらく彼女なら魔族の攻撃に対して1人で対抗出来るだろう。早朝にあれだけ魔法を撃ちまくったのに魔力切れも起こしていない。


「彼女には驚かされてばっかだな」


正直この問題が解決しても騎士団に居て欲しい。

とそんなことを考えていると小さな悲鳴が聞こえたので現実に意識を戻すとユウキが倒れていた。

流石に魔法使い5人の攻撃には耐えられなかったか。でもこの分だと彼女は自分自身と他人も守れるかもしれない、少し考えてみるか。


「ユウキー、大丈夫かー?」


声をかけると彼女は体を起こしてこちらに手を振った。どうやら大した怪我はしていないようだ。


「大丈夫でーす!ちょっと火傷しましたけど、このくらいなら治癒魔法でなんとかなりまーす!」


こいつさらっと治癒魔法が使えることをカミングアウトしやがった。彼女に使えない魔法があるのか?一応な治癒魔法も結構上位の魔法なんだよ。


「ユウキちゃん、やっぱすごいね!」


「そうだな。彼女なら魔族の攻撃を1人で防げると思う」


「それは同感だけど...」


「大丈夫だ。お前らもちゃんと組めば防げる。この結果を参考に俺が配置を決める」


「違うそこじゃない。私はユウキちゃんが心配なの」


「ユウキの? なんで?」


ルーシーの考えが全然読めない、彼女なら確実に魔族と渡り合える実力を持っているだろう。そんな彼女のどこが心配なんだ?


「騎士のあんたには分からないだろうけど、ある程度の魔法使いならあの子の異常さにとっくに気づいてるわ」


「たしかに先程から彼女について何人かの魔法使いから質問を受けたな。あいつらは何気づいたんだ?」


「底がないのよ」


「ん?」


「魔力の底が無いの、無尽蔵にあの子からは魔力が出てきてる。そしてそれがどこからきているかも全く分からないわ」


本当に不思議なやつだなユウキは。


 火傷の治療をして次は攻撃魔法の確認。最大火力の斬撃や魔法を放って検証する。

みんな結構良い攻撃をする。防御魔法は効率よく守るのには少しコツが必要だけど今回は全力で叩けばいいので楽だし、攻撃は最大の防御のように攻撃される前に倒せば無問題だし割と理にかなってると思う。


「次、ユウキ騎士」


言われた通り全力で魔法を放てばいいんだよね。全力でやるのは久しぶりだけど上手く制御できるかな?暴発したりしないといいな。

杖を構えて全力を出すために溜めていると視界の端にグレンが見えた。なにやら身体を動かしているようだが何をやっているのだ?手をしきりに下へやって何かを押さえつけるような動作をしている。


「あの人何やってんだろ? はっ!まさか疲労で頭がもっとおかしく...あぁお労しやグレン」


気にせずに溜めているとグレンがもっと焦ったように腕をクロスさせている。


「バツ? もう限界なのか、これ以上頑張れないのか、可哀想に...後で昨日買ったお菓子でも持っていってあげよう」


そうして私の魔力は限界まで達した。これが今の私の全力だ!


水魔法 全力ウォーターバレット!


私が放った攻撃は人形はおろかその後ろの壁までも大きく破壊した。久しぶりに全力で放った魔法はとても気持ちが良かった。

少ししたら意識が現実に戻ってきた人達に色々と質問攻めをくらったがその場はグレンやルーシーがおさめてくれてその日の訓練は終わった。

夜の見回りではアリス達は特に私に何かを聞くことなく無事異常なしということで寝た。

後日グレンにお菓子を届けに行ったら机の上の胃薬の数が少し増えていた。隊長って大変なんだなぁ。

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