第5話
長い長すぎる!おれのこと大切に思ってくれるのはすっげー嬉しいんだけど、30分も話すのは長すぎる・・・足が痛い・・・
「ちゃんと話聞いてるか?」
「ごめん先生!もうちょっと手短に話して!わかんなくなっちゃった!」
青山先生は頭を抱えて、どうしたらいいんだとつぶやいた後、あごに手を当てて考え事をし、口を開き始めた。
「何でダンジョン攻略局に入ることに反対なのか、理由は危険すぎるからだ」
確かに神宮司さんも死亡率が高いって言ってたな、でも何で高いんだ?
「先生!ダンジョンを攻略するだけなら冒険者とさほど変わらないんじゃないんですか?」
「いい質問だ、その理由は冒険者は利益を目的にしているのに対して攻略局はダンジョンを攻略しなければならない。これによって危険度が高すぎるダンジョンは冒険者は挑戦しないため、攻略局が攻略するダンジョンは危険度が高かったり、凄くめんどくさくて素材もしょぼいとか割に合わないダンジョンが多い」
だから死亡率が高いのか、納得!でもおれは死ぬより茜と洸太先輩のいちゃつき見る方が辛いから、絶対に攻略局に入るもんね!
「わかりました!先生!」
「そうか!わかってくれたか!俺も説明した甲斐があったよ!」
「でもおれ攻略局に入ります!」
おれが言葉を言い切る前に青山先生は白目剥きながら発狂し始めた、情緒どうなってるんだろう?
「先生落ち着いてよ、うるさすぎて他の生徒たちがドア越しからみてるよ!」
「落ち着けるかぁーー!どうしてわかってくれないんだ!言いたくないけど橙悟は弱いから死ぬのが目に見えてるんだよぉ」
うっ事実だけど心に刺さる・・・でも裏を返せばおれが強ければ入っていいってことだよね?
「先生安心してください!おれ強そうな人知ってるんでその人に弟子入りします」
先生はそうじゃないとうわ言をしばらく繰り返していた
「落ち着きました?」
「ああ・・・わかったお前をスカウトした人を連れてこい、その人が俺を説得できたら快く送り出そう」
マジか、神宮司さんと連絡取る手段ないんだけど・・・攻略局に行けばいいかな?
そして長い長いありがたい話は終わって、気づいたら放課後だった
はぁーやっと帰れる!早く攻略局にいかないと!
「ちょっと!待ってよ!」
聞き馴染みのある声がして後ろを振り返ると茜が不機嫌そうな顔で立っていた。
「どうした茜、洸太先輩と帰るんじゃないのか?」
「どうして火宮先輩の名前が出てくるのよ!今は関係ないでしょ!」
茜はおれの言葉を聞いてますます腹を立てたようだ、今にも髪の毛が逆立ちそうになっている
「それより!何で今日何も言わずに学校に行っちゃうのよありえない!」
「え?茜、洸太先輩と付き合ってるんだし先輩と一緒に登校するんじゃないの?」
「付き合って4日目で一緒に帰るわけないじゃない!それより何で先に行ったのよ!」
茜の考え方どうなってるんだろう・・・
彼氏持ちの女の子って他の男と帰っていいものなの?考えてもわからん!
「ごめん!ちょっと人に合わないといけないから!またな!」
おれは引き止める茜の声を無視して2階の窓から飛び降りて逃げることにした
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今日は色々なことがありすぎたな・・・休みたいけど、これから攻略局に行かなきゃ
そんなこと考えいるうちに俺が住んでいるアパートの3階についた。ん?なんか人いる
「遅くなってごめんね、迎えに来たよ」
神宮司さんは、にこやかに手を振りながら話しかけてくれた
神宮寺さんきたぁーーまさかそっちから来てくれるなんて!おれついてるぅー
「いえいえ!来てくれてありがとうございます!立ち話もあれなんで!入っていって下さい、コーヒーなら出せますよ!」
「そう?ならお邪魔させてもらうよ」
そうしておれたちは家の中で話すことにした
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