また始まる
第25話
お母様とお話ししてあげてください。
看護師にそう言われても、咲来は母親の病室の前で足がすくんで、どうしてもドアを開けることができなかった。
家の前の金木犀の花が開いて、病院までの至るところで甘い匂いがし始めても、咲来は病院の待合室に行くまでが精一杯で、そこから先に進むことができなかった。
研究室もずっと休んでいた。
教授から、『大政さんに非がないことが分かったからラボに来ていい』というメールが送られてきたけど、もう全てがどうでもいい気分だった。
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