第24話

又蔵は夏耶の脚を開かせ秘所に喰らいついた。



「ああっん…だん…なさま…」



素早く又蔵は夏耶の中に怒濤した熱を押し込んだ。



「夏耶!…良いぞ…凄く良いぞ…」



悩乱した様に夏耶は淫らな声を上げる。



「あっん、はぁん、はぁん…」




容赦無く又蔵は夏耶の腰を掴み揺さぶる。


又蔵の責め苦に似た凌辱に耐えていた。


男の要求に対して否やとは言えなかった。


又蔵に雇われたことで夏耶の弟や妹は昨年よりも幸せな冬を越し、春を過ごした。


夏耶自身は綺麗な小袖に身を包み表向きは働き者の初々しい女子を演じられている。




***



佐吉が堀の工事の休憩中に治平が話し掛けてくる。



「ーーで、なにか進展はあったのか?」



「進展?…まだ堀が出来るのは先で…」



こういう反応するあたりが、治平は佐吉を子供だなぁと思う。




「違うだろう、好いた女子とな仲だ」



「……」

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