第3話
「よう橙悟」
なんか知らないおじさんに話しかけられた、英太もこんな気持ちだったのか、確かに不審だわ。
「おじさん、だれ?」
「俺のこと忘れるとかマジ?かなし、うそーん」
このおじさんやかましいな・・・とりあえずここがどこか確認するか、周りを見渡して見ると花がたくさんある、えーとこれ彼岸花ってやつか、おれやっぱ死んだのか。
「おじさん、ここって天国?」
「おいおい、ガン無視かよ・・・」
おじさんはまぁいいと言って話し始めた
「いいか?ここは三途の川みたいな場所だ、天国じゃない」
「つまり?」
「お前はまだ死んでないってことさ!じきにお前は目を覚ます」
マジか、おれ死んでないのか、ん?じゃあこいつ誰だ?
「おじさん、やっぱ誰?」
「おっとー残念もうおねんねの時間は終わりだ〜橙悟」
このおじさんやっぱやかましいな。確かに周りの彼岸花も消え始めてる。まぁお別れぐらいはしとくか
「バイバイおじさん、短い間だけど退屈しなかったぜ」
おじさんはその言葉を聞いて笑って
「橙悟!おれ達はずっとお前の味方だ!愛してる!」
「おじさんに言われても嬉しくないけど・・・まぁありがとな」
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「知らない天井だ」
よっしゃ!一度これ言ってみたかったんだよな!よくわかんないけど右腕の感覚もあるし!病院ってすげー!目も覚めたことだし、看護師さんでも呼ぶか。
「瀕死の重症をおったのに元気そうだね」
!?!?なんか知らないお兄さんがいる!?人の気配はなかったのに!?
「初めまして僕の名前は
「おれを助けてくれてありがとうございます。この恩は一生忘れません!」
「そんなに重く考えなくていい、僕はすべきことをしただけだからね」
うっひゃーこの人中身までイケメンだー!もうこの人に一生ついていこっかな?
「それでも何かお礼か何かできないっすか!?マジで感謝してるんです!」
うーん、とお兄さんは曖昧に笑って
「僕は国営の冒険者みたいなことをしているんだけど、人手不足なんだ、よかったら卒業後でもいいから来てくれると嬉しいな」
「卒業後までと言わずにすぐ行きます!」
「いいのかい?僕は嬉しいけれど、学校とかもあるんじゃないかな?」
「やめます!おれを弟子にしてくだせぇ!兄貴!」
「僕の仕事が人手不足な理由は、死亡率がものすごく高いからなんだけど・・・誘って悪いんだけどやめときな?」
くそー神宮司さん優しいから、このままじゃ入れなさそう・・・そうだ!
「兄貴・・・おれの命はすでに燃え尽きたものみたいなんすよ、ならば!兄貴に救っていただいたこの命!兄貴のために使って見せましょう!」
神宮司さんはしばらく考えこんで諦めたように、わかったといい病室を後にした。
計画通り!このまま学校にいても茜と洸太先輩のイチャイチャを見るだけだし、それはもう死ぬほどつらい、だめだ考えただけで泣きそう、寝よう
まだ疲れが残っていたのか目を閉じて寝るのはそう時間がかからなかった。
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