第5話 秋
もうすぐ秋がくる。秋といえば、芸術の秋とか、食欲の秋とか、スポーツの秋とか、人は言う。僕が不思議に思うのが、何故、枯れ葉が、その季節をかざるのかが、分からない。紅葉は分かるけど、それ以外の枯葉がその季節を彩るのかが分からない。僕が生まれて来たのが、その季節、9月だ。恭子が、僕の
誕生日は、恭子の父親が所有するロゴハウスで誕生日会をやろうと、進めてきた。僕は迷ったが、恭子の何時もの我儘パワーに圧倒され、結局ロゴハウスで誕生日会をするとゆう事になった。今回のロゴハウスでの誕生日会は、恭子の手料理が決まっていた。何作るの? と、尋ねると、内緒 と、君は言った私の誕生日って凄くない?だってクリスマスだもん と、君は笑った。たしかに凄いよねクリスマスが誕生日だなんて、世界中が君の事祝ってくれるんだもん、幸せ者だよ! そう言うと、君はうつむいた。どうしたの? 僕が訪ねると、きみは 確かにそうなんだけど、誕生日ぐらいだよラッキーなのは、あとは付き合いたくも無い男と、付き合わなければいけないし、貴方には彼女がいるし、ぜんぜんハッピーじゃないよ! そう言うと、また俯いた。 大丈夫、大丈夫、きっといい相手が見つかるよ そう言うと、また俯き、首を振った。 出てくる訳ないでしょ貴方に彼女さえいなければ そう言うとまた俯いた。僕はどうしていいか分からず途方にくれた。そろそろ帰ろうか そう僕が言うと、分かったと、君は言った。帰りの車の中で君は、貴方の誕生日会楽しみだね! そうだよ、何せ君の手料理が食べれるんだから そう言うと、君は、少しだけ微笑んだ。君を家に送ったあと、急いで家にもどった。家に戻ると、玄関に男性用の靴が置いてあった。お帰りなさい紹介するわ、いま通っている歯医者の先生の牧田さん。 始めまして牧田です そう言うと、右手を差し出してきた。僕も右手を出して握手をした。貴方が彼氏さんなんだ と、微笑みを浮かべながら喋った。どうしてまた家に来られたんですか? そう聞くと、いや彼女が、遊びに来て下さいと言うもんですから そうですか と言うと、じゃこのへんでお暇しましょうか と言い部屋をでて行ったどう言うこと、と彼女にたずねたら、いや貴方を紹介したかったから そうゆうと、少しだけ微笑んだ。浮気? まさかそんな事ないよ! と、彼女は少しだけ興奮して言った。怪しい、左手の指輪も抜かれてた。どうしたんだろう、なんだかさっきの男に嫉妬した。結局その夜はキスもしないでねてしまった
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