第3話 王国の異変

 私がユリビア王国に到着した翌日、王国に異変が起きていた。王国全土にて様々な花が満開に咲いて人々困惑の色を隠せないようだ。

そんな花に埋め尽くされたこの国でも一段と異様な雰囲気を醸し出しているのが私が滞在している宿の私の部屋だ。部屋中花が咲き誇っていてまるで森の中にいるような感覚がしてくる。


「これは完璧に私のせいだよね」


髪を短く切っておいて良かった。絡まったりはしていないようだ。

とりあえず宿から出て日課の魔法の練習をしようとすると声をかけられた。


「やぁ、君は昨日のお嬢さんだよね。ちょっと時間いいかな?」


金髪赤眼のお兄さんにいきなり声をかけられて驚いたがこういう時こそ冷静になって、お師さまから教えてもらったことを思い出せ!


「いえ、私は知らない人について行きません!」


そう言ってやるとその人は驚いたがすぐに悲しそうな顔をしだした。


「そんな...知らない人なんて言わないでよ」


ん?なんだろうこの感じ、どこかで...


「俺だよ、グレン。昨日一緒にここに来ただろう?」


「えー!隊長さんだったの!?だって鎧着て...」


「着てない日があってもいいじゃん」


「知っている人だと分かったところで私は魔法の練習をしに行きますね」


「そうなの?行ってらっしゃい」


隊長さんと別れて広い場所に向かっていると後ろからドタドタと走ってく音が聞こえて後ろからまた隊長さんがやってきた。


「違うでしょ!私が君に用があったのになんでそっちから話を切り上げちゃうのさ!」


「でも午前中は練習が終わるまで待ってもらわないと」


「なら、1戦だけ私が相手になってあげるからそれで終わりにできない?」


実戦形式ならそんなに長くやらなくても沢山に経験が積めるしいいかも。しかも相手は王国騎士団の隊長クラスとなったら尚更だ。


「わかりました。でも場所がないです」


「場所は騎士団の場所を使おう」


そうして騎士団へ案内されて訓練場に2人で立っている

隊長さんも木刀を持ってきて準備万端のようだ。

私も杖を取り出して戦う体勢をとる。


「俺は木刀だが一応寸止めでやる、お前は気にしないでかかってこい」


「分かりました!」


実戦形式は半年前にお師さまとやった以来だから緊張する。


 空間魔法が使えても相手は子供だ。さっさと終わらせてこっちの用事に付き合ってもらおう。


「このコインが落ちたら開始でいいな」


「いいよ〜!」


「よし」


コインを高く上げてその間に木刀を構える。

落ちた瞬間にこいつを腹のすぐ近くで止めて終わりだ。


カァァン!!


コインが落ちた瞬間鋭い音が鳴り響く。

グレンの剣はユウキに届くことはなくその手前で止められた。


「防御魔法!?しかも俺の剣を防ぎきるほどの硬度!?」


水魔法 ウォーターバレット


至近距離だがなんとか回避して再び構える。

恐ろしことに魔法の着弾地点の地面は大きく穴が空いてその威力を視覚化している。

なんて威力だよ。でもこれであの子の手札がわかってきたぞ。既に空間魔法と防御魔法、水魔法のあの威力。おそらく一点特化型の魔法使い。これ以上の手札は熟練の魔法使いでもそうそういるものじゃない。魔力切れも視野に入れて戦おう。勝算が見えたのでここで1つ


「お嬢さん!1つ賭けないか?」


「何を?」


「私が勝ったらある問題が解決するまで私と組んで欲しい」


「私が勝ったら?」


「それはお嬢さんが決めることだよ」


「分かった!じゃあいくよ!」


水魔法 ウォーターバレット


杖から放たれた水の弾丸は私に届く前に消えた。

見えない弾丸だと?いやそんなものは存在しない!ならばこれは空間魔法の応用の可能性が高い。動け!的を絞らせるな。

咄嗟に大きく動くとさっきまで私がいた所に後ろから弾が飛んできた。

あの子を少々甘く見ていたかもしれない。今私の前にいるのは熟練の魔法使い、いや下手したらそれ以上の実力者かもしれない。


水魔法 ウォーターバレット 連射


次は数が増えて6発の弾が襲いかかってくる。そして全て同じ威力であると想定。


効果付与 マジックブラストLv5


今度は避けないで正面で弾を捉える。そして剣を振り下ろすと弾は剣に触れた途端はじけてただの水になっていった。


「よし防げる!」


防御出来るなら怖くない!このまま近づいて間合いにあの子を入れよう。


水魔法 ウォーターバレット 連射 + 空間魔法


また6発発射してきたが剣で襲ってきた3発を叩き切る

残りの3発は魔法で移動させたか。魔力探知で発射地点を探せ!

探知は俺を中心に前後左右で魔力を感じ取った。

前のやつはあの子の魔力だろうから来るのは左右と後ろか!

剣を振り回してまた3発を防ぎきった。


「もう水の創生速度じゃ間に合わないぜ!」


水の創生速度は属性魔法の中でも遅い方、そしてこの距離ならもう次の攻撃は放てない。ならば次の手は防御魔法で最初みたいに俺の剣を防ぎにくる。そこにつけ込んで勝負を決める。


「くらえ!」


また俺の剣は届くことはなく防がれたがこれでいい今あの子の意識は剣に向いている。だからこの蹴りは避けれないだろ!


「なッ蹴り!?」


俺の蹴りは顔の前で止まって彼女はその場に座り込んでしまった。


「俺の勝ちだな」


「はい、降参します」


俺は座り込んでいる彼女に手を伸ばす。そして改めて自己紹介をした。


「グレン・フィードだ。これからよろしく」


「ユウキ...です。よろしくお願いします」


「よろしくなユウキ」


 勝負に負けてグレンに連れてこられたのは更衣室だ。そしてグレン隊長から騎士団の制服をもらった。


「あのグレン隊長、これは?」


「ん?まぁこれから協力してもらうんだし。こっちの方がここでは生活しやすいぞ。あと隊長は付けなくていい。お前は俺の部下ではないからな」


「そうですか。では」


服を脱ぎ始めるとグレンが慌てたように後ろを向く。


「どうしたのですか?」


「おまッ!そんな人前で!」


「大丈夫ですよ下着つけてますし。お師さまだって...」


「一応お前は結婚前の娘なんだもっと自分を大切に!てか下着ってその包帯が?」


「わかりましたよグレン」


もっかい服を着てグレンを外に出してからまた着替える

この服の着心地はかなり良いな。魔力に合う感じがする。


「その制服は魔力と共鳴して魔法の発動の手助けもする魔道具の一種でもある。なかなか良いだろ。着替え終わったら出てきてね」


言われた通りに外に出るといつの間にか人だかりが出来ていてグレンを取り囲んでいた。


「隊長!この書類にサインを!」


「隊長!この前の戦闘記録です!」


「隊長!これ私が作ったお菓子です!」


「隊長!私と戦ってください!」


グレンはここの騎士団では人気があるんだと思って見ていると私に気づいたのかグレンが人混みをかき分けてきた


「すまないが私は今やることがあってね。書類とお菓子は貰っておくよ。あと稽古はまた今度してあげるから」


ついてきてと言われて大人しく騎士団の廊下を歩くとヒソヒソと何か話す声が時折聞こえてきた。


「誰?あの子?あんな可愛い子うちにいた?」


「隊長の妹さんかな?だとしたら美男美女兄妹とかまじてぇてぇ!」


「小さくて可愛い〜。お花みたい」


「新しく入るのかな?入るのならお友達になりたいなぁ」


大方私の事のようだ。ほとんど何言っているのか分からないけど気にしないようにただグレンについて行く。

ある程度歩くとある部屋にきた。どうやら執務室のようだが


「ここは俺の仕事部屋だ。ここなら邪魔も入らない。まぁ座れよ」


カチッと鍵を閉めてカーテンで窓からも見えないようにして彼の机から書類を私の前に置く。


「これは?」


「ここ最近の戦闘記録のまとめだ」


一通り目を通すと確かにその記録のようだがそれを私に渡してどうするのだろうか?


「昨日君は言ったよね。先生はイアスと」


「お師さまのことですか?はい言いました」


「そう、あの時は思い出せなかったけど後で文献とか漁ったら出てきたよ。記憶の魔女イアス」


「そうですねお師さまはそう呼ばれていたと言ってました」


「最初は目を疑ったよなんせ200年以上も前の記録から出てくるとは思わかなったし、魔女なんて伝説上の存在だと思っていたからね。当然君の言うことも嘘だと思ったよ。でも今日君と戦ってみて分かったよ。君の言っていることは本当だって」


「魔女って伝説上の存在って思ってたんですか?」


「当たり前さ。ここ100年近くはその存在が確認されなかったのだから」


外の世界はそんな感じなんだって感心していたらグレンが咳払いをして話を戻す。


「最近魔獣の襲撃が数多く発生している。先日の街もその一例だ」


「なんで増えたんですか?」


「おそらく魔獣の上位種、魔族がこの地のどこかに潜んでいるからだ」


____________説明________

魔獣

魔力が通常個体よりも多く体内に存在するせいで自我を保てず凶暴化する獣の総称


魔族

魔力が多く持った魔獣がさらに魔力を蓄え魔力である程度の理性を備えた獣、魔力の量によっては身体の一部が変化している変異種も生まれることもある

多くの場合周囲の魔獣を従えて街などの人が集まる場所を攻撃してくる。

______________________


「じゃあその魔族を倒せば良くないですか?」


「潜んでるって言っただろ?分からないんだよ。だから君に頼むのだよ。魔女の弟子である君に」


話の内容が全然理解できない。確かに魔女弟子ではあるが私は見習いの魔法使いで今はそれどころじゃない。

私は固有魔法の制御をするために立派な魔法使いになって魔女になるんだ。こんなところで時間を費やす暇はないんだ。ここは穏便に断って...


「そういや今日からまた違う異変が起きたんだよな〜 国中が花で満開なんだけど〜 それはそれで良いんだけど〜 でも微かにあの花たち魔力を多くもってるんだよな〜 どうしよ〜このままだとここは魔物たちのいい餌だよ〜」


そう言いながら私の背中から両肩に手を置いてグレンは


「協力してくれるよな?」


「は...はぃ」


半分脅しのような感じで私は今回の異変に協力することになりました。

 その後ある程度の情報を交換をして今日は解散することになった。


「君の先生の協力を得られないのは残念だったけどまぁでも君のような優秀な魔法使いがいるなら全然大した問題じゃないさ。さて君の部屋に案内しないとね」


「私の部屋?」


執務室を出て歩いていくと次第に出会う人が限られてくる。今ではもうすれ違う人全員女性だ。さっきまでは男女ともたくさんの人とすれ違ったのに。


「あれ?隊長じゃん。夜這いにはまだ時間が早いぞ〜」


「ルーシー、そんなんじゃねぇから。この子の部屋を案内するだけだ」


「ど...どうも」


「うっは〜 君が噂の子? 噂通りの可愛さ! よろしくね」


やけにテンションの高い銀髪碧眼の人がやってきて私の周りをぐるぐる見ながら話しかけてくる。


「こらルーシー! 挨拶はちゃんとしなさい」


グレンに注意されて大人しくわたしの前に立って自己紹介をはじめた


「ルーシー・アンデルマンと申します。所属は魔法騎士で階級は準1級魔法使いです。以後お見知りおきを」


「あの...ユウキです。所属は...えっと...」


まだこっちの自己紹介が終わっていないのにルーシーは私の手を掴んで腕を振る


「よろしくねユウキ!」


「よろしくお願いします。ルーシーさん」


「ルーシーでいいわよ。さっ行きましょ!」


私の手を引いてルーシーさんは駆け出していく


「あっおい!お前部屋分からないだろー!」


後ろからグレンの声が聞こえるが関係なくルーシーさんはまっすぐ走っていく。


「あの!私の部屋わかるのですか?!」


「あっ!」


何かに気づいたようで足を止めて私に向き直る。


「どうしよ!私ユウキの部屋知らない!」


知ってた

なんとなくそんな気はしてたけどこの人の勢いで全てかき消されてしまった


「こんな時は寮長に聞くか!」


「うるさいぞ部屋の真ん前で喋りやがって。またお前かよルーシー」


扉から黒のロングヘアーの女性が大声を出しながら飛び出してきた。


「やっほー寮長。元気してた?」


「お前のおかげで眠気も吹っ飛んだよ」


「えっ寮長?」


私が素っ頓狂な声を上げると寮長が私の顔を近くでまじまじと見つめてくる。近すぎておでこぶつけそう


「ん〜?誰だお前?」


「セーちゃん見えてないでしょ。はいこれ」


「おう、ありがとな」


眼鏡をかけて私をよく見ると再び誰だお前と言われてしまった。


「セーちゃんったらその引きこもり気質治したら?噂聞いてないの?」


「あんたには言われたくねぇよおでんばお嬢様。あと噂なんてものにうつつを抜かす暇はねぇんだよこっちは」


なんだか2人で言い合う状況になっちゃったのだけれどもどうしよう。お師さまに教わったことを思い出せ私!


「あッあの!私ユウキって言います。これからよろしくお願いします!」


お師さまの教えその三“女は度胸!”

これですよねお師さま!

私が大声を出すと2人とも固まって私の方を見つめていた。


「あはははー!ユウキちゃん面白いね!ほらあんたも自己紹介しなよ」


「あなたに言われなくてもしますよ。

セレスティナ・バーンズ。お好きにお呼びください。所属は大剣騎士で階級は1級騎士です。これからよろしく」


互いに握手を交わしてこの場は落ち着いた。


「ユウキさんの部屋は706ですねこの先に昇降機があるので7階まで行ってください。あと最初に部屋入る時は3回ノックしてから入ってください」


「ありがとうございます」


「ありがとセーちゃん」


昇降機に乗って7階を指定すると昇降機が上昇を初めてしばらくすると止まった。

7階を少し探すと706番の部屋が見つかった。


「私はここまでだね。私は201番の部屋にいるから気が向いたら遊びに来てね」


「はい、ありがとうございました」


確か最初はノックするんだっけ

コンコンコンとノックをしたら内側から入っていいよと言われたのでドアノブに手をかけて扉を開くと

パァン!

と大きな音たちとともに私に紙が私に降かかる。


「「「入団おめでとー!ようこそ706へ!」」」


「へ?」


中には三人の私と同じくらいの年齢の女の子達がはしゃいでいて部屋の真ん中には【ようこそ騎士団へ】の文字やテーブルには見たことも無い食べ物が置かれていた。


「あー!君は噂になってる子でしょ!やっぱそうだったでしょクルー!」


「そんなに予想が当たって嬉しいの?」


「こうして近くで見るとしっかり可愛いよね。妬けちゃうよ」


みんな楽しそうにしているが私だけ話題についていけずにポカンとしていると1番落ち着いているであろう茶髪の子が場を静めた


「ほらほら、新人の子が困ってるでしょまずは自己紹介からしないと」


「ハイハイハイハイ!私が最初にやる!

アリナス・サインメイ。アリスでいいよ。所属は盾騎士で階級は4級騎士。よろしくね!」


「次に私かな

クオルツ・ザネス。クルーと呼ばれています。所属は魔法騎士で階級は3級魔法使いです。よろしくお願いします」


「最後は私ね

マストネス・バーンズ。マネスとお呼びください。所属は大剣騎士で階級は4級騎士です。よろしくお願いします」


橙髪と燃えるような赤い瞳のアリス、茶髪で全て見透す水色の瞳のクルー、黒髪と全てを飲み込むような黒い瞳のマネス。目が痛くなりそうな部屋だ。


「私はユウキです。見習い魔法使いです」


私が自己紹介するとみんなが笑い始めた。


「そんな見習いの訳ないじゃん。騎士団に入れるならユウキはもう立派な魔法使いだよ」


「そう...なのかな?」


「そうですよ。もっと自信を持ちなさい」


「謙遜のし過ぎは返って毒だよ」


初めてお師さま以外の人に励まされた気がする。

初対面で励まされるのも私の短い18年の人生では1度もない。それゆえちょっと不思議な感じがした。


「さぁ!みんな食べようか!」


「「おー!」」


「お...おー」


テーブルの上には鶏肉を焼いたものやふわふわの生地の上に生クリームを塗っていちごを盛り付けたものなど部品は見たことあるがそれが合わさった食べ物が何なのか分からなかったが、どれも美味しく。今まで体験したことの無い時間を過ごした。


「そういえばさユウキは隊長と一緒にいたって聞いたけど本当?」


「そうですね」


「じゃあさじゃあさ!隊長とはどんな関係なの?」


「こらアリス礼儀がなってませんよ」


「グレンとの関係? グレンは相棒って言ってたけど」


話が進む度にみんなが興奮したように質問してくる。

私は目の前の美食に夢中だったけどみんなはそれどころじゃないみたいだ


「あの隊長とこの子が〜 想像するだけで創作意欲が湧いてくるぅ〜!」


「おっ!クルー先生の新作出る?」


「乞うご期待!」


あの2人は既に私の知らない領域にまで話の内容が振り切っているけどアリスは普通に話してくれている。


「ユウキちゃんはさ、さっき見習いとか言っていたけどどうして?」


私が見習いと自称する理由

それは単純なことさ


「お師さまに追いつけていないから」


「君のお師匠さんはすごい人なんだね。会ってみたい」


アリスは私の手を優しく握る。


「さっきも言ったけどユウキは立派な魔法使いだよ。そうじゃなきゃこうして私達と一緒にはいないもん」


私達が見つめ合っていると横から熱烈な視線を感じた


「気にしないで私達は空気だから」


「そうよ。私達など気にしないで続きを——」


「2人ともなに見てんだぁー!」


アリスが2人に組み付いていく。

その様子がなんだかとても楽しそうで自然と笑みがこぼれてしまった。旅に出て初めて心から笑った気がする。

そして他の3人も私が笑ったのに気づいて笑顔でまた話を続けた。

夜も更けてみんな後片付けをして寝始めた。


 ユリビア王国周辺 森林

騎士団員4名が暗い森を足元を炎で照らしながら歩いている。


「いいか魔力探知は常にはっておけよ。一切の探知も見逃すな」


「9時の方向、3体、こっちに向かってくる」


「了解、全員戦闘態勢」


想定通りの方向から3匹の狼型の魔獣が襲いかかってきたがまず1人が盾で防いだ後に残りの3人かすかさず首を切り落とす。


「よし、引き続き捜索を...」


「まだ来るよ!それも特大のやつが!...防御!」


効果付与 マジックブラストLv5


「みんな俺の後ろに!」


一瞬森が明るくなったと思ったらものすごい熱気が騎士団員を襲う。なんとか盾の防御で事なきを得ているがいつその壁が崩れるかも分からない。


「手伝うよ」


魔法使いも防御魔法を使ってサポートするがそれでも歯が立たない。

やがて攻撃が終わると一気に静寂が訪れた。


「終わった。はっ!早く魔力探知をはりなおッ」


1人の騎士の首が落ちる。

他の3人は恐怖で支配され、統率もとれずにただ逃げることしかなかった。

 後に逃げ延びた3人の証言を元に魔族の種族特定がなされた

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