究極のラーメン
黒鯛の刺身♪
第1話……体は正直
信二は中年のタクシー運転手だった。
日々、夜遅くまで人を運び、真面目に汗を流していた。
「凄くおいしい店を案内するよ」
私は、信二に誘われラーメン屋さんに行くことになった。
正直、もう私たちは若くない。
内心、もう少し高い店に行きたいと思っていた。
「お待ちどうさま!」
出てきたラーメンは何の変哲もないものだった。
期待もせずに、ラーメンのスープをすする。
……私は雷に打たれたような衝撃を受けた!
麵といいスープと言い、信じられないくらいに旨いのだ。
もう、今まで食べてきたラーメンとは根本的に次元が違ったのだ。
「……すごい!」
「なぁ、旨いだろ?」
「う、うん」
私は少し悔しい気持ちになったが、スープを全部飲み干した。
そして、その晩に彼と初めて結ばれることになる。
数日後。
「……!?」
朝のニュースの一面は、怪しげな薬を混ぜていたラーメン屋の摘発であった。
究極のラーメン 黒鯛の刺身♪ @sasimi-kurodai
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます