第6話
「それ、甘すぎないのかい?」
おれが淹れてきたコーヒーを見て、顔を引きつらせながら神宮司さんはおれに尋ねた。
「大丈夫ですよ!ちゃんと角砂糖も7個しか入れてないし、ホイップクリームもいつもより少なめですよ!」
おれは神宮司さん用に淹れたブラックコーヒーを差し出して、椅子に座ってコーヒーを一口飲んでから話を切り出した
「神宮司さん、明日おれと一緒に学校に行って先生を説得させてくれませんか?」
「説得?」
おれは、今日あったことを話した
「なるほど、僕が橙悟くんの担任の先生を説得しないと学校を辞めれないということか」
神宮司さんはまぁ何とかなると言って話を続けた
「何で橙悟くんに会いに来たのかというとね、君が攻略局に内定したから、僕と仕事仲間が住んでいる家に引っ越さないかという話をしに来たんだ」
引っ越しかー近くに茜がいるから離れるならうってつけだな!テンション上がってきた!
「わかりました!おれ引っ越ししますよ!今すぐでいいですか!」
「落ち着いてくれ、早く来てくれるのは嬉しいんだけど、君にも準備があるだろう」
「じゃあ明日までに荷物まとめます!」
家にある家具はこの机だけだし、まとめるの余裕のよっちゃんだぜ!
「元気があっていいね、元気が余ってるなら君の実力も見たいことだし初心者用ダンジョンに行かないか?」
マジか今からダンジョンか・・・でもここで断ったらやる気ないって思われちゃうんじゃね!?
「いきましょう!あーモンスターが可哀想だぜ!」
ま、まぁ?初心者用ダンジョンだし大丈夫か。
そして街の中で初心者に1番人気のダンジョンに着いた
「今日は橙悟くんも疲れてるだろうし、そんなに奥まで進まないで最初のとこらへんで様子を見ようか」
流石、神宮司さん気遣いも神!それに最初のとこらへんしか行かないなら、出てもEランクモンスターだしこれは勝ったな
「おれの圧倒的な実力を見せちゃうので期待しといてください!」
「それは楽しみだな、期待しておくよ」
そんな風に楽しく会話していると早速モンスターが出た!こいつはホーンラビットか、名前の通りツノの生えたうさぎで突進だけ気をつけてればいいな
じりじりじり
おれは突進に気をつけながら徐々に距離を詰めていったが、あともう少しで距離を詰めれば倒せる所でホーンラビットが突進攻撃をしてきた!
まだ距離があったので余裕を持ってかわして拳に風をのせてぶん殴るとホーンラビットは壁に激突して動かなくなった、よっしゃー初めてワンパンで倒せた!今まで3発ぐらい殴らないと倒せなかったのに!
おれは倒れたホーンラビットに近づいて魔石を回収しようと解体用のナイフを取り出して魔石を探した
やっぱりFランクモンスターだな・・・魔石がちっちぇ・・・まぁいいや!売ればコンビニのおにぎりぐらいにはなるし
「おめでとう、見事な一撃だったね」
様子を見ていた神宮司さんが近づいて労いの言葉をかけてくれた!一生ついていきます!
「もう少し実力が見たいからもう一体ぐらい行けそうかな?」
「任せといてください!突然ですけど兄貴って呼んでもいいですか!」
その言葉を聞いた神宮司さんは口元を少し緩めて、好きに呼んでいいよと言葉を返してくれた
そうしてしばらく進んだ後に出てきたモンスターは子供くらいの背丈に醜い見た目のゴブリンだった!
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