第2話君と一緒に

君はまた、僕を待っていた。僕の家のすぐ近くにある駐車場に置いてある僕の車のところで、車にもたれ掛けて、立っていた。どうしたの? と、僕が話しかけると、ゆっくり僕の方へ歩いて来た。だってひまなんだもの と、君は言った。俺、疲れてるんだ、君を家まで送るよ、 と、僕が言うと、君は、エーと、不満げに空を仰いだ。僕には彼女がいた勿論、彼女も、君の事を知ってた。君は、家に帰るまで、一言も喋らずただ窓の外を眺めてた。家に着くと、君は 今度ディズニーシーに行こうよ! と、悪戯ぽい顔をして言った。いいけど、彼女も一緒にな! 嫌だ!二人っきりで! かなり怒っていた。そんな怒んなくても そう言うと、いいですわねぇ愛する彼女がいて、私なんか、付き合いたくもない男とデートしなきゃいけないんだから! それは分かってるけど 僕は少し考えた。それはそう、君は、野獣達から狙われてるんだからね! 分かってんじゃん! ごめんごめん、分かった、じゃあ、来週の土曜日にしない? うん! 絶対だよ! 約束するよ! じゃぁね! そう言うと、君は、小走りに家に帰った。


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