第17話 推しへのプレゼント大作戦①
明日はようやく修了式だ。葵と出会ってまもなく3か月になる。
もうすぐ葵が帰る時間だ。
「それでは、おやすみなさい。」
「あっ。これ、落としたぞ。」
「ありがとうございます。おやすみなさい。」
そういって葵は帰っていった。
「誕生日、1週間後じゃねえか…。」
落としたのは、学生証だったのだ。生年月日の欄に3月28日と記載されていた。
「あぁ…。プレゼントどうしよ…。」
次の日、わが親友である時哉に聞いてみた。
「なぁ。比較的親しく若いの女性にプレゼントを渡したいんだが、何がいいと思う?」
「は!?お前が女にプレゼント!?」
「何か悪いか。」
「いや。珍しいなーと。」
「そうかもな。」
「お前が女にプレゼント……。……あっ!お前、この前晩御飯のお裾分け貰った人だろ。理由は…うーん。そうだな…。お裾分けが頻繁だから恩義を感じて…とか?」
ドンピシャすぎて恐ろしい。
「どうだかな。」
はぐらかしてみよう。
「まあいい。どんな人なんだ?」
「さっき述べた通りだ。比較的若くて親しい女性に渡すプレゼントだよ」
「性格とか好きそうなものとかは?」
「さあ?」
「わかるか!こういうのは同性に頼るべきだろう。」
そういって、おもむろにスマホを取り出し、電話を掛けだした。
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